凡事徹底

 私が編入を目指した動機は、一般受験のリベンジです。地方の県のトップ高校に進学した私は勉学に励み、志望校は模試でA判定ばかりでした。しかし、それで油断した私はその大学に不合格になってしまいました。滑り止めに進学することになった私は、リベンジとして編入受験を決意しました。一年生の時はらくらくシリーズで経済学の基礎固め、特に計算問題の対策をしました。また、TOEICはネットで勉強法を調べて勉強し、1年生の2月に820点を獲得しました。大学では単位をそろえることを意識して、44単位を取りました。同時に中ゼミの説明会に何度も参加し、情報収集も怠りませんでした。
 中ゼミにはプレ学期から参加し、早い段階から論文の書き方を学んでいました。そして大学では二年生になり、中ゼミでの授業も本格的にスタートしました。TOEICが平均的な受験者よりもとれていたため、英語の試験がそれで代用できる大学に絞って受験しようと考えました。また、自分は理系であったため、数学が使える大学も視野に入れました。専門論文は予備校の指示通りに勉強していました。テキストの解答例の丸暗記と、理論の理解です。計算問題は1年生の頃の貯金があったため、まずは論文重視で勉強していました。1学期の内容は落としてはいけない内容です。テキストを完璧に仕上げましょう。地味で大変な作業です。脱落者も出てきます。受験勉強に派手さはありません。この時期に勉強習慣をつけましょう。1学期終了から夏期講習まで時間があるので、1学期の内容の復習を繰り返すことをお勧めします。
 夏期講習が始まるまでに復習がどの程度終わっているかで夏以降の伸びが決まると思います。夏の内容は多くの大学で出題されます。計算問題も複雑になっていきます。勉強習慣を身に付けていないと脱落する可能性が高いです。また、大学では20単位を修得し、合計64単位を修得しました。出願に必要な単位は可能な限り前期までにそろえましょう。
 2学期が始まるといよいよ受験シーズンです。特に11月がピークになります。私は練習として関西大学商学部を受験しました。不合格でしたが本番の雰囲気に慣れて、良い経験でした。そして第1志望大学群の受験が始まりました。私は、関西大学を含めてTOEICを使う大学のみを受験しました。神戸大学、名古屋大学、東北大学、横浜国立大学の4校です。名古屋大学と神戸大学は連続日程だったので、移動や体調管理に気を付けました。どちらも自信がなかったですが、どちらも合格しました。次に横浜国立大学を受験しました。当日の手ごたえは最悪で、予想通り不合格でした。最後に、本命の東北大学を受験しました。神戸大学と東北大学は経済学、数学、TOEICと受験科目が同じであるため、神戸大学の経験が大いに役立ちました。本番の手ごたえもよく、結果は合格でした。
 結果として、私は第1志望大学群に多数合格することができました。合格のポイントは凡事徹底と、受験戦略にあったと思います。まず、大学の単位は2年生の前期で出願に必要な分は揃えました。そのおかげで後期は受験に専念することができました。次に、TOEICを英語の試験の代わりにする大学しか受験しませんでした。専門科目に集中して勉強ができました。また、数学を使う大学も併願したことです。理系出身の私にとって、経済学部編入の数学はたいして難しくなく、周りと差別化できたと思います。凡事徹底とは、勉強だけでなく、体調管理や出願などの事務的手続きも含めてです。最後に、この2年間、私を支えて下さった全ての人たちに感謝します。本当にありがとうございました

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