恵まれた環境で合格することができた

私は、大学受験の失敗から一念発起して、編入を決意し、往復5時間をかけて中ゼミに通いました。この年の中ゼミ生の中では一番通学時間が長かったと思います。台風がくると電車が止まってしまうので授業を途中抜け出して帰らなければならないこともありました。そんな受験生にとって大切な時間が通学によって人より少なかった私でしたが、結果的に京都大学と名古屋大学の経済学部に合格しました。そこで、私がこの2校に合格できた要因を紹介していこうと思います。

はじめに、独断でむやみに市販の参考書に手をつけなかったことです。勉強は主に中ゼミのテキストの復習と、指定された英語の参考書をやりました。ミクロやマクロは先生の解答例をなるべく丸暗記し、テキストは何回も見返し、分からないところや語句の補足を右ページや空いているところに書き込んで、テキストをとことん充実させました。英語は千頭和先生の指定したレベルに応じた参考書を何回も繰り返しやりました。中ゼミに通って、慣れてくると誰もが中谷マクロや武隈ミクロなどの経済学の参考書に手を出すべきなのではないかと考えます。私も手を出すべきなのではと考えました。しかし、私は中ゼミの復習をするだけで手がいっぱいで諦めました。結果的にはこれで良かったのだと思います。

次に、誰にも負けない武器をつくることです。私はミクロやマクロは人並みにしかできませんでした。また、英語も抜きん出て優秀というわけでもなく、添削の優秀者として名前がでるのはときどきでした。しかし、私はマルクス経済学と小論文だけは、中ゼミ生だけでなく、編入を目指す受験生の誰よりもできたと自負しています。私はプレ学期から中ゼミに通い、小論文の講座を受け、マルクス経済学も最後まで講座にでて、学びました。オリジナルのネタ帳をつくることで、誰にも負けないユニークな小論をつくり、中ゼミ生がだんだん去っていくマルクス経済学を最後までやり通したことで、小論文の力は名古屋で、マルクス経済学の力は京都でそれぞれ発揮させることができました。

最後は、家族や中ゼミでできた友達、中ゼミの先生方に支えられたことです。私が大学受験で失敗し、この先の進路に悩んでいた時に編入という道があることを教えてくれて、通うための授業料や交通費をだして応援してくれた家族や、中ゼミの模試で結果が悪かった時や、添削英語の点数が悪かった時に落ち込む私を励ましてくれた友達、分かりやすい講義と親切な面談でサポートしてくださった先生方、このような恵まれた環境でなければ、合格することはできなかったと思います。この場を借りて、感謝申し上げます。

このような諸条件に恵まれて、私は上記の2校に合格することができました。私の勉強法が全て正しかったとは思いませんが、私の経験を参考にして編入という狭き門を乗り越えてください。

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