復習と早めの対策を!

 私が大学の編入試験を受けたのは、今回で二度目です。
 一度目の編入試験は二校とも不合格でした。4月から進学する山形大学も受けていましたが、当時は小論文を完成させる事も面接での受け答えもうまくできず、当時の合格発表さえ見ませんでした。最初の編入試験を散々な結果で終えましたが、なお編入を諦められず、両親から一年だけ浪人する許可を得た私は、今度こそ国公立大学に合格すると、中ゼミの通信講座を受けることを決意しました。
 熱意はあったものの、夏期講習前まではうまく勉強が進みませんでした。英語は教材にかかれていた勉強法に忠実に従いつつ、課題をこなしたり、ターゲットを使って英単語を覚えたりしていました。しかしその一方で時事論文は全く書けませんでした。毎日WBSを見たり、日本経済新聞朝刊を読んでいたりしたものの、時事論文や小論文となると。何を、どうやって書いたらいいのかが全くわかっていなかったからです。このまま全く書けなかったらどうしようという不安を抱いたまま、夏期講習に参加しました。
 遠山先生の時事論文や、小論文の講座を重点的にとりましたが、この判断は正解だったと思います。時事論文の講座では、講義やテキストを通して時事論文の書き方や押さえるべき内容を理解することができました。講座中ではテキストを見ながらだいぶ時間をかけて論文を仕上げていましたが、遠山先生の言うとおり復習を何度もすることにより、論文を時間内に仕上げられるようになりました。小論文の講座でも、書き方の指針やネタの集め方を学ぶことができたこと、加えて数をこなしたことで、小論文が書けるようになりました。
 一方で、英語では千頭和先生の添削英語基礎徹底講座や、経済・経営の添削英語の講座を受講したことで、英語も実力を伸ばすことが出来ました。千頭和先生の講座では、基礎の大切さに気づき、教わったとおり中2からの問題集からやり直しなどを行いました。この後に提出していた通信の課題や、試験本番でも英文の理解度が違っていたことを考えると、合格できた理由の一つにこの講座で得た千頭和先生の教えがあったからだと思います。また、添削英語の講座では、問題演習を通して経済・経営の単語知識が圧倒的に不足していることに気づくことができ、その後の勉強の指針になりました。英語や小論文のほかにも、志望理由書の添削や面接練習も夏期講習中から始めていました。
 一度目に出願した時の山形大学志望理由書に細やかに指導をいただき、出願の際にはそれを深く掘り下げていく内容にすることができたと思います。また、面接練習では、最初の方は答えたことを深堀りする質問をされるとろくに喋れず、加えて自信がなくなっていき、最後は全く喋らなくなり、相手をしていただいていた先生には大分ご迷惑をかけました。
 ある時、想定される質問に自分の言いたいことを紙にあらかじめ書いて、それを暗記する(スムーズに出るようにする)というアドバイスを頂き、実践するようにしてからは、初めてされる質問にはつっかかるものの、段々スムーズに言えるものが増えていきました。特に、志望理由や短大で学んだこと短大時代の卒論の内容と結論については、あらかじめ練習で聞かれていて本当によかったです。
 講座や面談以外でも、志望する大学の受験情報を多く閲覧して情報を得たり、授業前や自習室を利用するたびに、同じく編入を目指す人の多さに驚き、負けてられないとモチベーションが上がったりと、一ヶ月超の期間、上京して勉強するのは大変でしたが、夏期講習に参加したことで得たものはだいぶ多かったと思います。
 夏期講習が終わってからは、課題提出など勉強を進める傍ら、面談や電話相談を利用して何度も面接練習を繰り返し行っていました。電話面談と来校での面談の残り全てを面接練習に費やしたことで、面接の受け答えがスムーズにできるようになっていきました。正直、山形大学をはじめ、四校を受けた内、三校も合格したことに今でも驚いています。試験本番では、どこの大学も当初合格できる自信がありませんでした。ただ、時間内に小論文や論文が書き上がり、また落ち着いて面接を受けられたことが出来だのは、中ゼミで頑張った成果だと思います。
 これから大学編入を目指す人へのアドバイスとしては、何度も復習をすること、志望理由書や面接練習は早い内から進めておくこと、中ゼミの先生方やサービスを最大限利用すること、何より根気強く勉強し続けることが大切だと思います。私は中ゼミで教わったこと以外はあまり行っていませんでした。(強いて挙げれば専門科目で選択していた会計学や簿記ぐらいです。その代わり、講習中や通信の課題では、再提出制度を毎回利用して何度も復習することで知識をつけることが出来ましたし、同様に早い段階から志望理由書や面接練習を何度もやっていたお陰で内容を充実させることが出来たと思います。ついでに夏期講習後、本多先生に電話で面接練習を行う最中に不思議と、こういう理由があるから大学に進学したいのだとモチベーションを維持することができ、諦めることなくここまで来られたと思います。編人にむけて勉強を続ける中で、何度も辛く苦しい思いをします。特に通信で学ぶ人は孤独感を何度も味わい、挫けそうになることも多いと思います。しかし、先生方と自身を信じて勉強を続ければ、きっと実を結ぶと思います。
 最後に、浪人を許してくれた両親、応援してくれた友人、そして通信課題や夏期講習でお世話になった先生方、面談を通してお世話になった本多先生、水野先生、村田先生、本当にありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました