3か月の受験勉強

 私は法政大学の通信教育部の法律学科で学んでいた。通学制になるための試験は編入試験ではなく、転籍試験というのだが、私が受けたのは編入、転科、転籍がまとめて行われる試験だった。そして、私は無事、3年次の試験に合格できたわけだが、ここでは合格までの過程を中心にその他感じた事を体験記としてまとめる。まず。私が転科試験の勉強を始めたのは8月の上旬であった。この時点で試験まで後4ヵ月しかなく、試験が2科目とはいえ大学の勉強もあるし、あまり時間がない状態で始まった。まずは過去問を3年間分析して、どういう出題傾向なのか、それぞれの問題の配点は何点なのかなどを詳しく分析し、それから対応した中ゼミの科目を取った。私の経験から言うと。大学での勉強も忙しいし、余裕がなければ必要以上授業を取ることはしなくてよいでしょう。私が受けた法政大学は学校の入学センターで過去問が公開されていたが。写真撮影や複写などは禁止されており、手で論文の試験問題を写した。合格するためにはこの程度の準備は必要である。本格的に勉強を始めたのは9月からだったが、最初の8月は授業にきちんと出て、先生の話をよく聞いて家で復習するだけだった。8月後半から、英文法や英語構文、英単語などをやり始め、長文は専ら中ゼミの荒木先生の添削英語のみだった。一方、政治学は完全に初学者だったので、先生の指定の教科書を購入し、授業プリントの復習と教科書を一章ずつ読み進めていった。最初のころは試験勉強から暫く離れていたせいで、長時間勉強することが苦痛だったが、日にちがたつにつれそれにも慣れてきたのと同時に少しずつ成果が表れてきた。
 その成果というのは、問題を解く速度が上がった、前に間違った問題ができるようになった、論文できちんと文章構成ができるようになったなどである。しかし、10月の上旬は思うように勉強が捗らず苛々して集中できず、勉強を全くせずスマホを弄ってばかりいた日もあった。そこで熊谷先生に個別面談をしてもらい、悩みを打ち明けたら的確なアドバイスを頂き、勉強を再開することができた。11月は大学の勉強やアルバイトはほぼ休み、転籍試験の勉強に集中した。今まで通りの勉強に加え、英語や政治学で勉強したところの要点をまとめたノートを作って頭の中の知識を整理することに重点を置いた。英単語一つにしても、政治学や時事に関係すると思われる英単語、熟語を集中して覚えた。(例えば、システム英単語4章にある、recite、glitterなどは受験するに当たっては不用であろう。しかし、副詞や多義語は重要である。)この一ヶ月間は今まで使ってきた教材をひたすら復習することに力を注ぎ、知識を混乱させると思われるので新しい教材には手を出さなかった。
 また、本番を意識した演習を行い、過去間も解いてみた。結論として、合格への道筋というのは人それぞれであり、定期的に目標までの達成度を確認し、ずれたら修正する必要がある。勉強の全過程の長期目標と1ヵ月くらいの中期目標、約1週間の短期目標に細かく分け、必ず先生に言われたとおりに勉強し、悩みがあったら個人面談を多く活用すべきです。最後に、合格への最大の近道は、中ゼミを最大限に活用することです。私の場合は4ヶ月の勉強時間しかなかったため、最短距離で合格することを目指しました。成績を最大限上げて志望校に合格するには、勉強時間、勉強の効率、意識の高さ、全てが重要です。

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