一生の思い出

私が編入試験を決意したのは、大学1年生の秋でした。高校3年生の時、大学受験勉強をあまりしていなかった私は、進学校に通っていたにも関わらず、第一志望の大学に不合格で、浪人か迷った末に、滑り止め校だった大学に進学しました。大学に進学したからには大学生活を楽しもうと思いましたが、いまいち楽しむことができずにいて、高校時代の担任の先生のところへ相談しに行きました。その時に、大学の編入制度があることを知りました。
家に帰ってから、すぐにパソコンを開き「大学編入」について検索しました。いくつか大学編入について対策を行っている塾はありましたが、編入受験専門の塾は中ゼミだけでした。その時に法政大学で2学年次編入試験を知りましたが、すでに締め切りが近かったためにあきらめたことを覚えています。
大学2年生に進級したと同時に、編入試験の準備を本格的に始めました。まずは書店で過去問題や傾向について調べようと思いましたが、本がなかなか見つからず、ネットで情報を集めていました。このころから中ゼミのホームページを利用し始めて、宍戸部長のブログを毎日チェックしていました。この時決めた私の編入試験に対する目標は、大学生活もアルバイトもサークルも楽しみながら編入受験対策を行い、のちに後悔が残らないようにするということでした。しかし、編入試験勉強の優先順位何よりも一番にすると、決心しました。
6月頃に中ゼミ以外の予備校で編入試験対策のガイダンスがあり、参加しましたが、全て中ゼミ出版の本に書いてあることばかりだったので、全てを中ゼミに託すことに決めました。何回もホームページでコースや授業をチェックして授業料も調べた結果、自分の貯金で編入試験をまかなおうと考えていた自分にとっては、とても厳しく自力で勉強しなければならないと考えていました。
そんな中、高円寺の近くへ行く予定があった際に中ゼミを訪れて、いろいろ話を聞きました。まだ生徒ではないのに、熱心に相談にのってくれて、金銭的に通うことが厳しければ、夏期講習などの短期講習に参加してみてはどうかという提案をいただき、助かりました。夏期講習生の間はほかの中ゼミ生と扱いが変わらないと聞き、講習が始まることが楽しみでした。
講習ではただ講義を聴くだけではなく、指名されたり、先生が直接採点をしてくれる小テストがあり、勉強をやらざるを得ない状況だったので、勉強をさぼりがちだった私にとっては、とても良い環境でした。また、この期間に様々な大学の過去問題をコピーしておきました。この時に、自分が考えている学校以外に問題傾向が似ている大学の過去問題をコピーしておきました。大学受験で高望みをして失敗していたので、今回は安全圏狙いでいこうと考えていたので、夏休みの間は基礎学力の定着に力を入れていました。
私の場合、英語に関しては『ターゲット1900』を利用して単語の暗記をし、長文の読解問題、文法問題を解き、英語の基礎を身につけました。また法学部受験のための専門科目対策としては、専門単語の理解を徹底しました。小論文にも挑戦しましたが、文の組み立てが難しくて苦戦しました。
夏休み頃になると、さまざまな学校で編入試験のための要項配布が始まるので、受験を考えていた大学をいくつか訪れて、要項を手に入れるついでに学校の雰囲気を確認、シラバスの内容確認などを行いました。慣れない他の学校に行き、普段通っていない塾で授業を受けることがとても不安でドキドキしていましたが、今考えると、あの夏休みは私を刺激し、成長させてくれたと思います。
夏休み後はいよいよ願書の準備が始まり、受験校について真剣に考えました。はじめは、5校の大学を受験するつもりでしたが、自分の貯金から受験料を支払うという点で、1校に絞ることにしました。と、同時に高校時代の大学受験において私が受験した10校分の大学受験料を払ってくれた両親に改めて感謝しました。
10月31日に試験があり、結果は合格でした。1校しか受けなかった私にとって、この合格は、達成感・安堵・感謝などさまざまな感情が湧いてきました。それから1週間考え技いた結果、今まで通っていた大学で単位をほとんど取り終えていたこと、履修したかったゼミを履修できることになったことなどを理由に、大学を移ることを断念しましたが、2008年度の目標だった編入試験を自分の意志で受けることを決めて、塾を探し、自分の貯金でやりくりし、満足のいく結果を得ることができたことは、一生の思い出になりました。また、この先励みにもなると感じています。
夏期講習のみという短い期間でしたが、お世話になった中ゼミ関係者の方々にはとても感謝しています。もし、将来編入することを考えている人に出会ったら、自信をもって中ゼミを進めたいと思います。今編入することを考えて中ゼミに通っている後輩たちにいいたいことは、中ゼミを選んだことは間違っていないということと、中ゼミに通っているからと油断せずに自主的に動くことが大切だと言いたいです。周りにいる中ゼミ生は最高の仲間であり、良きライバルであることを忘れずに、やり抜いて欲しいと思います。がんばってくださいね。そして、本当にありがとうございました。

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