受験生活を楽しんで自分を信じよう

短大での2年間を通し、学びたいことを見つけた私は、どうしても再び大学に通いたくて、親に1年限り浪人をすることを認めてもらいました。初めは、センター試験や一般入試を受けて、1年生から入学しようと考えていました。しかし、短大でゼミの先生に相談したところ、編入試験を進められました。そして考えた末に私は、編入試験を受けることを決めました。それは、自分の興味を持っていることを受験勉強としてできることは苦にはならないこと、面接や志望理由書を提出するなど、自分の持っている思いを直接伝えることができるので、逆に大学入試よりも有利ではないかと思ったからです。
短大で児童教育学科に所属していた私が編入しようと考えていたのは、社会学部社会学科でした。しかし、教育学を学んでいた私にとって社会学は、一から学び始めるので何から学び、どのようにしていったらいいのか全く分かりませんでした。 そのため、編入学に対する知識とノウハウを持つ予備校の力を借りようと思い、編入学を扱っている予備校を探しました。
編入試験のことを扱った予備校は、3~4校あるのを知りました。(インターネットで『編入試験』で検索すると)私が予備校に求めるものは、児童教育学科から社会学科に入学したいと思っていたので、一から専門教科を丁寧に分かりやすく教えてもらえること。人見知りをしやすい私が気軽に相談しやすいところを探していました。また、地方(沖縄)に住んでいる私は、実際に予備校に通うことができないので、通信教育をおこなっているところを探しました。そんな私の心を掴んだのは、中央ゼミナールでした。中央ゼミナールは、私が求めていることをすべて満たしていました。それだけでなく、長年続けてきたノウハウや過去問などの情報量の多さ、分からないことを電話で尋ねた時に、親切に何度も対応して下さったところに引き付けられました。
私は、通信コースの標準を取りました。(通信コースは、自分が取った標準以外にも幅広いコースがあります。)このコースでは、必要な科目を3つまで選択することができ、このことに加えて志望理由書の添削・模擬試験・受験情報を得ることができました。私は、専門(社会学)・社会時事系小論文・英語(スタンダード)を取りました。
通信では、勉強の仕方や提出の流れなど細かく書いてあり、それに従って勉強を進めていくので、不安なく学べました。また、疑問に思ったことがあると電話やメールなどで相談できるところや、課題を提出したら、担当者からのアドバイスが載るので、一人ではないと励ましになりました。しかし、通信は、自分の思いを言語化することの苦手な私には、正直辛かったです。何度も、論文や志望理由書で、どう表現したらいいのかと苦しみました。特に接続詞が苦手な私は、前の文と上手くつなげられず、何度も課題をやり直しさせられました。けれど、この1年間を振り返り、通信でよかったと思いました。それは、近くに先生がいないので、自分の力でできるだけ問題を解決しようし、ただ人に聞くよりも、自分で調べ、考え、自分なりの答えを見つけるので、頭に残りやすいし、なによりも自分の力になっていると感じました。たとえ、自分の答えが間違えていても、中央ゼミナールさんが丁寧に指導して下さったので、安心できました。
また、中央ゼミナールでは定期的に模擬試験をおこなっているので、自分の持っている力はどのくらいなのか、順位や合格判定で見ることができ、自分の成長が感じられ、自分のモチベーションを下げることなく頑張れました。通信の場合は、自宅に問題が届けられるので、会場に移動する手間も省け、助かりました。また、模擬試験の後に、問題の解説や傾向など、様々な情報を得られたのも良かったです。
夏や冬などには、夏期講習や冬期講習などを中央ゼミナールでおこなっており、通信生も、校内生価格で授業を取ることができました。授業の時間割も自分で組み立てるので、自分の不足しているところを補いながら様々な授業に参加できるように組み立てました。生で受けた中央ゼミナールの授業は、とても分かりやすかったです。今まで、自分で買った参考書などで勉強していると、ただただ暗記して覚えようとしていただけで、基礎が全然できていないことに、気づかされました。恥ずかしいことですが、英語の五文型の使い方が夏の講習で初めて分かりました。専門では、切り口を変えるだけで、一つの学者の説が様々な課題にでも使えるのだと知りました。また、それを応用して使えるようにもなりました。このことは、自分の勉強した範囲外の課題が出たときにでも、自分の学んだことを生かして解くことができるので、試験でとても役に立ちました。また、同じ意志を持って勉強しにきた人と関わることは、いい刺激になりました。私も夏期講習でできた友達とは、定期的に連絡を取りお互いを刺激し合っています。
私は、2校を受験しました。10月に試験を受けた佛教大学は不合格でしたが、11月に受けた龍谷大学は合格しました。2校の試験を受けて感じたのは、英語は、2校とも総合問題でした。レベルは、だいたい中央ゼミナールでは、スタンダードにあたると思います。模擬試験の内容よりは簡単な印象を受けました。専門は、夏期講習や通信で一度は解いたことのある内容の課題が出ていたので、解きやすかったです。問題数は、佛教大学は1問、龍谷大学は3問でした。大学によって過去問題集を入手できるので、手に入れるとその大学の問題形式や雰囲気を知ることができて便利です。面接は、事前に志望理由書などを提出する大学では、評価が高い気がします。逆に志望理由書を提出しない大学は、一通りのことを質問するが突っ込んだりせず、流したりしていました(アピールが難しいです)。面接では、ありのままの自分でいきました。試験官は、面接でやる気を見るとともに、どのような人か知ろうとしていると思います。自分を良いように見せようとしても、様々な人を見てきた試験官には見破れるので、自分の言葉で自分の思いをしっかりと言うことが大切だと思いました。筆記試験・面接ともに失敗はありましたが、自分の力を120%出せたと思います。
私が、受験生活で心がけたことは、受かりたいという気持ちを持ち続けることでした。何度も、挫折しそうになったり、逃げ出したくなったりしました。しかしそんな時は、以下の3つのことをして乗り越えました。1つ目は、行き詰まった時は、学校案内を見て、気持ちを切り替えることや、学校見学に参加することです。2つ目は、自分のやりたいことを学ぶことです(本を読む)。興味のあることを学んでいくうちに、好奇心や疑問を持ち続けることで、行きたい気持ちが一層強まり、受験勉強も苦になりませんでした。また、気分転換にもなります。学校や学科にもよりますが、3年次からゼミナールを選択する場合もあるので、事前に興味のあることを学んでいると役に立つと思います。3つ目は、志望理由書を早めに完成させることです。自分と向き合い、将来のビジョンを明らかにすることで、勉強から逃げずにいられたと思います。私は、4月から願書提出の日ギリギリまで、志望理由書に取り組みました。通信で何度も添削をしてもらい、夏期講習に参加した時には、担当者の方と面接をおこない自分の思いを整理してもらったり、深めたりしてもらいました。自分の言葉で書こうと思っていた私は、ギリギリまでかかってしまいましたが、この作業が一番私を支えていたと思いました。
最後に、これから受験(浪人)を考えている方にアドバイスがあります。それは、受験生活を楽しむことです。学ぶ楽しさ。新たなことを知る楽しさ。自分と向き合い、新たな自分を見つけるなど、浪人という回り道をしたからこそ気づけるものがあると思います。私は、これまで予定通りの人生を歩んではきませんでした。しかし、回り道(浪人)をしたから気づいたことはたくさんありました。これらの体験は、これからの私を支える糧になり、私の強みにもなると思います。みなさんも、素敵な人生を歩んで下さい。

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