自分の可能性を伸ばして

去年の1年は、私にとって一言では表せないほどたくさんのものを学び、考え、吸収できた1年でした。中央ゼミナールで学んだことの多さ、過ごした時間は、私の人生で充実し、誇れる時間となりました。
私の場合はほかの受験生とは違い、短大を卒業したのち1年間社会人を経験し、今回の受験に臨みました。
浪人というものも初めての経験で、予備校に通うことも初めての経験でした。学習の場から離れていた期間を取り戻すために、予備校に通うことを決めたのですが、私はもともと予備校というものが好きではありませんでした。というより信用していませんでした。結局は自身のやる気で勉強というものはいくらでもできるのだし、予備校でせかされながら勉強をするのも違う気がしましたし、勉強の仕方もちょっと宗教じみた集団意識に思えてしまい、抵抗がありました。
しかし1年目に仕事をしながら編入試験を受けた時、失敗をし、独学の限界を感じました。自分の理想を叶えるには、仕事を辞めて勉強だけに集中しなければいけないと思いました。そんな時心配してくれていた親に中央ゼミナールのことをすすめられました。
親と二人で初めて訪れた時、遠山先生がお話をしてくださいました。先生は「編入にはコツがある。」とおっしゃっており、中央ゼミナールの膨大な情報量と、有能な教師陣の方々を紹介していただき、私はすぐに中央ゼミナールに入る決意をしました。編入に対してわかっていた気でいましたが、編入とはただ学力だけで判定されるものでもなく、面接対策や志望理由書の書き方など、学力以上に重要な要因があることを知り、それは独学ではなかなか理解できないものであると思ったからです。
予備校に通うようになってからは、毎日新鮮でした。私は経済と社会学をとって、毎日復習に追われていました。予備校に行くたび、朝日新聞の「天声人語」に目を通すようにし、人に読ませる文章の書き方を学ぶようにしました。2つの分野をとることで、自分でも頭の切り替えや、勉強することの多さにくじけてしまいそうになった時も、先生が泣きそうなわたしの顔を見て面談してくださり、支えていただいて、とても助かりました。中央ゼミナールに入ってよかったと実感し、信じて頑張ろうと決意を改めました。
6月に予備校に通い始めてから最初の受験をしました。まだ勉強を始めて3カ月で、その中で志望理由書を作成し、面接対策をし、不安の残る受験となりました。しかし群馬大学に合格したことは、大きな自信となりました。
それからは部長との面談で次の目標を決め、社会学に絞って勉強していくことを決めました。社会学に絞ってからは時間にも余裕ができたので、本を読むことを心掛けました。授業では短時間にたくさんのことを頭に入れるので、頭に入っているようで理解しきれていない部分も、本で読みながら理解することで幅も広がり、頭の整理ができました。
東京学芸大学が編入試験を行うことを知り、生涯教育という分野に興味を持ち、たくさん関連書を読むようになりました。受験内容も志望理由書、小論文、面接だったので、授業と面談以外は家の近くの図書館に通い、本を読むようにしました。その中でお茶の水女子大学の受験に失敗し、さらに勉強に力が入りました。学芸大学は過去のデータもなく、みんなが同じ条件下で受験に臨むので、生涯学習という分野の知識をより多く頭に入れておこうと思いました。
受験当日は受験者の多さに圧倒され、あきらめ半分でしたが、その分緊張せずに面接に臨むことができました。発表当日もなかなか見に行けることができず、暗くなった頃に掲示板を見に行きました。そして合格を確認したとき、本当に嬉しかったです。涙が止まりませんでした。
早いことに、学芸大学に入って2カ月が過ぎようとしています。編入生は私一人なので、誰に頼ることもできず大変なことも多々ありますが、先生方も気遣ってくださり、入りたかった大学で、勉強できることのありがたさを実感しています。入学してから、受験時に面接官だった先生とお話しした時、先生に「なぜ私が合格できたのか、正直不思議に思う」と話したとき、先生は、「小論文でまず差がついた。そして面接でもいちばん堂々として見えた」とおっしゃってくださり、編入生としてのプレッシャーに負けそうで、自信を持てずにいた私を励ましてくれました。中央ゼミナールで学んだこと、自身で学んだこと、全てが合格につながっていたと、自信が持てました。
最後に、いまから受験に臨む方々に。たくさん不安に感じたり、自分の勉強に自信がなくなったり、苦悩することは多いとは思いますが、その中で自分の長所、苦手なことを理解し、自分の可能性を伸ばしていってほしいと思います。そして合格した時の自分だけを想像して、がむしゃらに頑張ってほしいです。中央ゼミナールで先生方から学ぶことは、きっとみなさんの自信になると思います。多くのことを吸収し、みなさんも望む大学の合格を勝ち取れるように願っています。

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