やりたい事も、やらなきゃいけない事も全部やる!

私は今、日本女子大学の2年生で、来年から富山大学の3年生になります。学力試験なしの口頭試問の編入試験だったので、あまり参考にならないかも知れませんが、自分の編入試験体験談として書いてみます。
私が編入試験を考え始めたのは1年の秋ごろでした。私は、今の大学には現役で入りましたが、受かっていた大学は全部自分のやりたかったこととは違う分野の学科だったので、友達関係や日常生活は本当に楽しかったけれど、どこか満足できなくて、なんとかしたい、何か変えたいと考えていました。
そこでまず1年の夏ごろ初めに考えたことは、大学院で別の大学に行ってやりたいことをやろうということでした。そのために、自分の行きたそうな大学院の学科の説明会にいくつか参加してみて、自分のやりたい勉強の分野の大学の教授と直接話をしてみました。そこで思ったのが、正直大学院受験時に必要な学力まで自分の独学で持っていくのは辛いなということでした。学年が上がれば上がるほどもちろん求められるものも大きくなっていく、独学でやっておくべきことも増えてくるというのが、大学院入試というものを調べていくうちにわかりました。
そこで、私がたどり着いたのが編入試験でした。大学院のことを調べていくうちにたまたま発見して、なんだかよくわからないということで、パソコンで編入試験を検索していて、なんとなくいろんな塾とかも発見して、家からも学校からも近い高円寺の中ゼミを見つけて、とりあえず説明を聞きに行ってみました。
私は、結局スタートは大学受験の失敗なので、すごく動き出しは早かったなと思います。秋には話を聞きに行って、冬休みの講習で千頭和先生の英語の講習を受けて、合っているな(自分に)と思ったので、ここに2月から通おうかな、と思い始めました。
私は、2月から単科で英語と数学と物理の授業を取りました。正直、総合科と2万円しか変わらないので、総合科の方が何でも授業が取れて得だったのかもしれません。でも、私は、全部は塾には頼りたくないという気持ちがあり、それを大事にした結果、あえて授業は必要最低限に絞りました。
私の今の大学は1月末でテストが終わり、2月、3月は春休みです。なので、絶対余裕のある2月スタートと決めていました。2月、3月の間は、とりあえず各教科の先生方に薦められた教材をやり(ほぼ高校の復習)、学校以外での勉強の習慣をつけました。私は大学受験はきちんと勉強したっもりなので、一応ゼロからのスタートではなかったと思います。
でも、これも中ゼミの理系アドバイザーの先生に言われてやってみたことですが、高校生にまじって大手予備校の大学受験用記述模試を受けてみました。そこで、散々な結果を出し、もう自分は大学受験現役時代の学力の半分も力を持っていないんだなということがはっきり目に見えてわかりました。誰にも言わず受け、誰にも結果は見せていませんが、自分の中ですごくショックを受けました。そんなこともあり、私はばかにせず真面目に2、3月の高校の復習(中学の復習も含む)のようなことを一生懸命やりました。その甲斐もあり、頭の中で薄く消えていた基礎部分を作ることができました。
2、3月は自習室も空いていて、のんびり勉強を進めることができました。私は大学生になって東京に出てきましたが、田舎の出身なので人でいっぱいの自習室は苦手で、4月になって中ゼミに通っている人自体が増えてからは、結構自分の大学の学食ロビーで勉強したり、図書館で勉強したりしました。マクドナルドもたまに使いました。
4月になって大学が始まってからは、結構大変でした。金、土、日と中ゼミの授業を取っていて、大学は月曜日から金曜日まで毎日ありました。でも、私は決めていたことがあって、「とにかく我慢はしないでおこう」ということで、体力的に無理はしても精神的に無理はしたくないと思い、受験勉強中にも行きたかった舞台も映画も見に行ったし、友達とも遊んだし、サークルもずっと続けていました。生活自体はやりたいようにやっていたんです。それに、中ゼミで友達もでき、中ゼミに行って友達と話したいという理由や、大学に行って友達と話したいという理由で、とにかく両方にきちんと通うということ自体は苦ではなかったです。
4月に入り、大学でも中ゼミでも宿題はありましたが、2、3月の勉強の効果が中ゼミではまだ出なくても、大学の宿題で発揮されたときに、なんだか受かる気がする、と少し思い始めました。私の第1志望の富山大学理学部は、去年までの情報だと7月上旬に試験がある予定だったのですが、私の年から1か月早くなり6月に試験があるという情報が4月に入り、少し不安でした。でも、仕方がないので大学の試験とかぶる可能性がなくなってラッキー!とか、とにかくポジティブに考えました。それから4月中に富山大学の自分の将来行きたい研究室の先生にメールで「編入試験を受けようと考えているんですが、こういう勉強法で大丈夫ですかね?ずれていないですかね?」などと、質問と称してひそかに自己アピールもしておきました。自己アピールになっているのかどうかはわかりませんが…。
