本当に得たかったもの

 私が転入学、編入学試験を受験しようと決めたきっかけは受験の失敗です。私は1年間浪人したにも関わらず、希望の大学どころか現役の時に合格した大学にさえ受かりませんでした。元の在籍校はセンター利用の後期入試で合格し、選ぶもなにもここにしか合格できなかったため、止む無く通っていました。幼少期から「いい大学に行きなさい、有名企業に入りなさい」と両親に言われ続けてきていたため、今更この価値観は変わることは無く、全落ちが決定した日には正直自殺も考えました。自殺について調べるついでに、何となくネットで「浪人生 受験失敗」といったワードを知らべていたら、たまたま編入学について書かれたブログを見つけ、この時初めて編入学、転入学試験で再チャレンジが可能であるということを知りました。この制度を知った時、非常に目が輝き少し元気が出たのを今でも覚えています。
 それから不本意の大学に入学した後は、友達も作らずにひたすら勉強をしまくりました。「何で友達を作らないのか、一人で行動しているのか」といったことを同じ学部の人に聞かれたことがありましたが、そんな時は必ず「まだ、受験生なので友達は作らない。第1志望校を諦めることができない」といいました。正直、一人が辛い時もあり受験を諦めそうになったこともありました。入学早々、「ボッチ飯」と男の子からいじられ、更にきらきら輝いているはずの新入生の中に芋臭い格好をした私が混じっていたことから、「服がダサい、田舎っ子」といってきた人もいました。
 でも、この言葉のおかげもあり「早く、こんな大学辞めたい。マナーがあり、尚且つ教養のある学生に囲まれて学生生活を送りたい」という気持ちが強くなり2年間編入学試験対策を続けることができました。そして本当の人生最後の大学入試、2月末の試験で高校生からの第一志望校であった南山大学に合格することができました。
 今、この合格体験記を見ている人は残念ながら志望校に落ち、浪人を考えている人や編入学試験を受けるか迷っている人だと思います。もし、迷っているならば答えは一つです。絶対に再チャレンジするべきです。学歴、大学名は一生ものです。「大学名で人生決まらない」と考える人もいますが、難関大学出身であるほどこれまでの人生努力してきたことが分かります。履歴書に書く時も、大学名を聞かれたときも自分に自信を持つことができます。更に性格も明るくなり、社交的になれます。そして、何しろ周りのレベルも高いことから「もっと自分自身も頑張らなくては」と思えます。
 私は志望校に合格するまでに長い年月を要し苦労しましたが、本当に編入学、転入学を志してよかったと思っています。一番楽しいはずの大学1、2年生の時期を犠牲にしましたが、本当に得たかったものを得られた今、私の選択は正しかったとはっきりと言えます。そして編入学対策可能な予備校である、中央ゼミナールに入ってよかったです。

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