努力はきっと報われる

 私は、通信サポート生として中央ゼミナールでお世話になりました。以下では約半年間の受験勉強の過程と、受験体験を振り返って感じたことを中心に書いたので、これから編入を考えている人にとって少しでも参考になれば幸いです。
 私は、3月になってから受験を意識して少しずつ勉強を始めました。最初はまだ中ゼミを利用せずに、自分自身の力のみで勉強していけるかどうかを試すために一人で勉強していました。しかし、一般的に編入についての情報はあまり出回っておらず、論文の書き方や合格基準はもちろんわからないし、編入に関する情報や過去問を自分で手に入れるのは困難であり、自分ひとりでは限界があると感じました。そのため、多くの合格実績があり、サポートが手厚いと感じられた中ゼミの通信コースに入会することに決めました。4月から8月初めまでの間は、在学中の学校での卒業論文の作成、各種課題などに追われ、思うように勉強を進めることが出来ず、日々焦りを感じていました。それでも平日は本や参考書を読んだり、英単語を覚えたりし、土日には小論文を書くようにして、少しずつ勉強を進めていきました。
 そうして、学校の定期試験が終わり、夏休みが始まった8月中旬から受験勉強に真剣に取り組み始めました。専門知識の量も勉強量もまだまだ足りず、小論文を一つ書くのにかなり時間がかかり、上手くまとめられず大変苦労しましたが、できるだけ量をこなしていこうという思いで勉強を進めていきました。何度も書くことで、書き方のパターンを覚えられ、解答のスピードも早くなったように思います。夏から秋にかけては中ゼミの模擬試験がありましたが、毎回あまり手応えを感じられず結果をみると自分がまだまだなのだということに気づかされ、悔しさを感じました。しかしこれをバネにさらに頑張ろうと思えたのは良かったです。
 私は9月半ばになり、ようやく過去問題を解き始めました。これまでの間に、大体の知識は身につけただろうと思っていましたが、過去問題は決して簡単ではなく、もっと早くに手をつけるべきだったと大変後悔しました。それからは、過去問題を解きながら新しい知識を身につけていくしかないと思い、毎日できるだけ多くの過去問題を解いていきました。特に課題文型論文には大変苦労し、毎回頭を悩ませていたのですが、何度も解いていくうちに長文の読解への苦手意識はなくなり小論文を書くことにも慣れていったように思います。
 中ゼミでは、過去問題や出題傾向、面接の内容についてなど、試験に関するさまざまな情報があったので、編入試験対策に大いに役立ちました。また、私は通信サポート生でしたが志望理由書の添削や電話での面接練習をしていただき、直接ではなくても十分に丁寧な指導を受けることができたので大変良かったと思っています。
 次に、自分自身の経験を踏まえて、これから編入を考えている方に伝えておきたいことを書いていこうと思います。
 まずTOEICのスコアの提出が必要な場合、TOEICの対策は早めに始めておいたほうが良いと思います。ギリギリまで受験して高得点を狙うことももちろん良いですが、早めに受験を終わらせておけば、気持ちに余裕ができる上、その後は編入の専門科目の勉強に集中できるので効率が良いかと思います。また、TOEICに限らず英語の試験対策は、日々の積み重ねが大事だと感じました。専門分野の難しい単語も試験では出てくるので、とにかく英単語はできるだけたくさん覚えて長文問題の和訳をいくつも解いてみることで英語の長文に慣れていったら良いと思います。
 受験全般に関してですが、様々な可能性やチャンスをあきらめる前にとにかく挑戦してみて欲しいです。私自身、編入は甘くないということを最初から十分理解していたし、第一志望校にも受かるとは思っていませんでした。しかし、受けると決めたからには最後まで諦めたくなかったので、必死に頑張りました。そして試験本番では、もちろん簡単ではなかったものの少しの手応えがあり、最終的には合格という結果を得られたので途中で諦めずにチャレンジしてみて本当に良かったと思いました。自分にとってはレベルが高く、格上の大学だから受からないかもしれないと思っていても、努力と運次第で受かる可能性は十分にあると思います。試験の範囲はおおむね予想できますが、編入試験の問題は何が問われるかわからないのです。自分がしっかりと勉強した範囲から出題されないこともあれば、何となく興味があって勉強したり、本で読んだりしたことのある範囲から出題され、その知識が役立つこともあります。とにかく自分を信じて挑戦してみて欲しいです。
 また、私は通信サポート生だったということもあり、最初は特に編入試験の勉強方法や進め方などに悩み、何が正しいのかわからず、不安な日々を過ごしていました。そして勉強は孤独で、なかなか先が見えてこないということもあり、いつも不安に押しつぶされそうでした。そういった精神的なストレスが大きく、時には挫折したり諦めたいと思うこともあったのは事実です。しかし、そのような時には、合格後のことを想像したりしてモチベーションを上げることで、辛い時期を何とか乗り越えることができたと思います。なので、辛い時には周りで応援してくれている家族や友達などの存在を思い出したり、あるいは見返してやりたい人のことを思い出したりして、自分自信を奮い立たせると良いのでないかと思います。
 最後に、私はほぼゼロからのスタートで編入試験の勉強を始め、多くの苦労や辛さを経験しましたが、中ゼミのサポートのおかげもあり、無事志望校に合格することができました。最後まで諦めずにやってきた結果であったと思い、少し自分に自信を持つことができて嬉しく思っています。これから受験を考えている人は、努力はきっと報われるということを信じて最後まで挑戦してみて下さい。

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