短期間の勉強時間の中で七転び八起きはない

今回、私が合格できたのは、中ゼミスタッフの皆様並びに、友人各位のおかげだと思っています。本当にありがとうございました。
今回の受験で私が感じたのは、約半年間の受験で勉強における失敗は何度も許されないということです。実際、私は何度も失敗してしまったうちの一人でした。そこで今回は、合格するためのものではなく、失敗を未然に防ぐものを私の失敗談を基に書きたいと思います。
私の失敗は大きく振り分けると3点上げられます。
・編入試験に対し甘い気持ちで臨む
・演習問題の足りなさ
・ブレる回数の多さ
まず、「編入試験に対して甘い気持ちで臨む」について書きたいと思います。私は、大学1年生のとき毎日麻雀したり、バイトをしたり、旅行に行ったり、サークルで楽しんだりなど、いわゆる「大学生」でした。そのような甘い蜜を吸った私は、軽い気持ちで中央ゼミナールに行き、軽い気持ちで大学を変えてみようと考えていました。なぜなら、世間では編入試験はほとんど知られていないくらいマイナーな試験であったり、たった半年の勉強で終わるのであるから、正直楽に受かるだろうという固定観念がそうさせていたのだろうと思います。しかし、受講科目の多さ、周りの意識の高さ、そして何よりも毎日中ゼミのなかで缶詰めになるという現実を目の当たりにして、正直、辞めてやろうと思ったことが何度もあったものの、自分でバイトして貯めたお金をこんなに簡単にドブに捨てていいのかという罪悪感にかられ、とりあえず腹をくくってやるしかないと考えて勉強するようになりました。この決意後、まずは皆との遅れを取り返すため徹夜での勉強の日々が1週間くらい続いたことは今考えても頭が悪い行動だったと思います…。つまり、一度編入をしようと考え中ゼミに入ったならば、1年間囚人になった気持ちでやり続けるということが大事だと思います。そうすれば自然と友達ができ、毎日が充実してくると思います!
次に、「演習問題の足りなさ」について書きます。私は、北海道大学、名古屋大学、神戸大学、中央大学、京都大学そして、東北大学を受験しました。その中で特に、北大と神戸大受験の際に痛く感じたことが、この「演習問題の少なさ」です。まず北大受験のことに関して書きたいと思います。北海道大学は毎年8月の後半という比較的早い時期に試験があります。その時期中ゼミは夏期講習の真っ最中で、一つひとつの授業をこなし復習することに全精力を傾けていました。そのことに関しては、中ゼミの先生方に同じことを言ってもらったのでそうしていました。確かに、復習は一番といっても過言ではないくらい重要です。それは、テキストの復習をしないと、次の授業についていけない→何も吸収できなくなる→やる気がなくなる→受験失敗という負の連鎖に陥ってしまうからです。しかし、テキストの復習だけを行った私は、北大の試験のときほとんど何も書けずに散っていきました。理由はただ一つ、演習問題のなさでした。その後、札幌の本屋に友達二人とマクロ経済学、ミクロ経済学の演習書を見に行きました(マクロ経済学→大竹文雄著の『スタディーガイド入門マクロ経済学ミクロ経済学』→武隈慎一著の『演習ミクロ経済学』)。この2冊を立ち読みしたとき、私はどの問題もさっぱりわかりませんでした。また、その中には北大の問題と類似した問題もありました。その後友人たちと話し合いをした結果、演習問題をやることに決まりました。ただ、さっぱりわからない問題だらけなのでなかなかやる気にならず適当な感じになってしまい、神戸大学の試験に突入してしまいました。神戸大学経済学部の試験は時間との戦い+一癖あるような問題という受験生泣かせのものでした。専門科目の経済学は、坂東先生のテキストで対応できる問題もありましたが、また、演習書で見たことがあるような問題が出てきました(その問題のやり方がわからなかった私は当然落ちましたが…)。つまり、記憶の定着と中ゼミの基礎テキストを応用力に生かす練習としてある程度の演習は絶対に必要であるということです。
最後に、「ブレる回数の多さ」です。ブレることと、受験の失敗に相関関係があるのかと思う人もいるかと思いますが、あります。というより、大ありです。私は最後の最後までブレていました。それに比べて私の友人は、4月の頃から、ある一つの大学に合格するんだという強い芯を持っていた人でした(もちろん彼はその大学に合格しました!)。そこで、彼と私の1年間の違いを比較してこの体験記を終わりにしたいと思います。

①中ゼミに来る時間勉強 ②勉強のスタンス ③モチベーション ④合格校数

私 ①毎日適当、寝坊ばかりしていた。②最初は経営学を勉強していた。TOEICの点数の低さにより神戸大学経営学部を受けられなく、経済学を中心に勉強し始める。東北大のために急にマルクス経済学を勉強し始める。③毎日変動していた。芯が強くなく、遊びに行こうと大学の友人に誘われたら行ってしまった。④2/6校

友人 ①毎日一貫して朝8時~8時30分②終始一貫して近代経済学(ミクロ・マクロ)を中心に勉強。③芯が強く毎日第一志望に合格してやると自分に言い聞かせていた。そのためモチベーションは毎日高かった。④2/2校
上記を見て明らかなように、様々な面でブレている私は3割強しか合格していないのに対し、友人は10割という恐ろしい数字を出しています。つまり、極力ブレなくて強い芯を持ち続ければ合格は勝ち取れるということです。
ここまで、「失敗体験談」を書いてきましたが、私がこの体験談で述べたいことは唯一つで、何回も転べないということです。編入試験は一般入試と違い、あっという間に試験が始まりあっという間に終わってしまいます。そこで転ばないためには、経済・経営系の先生と友人と話し合い、早期の時点で自分がどうするかを決めることだと思います。中ゼミで半年間缶詰めになるのは地獄のようにきついですが、自分のスキルアップのためだと思って頑張ってください!

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