編入試験2年目でわかったこと

 私は2度目の挑戦で、北大法学部の編入試験に合格することができた。1度目は大学1年の時に受験し、不合格となってしまった。正直なところ、私は大学受験に失敗し、1年で大学を変えることを決心し、2年次編入を実施している北大法学部へ入るためにひとまずすべり止めの大学に入学した、というところであった。そのため不合格となった1年目はかなりショックであった。何よりは当時の私は英語にかなりの自信があり、英語と小論文のみという受験科目は有利に感じていたのである。英語、小論文ともに毎日欠かさず勉強していて、模試の結果もおおよそBと悪くはなかったため、少々自信過剰になっていたと思う。(自分は通信生であったため、他の生徒がどれほど勉強していたかを知らないので、実際自分の勉強量が適切であったかはわからない。)ちなみに、毎日勉強したとあるが、大学の課題や勉強をおろそかにしない程度に取り組んだので、量は日によって異なる。大学の単位は落とさないように、ということは最低限心がけた。また、ストレスを感じすぎても、編入の勉強が苦痛になるだけなので、気分転換や休息も上手に活用することが大切だと思う。私の場合は、小論文を書く練習につまったら英語の勉強に切りかえる、気分転換に新聞を読んだり、音楽を聴きながら問題を解くなどをやってみた。またこの時、受験科目と全く無関係と思われるような小説を含む書籍であっても、自分の語彙力や文章の表現力の引き出しを増やすことにつながるので、とにかく何でも良いので文書を読むことを勧めたい。ネットの記事やまんがであっても、いつどこで得た知識が本番で役に立つかわからないので日常の文章をなるべく「丁寧に」読むことを心がけていた。そして、「この表現はいい」「この言葉は使えそうだ」と思ったことはメモすることも有効だと思う。そして、小論文では自らの意見を述べることが多いので、日ごろから自分の意見を持つ、または考えることも大切だと思った。人の意見を聞くことは、自分の考えが思いつかないときにそのまま拝借することも、自分の考えに加えることもできるので、また役立つ。そのため、編入試験の勉強で講義中に内職をする人もいると思うが、私個人としては、大学での授業は編入の勉強にも役立つため、あまり蔑ろにする必要はないと思う。無理に知識をつめこもうとするよりも、日常生活で得られるものを吸収し、少しでも勉強材料にする、という意識を心がけることが、ストレスなく勉強を続ける手段の1つと感じた。
 そのようなやり方で2年目も引き続き北大法学部と、加えて同大学の教育学部を受けた。教育学部の問題の方が易しいと感じ、手ごたえはあったのだが、1次の筆記試験で落ち、2次の面接までたどりつけなかった。法学部よりもはるかに倍率は低かったため、(1次を受けた8~9割ほどの人が1次合格、その中の半数が2次合格)教育学部の筆記試験に落ち、倍率が10倍近くある法学部に受かったと知ったときは心底驚いた。法学部は手ごたえも全くなく、確実に落ちたと思っていたので尚のことだ。事実、1年目は全体で7割程度正解して不合格だったが、2年目は5割強しか正解していない。つまり、同じ大学、学部であっても年度によって難易は異なるため、本番中はどんなに問題が難しいと感じても、焦ることよりも、「難しいな」と気楽に受けとめ、最後まで諦めずに「とにかく書く」ことを忘れないで頂きたい。当然だが、白紙よりはマシなのだから。
 1度の試験で合格することが最良だが、諦めきれない場合は、再度挑戦してみることも1つの手だと思う。すべての受験生の幸運を祈っています。ストレスを溜めすぎずに、頑張って下さい!

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