試験が早まったこともあり、4月中にまず1回志望理由は書いてみました。結局志望理由書として提出は求められませんでしたが、口頭試問で一番初めに聞かれるであろうことだったので、一番大事に準備をしました。実際一番初めに志望理由は聞かれました。(というか準備して行ったことの中からは、志望理由しか聞かれませんでした。)でも、第1志望の口頭試問は地球科学に関する口頭試問と書いてあるだけで、何を勉強すればいいのかと言ったら、ひたすら面接練習だったので、宍戸先生に見ていただき、直し、大事に大事に志望理由は作りました。私は今まで、高校受験も大学受験も面接ということを経験していないので、言いたいことの中で何を求められているのかもわからないし、言葉のチョイスもよくわからないし、一生懸命が空回りしているのが自分でもわかり、一番はじめに作った志望理由はめちゃくちゃ長くて、何が言いたいのかまったく伝わらないし、自分でもよく分からない状態でした。
でも、宍戸先生は話をきちんと聞いてくれて、どこをチョイスするべきかポイントを教えてくれて、言葉のチョイスも直してくれて、ぐちゃぐちゃだった私の頭の中を一緒にきれいに整理してくれました。また、宍戸先生に面接練習を見てもらっていくうちに、自分の中で何が不安で、何が自信のあることなのかもよくわかり、ごちゃごちゃいっぱい散らばっていた私の心の中の志を引き出しの中に整理していくような充実した日々でした。
第2志望は英語、数学、物理の学力試験がある予定だったので、金、土、日は机に向かう勉強、その他の日は大学の宿題と面接の準備、みたいな感じで勉強は進めました。
私は、何のために中ゼミでお金払って勉強するのか?って言ったら「受かるため」だと英語の千頭和先生の言葉に洗脳されて、結果主義で行こうと思い、信じるのは自分だけと決め、でもせっかく自分の貯金を使ってわざわざ学校以外でも勉強するんだから、使える特典は全部使い切ってやろうと思って、面接も結構見てもらい、過去問情報も結果としてはなかったけれど、関係ないかなと思う大学のものも見て、どこを受けるか決めるときに参考にしました。
また、結局私は第2志望を受ける前に第1志望の結果が合格できたので、テスト形式の学力試験はなく、英語、数学、物理の授業を取っていたのは無駄だったのかもしれないと結果論ではなってしまうかもしれないけれど、私はそうじゃないなと思います。地球科学の口頭試問で、実際今、物理を大学で勉強しているということもあり、物理の知識を口頭で問われたし、数学の授業を受けたことで、大学の宿題をかなり効率的に短時間で済ますことができました。英語も大学の授業で結局役に立っているし、この先も役に立っだろうと思う革命的なことをいろいろ教えてもらいました。
そして、その編入試験のために勉強した、という事実、使った時間が自分の自信になりました。
私は高校受験は成功して、大学受験は失敗しました。そして編入試験で成功したわけですが(成功というのは第1志望に受かったという意味で)、その自分の感覚でいくと、受かる時というのは、なんだか全然関係ないことも全部知ってるんです。でも受からない時というのは必要なこと最低限しか知らない。その法則で行くと今回は成功でした。
私は結構こだわりの強いタイプなので、他の人のことはよくわからないのですが、私はやりたいことがやりたくて、編入試験を受けました。まだ、今はやりたいことができる大学に合格しただけで、まだまだ自分の中ではゴールではありません。だから、合格したぞ!と胸を張ってその体験をもとに人に何かを説くような立場じゃないな、と思います。スタートラインにやっと立てたという言葉が一番自分にぴったりかなと思うので、まだまだ始まろうとしてる準備段階です。
でも、スタートラインに立つのって結構大変だなと思ったので、もしもそのラインに立つための戦う期間の気晴らしの読み物くらいにはなるかなと思い、自分も1つ上の代の受験生の方々の受験体験記は面白く読ませてもらったので、その冊子の少しの量増しになったらな、と思うその程度の気持ちです。
最後に、合格報告に行った時に宍戸先生にお会いできず直接お礼が言えなかったことが心残りなので、この場を借りてお礼が言いたいです。本当に熱心に面倒を見ていただいて、ありがとうございました。ブログでも少し私のことかな、と思う記述が試験前にあってうれしかったです。本当にありがとうございました。

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