短大や専門学校生だからと夢をあきらめないで!

 専門卒の中ゼミ2年目の私の体験が同じような境遇の方にとって多少なりとも励みになればと思い、受験体験記を執筆致します。
 大学への進学を意識するようになったのは、専門1年生の終盤でした。高校生の時は特に学びたい分野がなかったため、サービス業中心の現代社会でも生き残れるよう接客系の専門学校に進学したものの、6ヶ月間のホテル実習で正社員と同じように働いてみて男女格差を目の当たりにしました。社会の現実を突きつけられた私は、このまま専門卒として接客業界に就職しても先輩たちと同様に女性であることで不利を被るだけではないのかと心配になり、せめて大学を卒業して最低限の学力はつけようと進路を進学に切り替えました。
 年齢を考え専門学校での2年間が無駄にならない編入学を決意し、枠や情報量が少ないこと、また大学受験をしておらず学力が全くないことから編入学に強い中央ゼミナールへ専門2年生のGWに入学しました。当時は「今後の人生のために学力を付けなくてはならない」程度だったため志望学部もなく、どの学部で何の勉強ができるかも無知でした。ただ、最初の面談で佐藤先生と話し合って社会学専攻に進み授業を受けているうちに、やはりきっかけとなった女性問題に強く惹かれるようになりました。しかし、専門学校生の編入学を認めている大学は想像以上に少なく、必死で先生方や中ゼミの先輩方が残してくれた過去の資料や体験記から情報をかき集め、なんとか受験可能大学を絞り出しました。佐藤先生と何度も面談を重ねていたため、進学後や卒論のテーマも明確にイメージできており、志望理由には困りませんでした。問題は勉強の方で、当時週5で1限から5限までフルで授業を履修していた私の睡眠時間は毎日1時間ほどで、勉強に集中できない上に中ゼミ内で友人も作れず、これを言い訳に自分を甘やかし1年目の入試は惨敗でした。
 浪人を余儀なくされたものの、次年度の授業開始までの4ヶ月間、社会学の知識を整理するために、1年目の授業プリントや図書館の本を読み漁り、社会学の大まかな流れが理解できたことから大学で勉強がしたいという気持ちは誰にも負けないと豪語できるほどになりました。そこからは順調で、苦手だった英語も千頭和先生の指導を素直に受け入れ、5文型や品詞からやり直すことで山崎先生の授業も含め面白いほど理解できるようになり、山崎先生からアメを、千頭和先生からムチを頂くことでモチベーションを維持していました。また1年目の反省を生かし、睡眠時間は1日5時間以上取り、学部に関係なく友人の輪を広げました。同じ学部の友人とは情報交換や愚痴り合いをし、ライバル兼同志として心強い味方でした。他学部の友人とも積極的に交流を深め、社会学部とは比較的反対の視点から学ぶ経済学部の友人や、逆の立場から女性問題を学んでいる心理学部の友人とは互いの意見を交換し合いました。また、社会学と同じく社会的弱者の視点から学んでいる法学部の友人には規制力の強い法や制度について何度も話を聞きました。このように学際的に社会問題について討論・考察できたことは自分にとってかなり大きく、社会学部に進む上で大切なことを学ぶことができました。さらには、試験対策としてテーマごとにノートにまとめ、その後添削された論文や評価の高い方の論文から綺麗にまとめられた文や分かりやすい言い回しを抜粋し随時ノートに書き込み、それを見ながら500字と800字に簡潔にまとめ直す…の作業を繰り返すことで小論文の不安がなくなり、自信をもって試験に挑むことができました。
 2年目の結果も決して良好とは言えませんでしたが、無事第一志望の大学に合格しました。情報量が少なく孤独な戦いになりがちな編入学試験の資料・先輩方からのアドバイスや体験記の閲覧・勉強だけでなく、根性から叩き直してくれる先生や進路について納得がいくまで話し合ってくれ、時には精神的にも支えてくださる先生・同学部の仲間や他学部視点の意見が1つのキャンパスですべて得られるところが、中ゼミの魅力です。中ゼミに入っていなければ確実に成し遂げられなかった編入学試験合格に誇りを持ち、大学でも勉学に精進していきたいと思います。長くなりましたがこの体験記が在学・卒業大学の偏差値が低い、短大や専門学校生だからといって夢を諦めたくない・将来を変えたいと思う方々の目に留まれば幸いです。

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