4年半の受験生活

 10月に編入受験を終え、合格をいただいた今、春からの新生活に向けた期待でいっぱいの毎日を送っています。私がこれから書いていく合格体験記が、皆さんのお役に立てるかどうかは分かりませんが、私自身通信サポート生として孤独に勉強している時に、何度も先輩方の合格体験記に励まされていたので、私の体験が少しでも皆さんの力になれたらと思い、原稿に向かうことにしました。

 そもそも私が編入を受けようと思ったきっかけは、大学受験の失敗でした。高校が、県内一の進学校だったため、高校3年間、大学での楽しいキャンパスライフを夢見て、多くのことを犠牲にして勉強してきたつもりでした。しかし、センター試験で失敗し、二次試験では、「逆転合格できるから」という高校の先生方の言葉を信じ、C判定だった大学を前期で受験するも数点足りず不合格でした。そして、後期で合格した現在の大学に進学することとなりました。編入の制度は知っていたので、進学してみて、それでも違う大学に行きたいと思い続けていたら、編入試験を受験しようと考えていました。しかし、進学の決断をしても、私は大学生活に全く期待が持てず、入学してからも「なんで自分はこんなところにいるんだろう…」という思いを断ち切ることができませんでした。現在の大学でも、ずっと勉強したいと思っていた心理学の勉強ができるということと、気の合う友人と、バイトとボランティア活動に出会えたことが救いでしたが、他大学に編入したい、という思いは変わりませんでした。

 そこで、大学1年のころから少しずつ情報を集め、編入試験に向けて勉強をしていました。しかし、学校やアルバイト、一人暮らしなど、今までとは違う大学生活に慣れるのに精一杯で、編入をはっきりと意識し始めたのは1年後期の定期試験が終わってからでした。まずはインターネットを使って情報を集めることから始めました。それで編入対策のできる予備校の存在を初めて知り、添削指導をしてくださる予備校3つの資料請求をしました。その中で、中ゼミは圧倒的に合格者が多く、丁寧で分かりやすい受講コース説明が載っていたことと、志望理由書や面接の指導までしてくださるということに魅力を感じて、中ゼミに決めました。初めに教材一式が送られてきたときには、「こんなに大量の課題をこなすことができるのだろうか」と思いました。しかし、よく目を通してみると、各冊子には課題問題が載っているだけで、参考書のようなものが送られてくると考えていた私は、「ただこの課題を解いて送るだけで本当に合格できるのだろうか」と不安になったのを覚えています。しかし、高いお金を払っているのだし、中ゼミのおかげで合格してきた先輩はたくさんいるのだからと考えて、コツコツ課題に取り組んでいきました。

 1年生の夏休みには、週に1~2度はアルバイトをしていましたが、編入を決意してからは、毎日図書館に通い、開館から閉館まで勉強し、家でも寝るとき以外は勉強をするようにしていました。私は暗記をするのがとても苦手で、何を覚えるのにも人より時間がかかるということ、本番になるとありえないくらい緊張をしてしまうということを大学受験の時によく思い知ったので、とにかく「暗記」を重視した勉強を最初から最後まで徹底しました。英単語の復習は、受験の前日まで時間を割いて行いました。トイレの壁にまで、覚えられない単語を書いた紙を貼りつけていました(笑)語学も専門も基礎力をつける勉強を繰り返し、中ゼミの課題を提出して、必ず復習をするようにしていました。とにかく、基礎を大切にして毎日コツコツ勉強することが、簡単に思えて一番難しい合格への近道だと。今になって思っています。

 また、編入は勉強だけしていれば受かるというものではありません。自分の進路に合った編入先の大学を調べて、場合によっては年下の高校生に交じってオープンキャンパスに参加したり、受験に必要な手続きをしたり、志望理由書を作ったり、面接対策をしたり、宿や交通機関の予約をしたり…勉強以外に使う労力も結構必要です。しかし、自分でやらなければ誰もやってくれません。それに、特に通信サポート生は、孤独との戦いにも打ち勝たなければなりません。私は。不安でいっぱいで毎日泣きながら勉強をしていた時もありました(笑)。今思い出せば笑い話ですが、試験1週間前にシャーペンの持ちすぎで腱鞘炎になり、書き物ができなくなるというハプニングが起こった時にも泣いていました…。

  このように、孤独に編入の勉強をしていくことは、つらいこともたくさんありますが、合格通知を手にした瞬間、そんなことどうでも良くなってしまいます。試験が終わってから3か月ちょっとたった今では、本当につらかったことはあまり思い出せません。タイトルにもしましたが、私の場合、合格通知をもらって、やっと高校1年~大学2年まで4年半も続いた受験生活がやっと終わった!という思いでほっとしました。今度は、合格した大学のどちらに編入をするのか、という贅沢な悩みに頭を抱えることになったのですが…。

 私の受験スケジュールに合わせて添削をしていただいたり、何度も志望理由書や面接の指導をしていただき、大学受験に失敗して劣等感だらけであった私を変えてくれた中ゼミの方々、本当にありがとうございました。これから、編入試験に臨もう!という方々は、どうか編入を決意したときのお気持ちを忘れずに。厳しい言葉かもしれませんが、私はいつもこう考えていました。「いま勉強してつらいのは編入試験が終わるまで。いま勉強しなくてつらいのは死ぬまで」ですよ!

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