編入はスタート!

 私はもともと一般入試で全落ち、後期入試で辛うじて合格、という言わば学歴コンプレックスの持ち主だった。後期入試を受ける時から編入は考えており、中ゼミに入学したのは8月の夏期講習からだった。すぐスタートしなかった理由は、志望理由書と共に提出する学校の成績を反映されなくとも、文句の無い成績を提出したくて、学校の授業を頑張っていたからである。また、バイトをしながらであったので本格的に受験勉強を始めたのは9月からだった。それまで編入するという意志だけはあったので、勉強はしていないわけではなかった。しかし、添削英語の授業で現実を叩きつけられた。自分の適当さや不正確さを実感した。これではダメだと思い、必死になったが力は入らず、最初の入試は不合格という当然の結果に終わった。それがきっかけで色々なことを考えさせられた。なぜ私がこのような入試を受けなくてはいけなくなったのか、また自分はどうするべきなのか、すべての答えが一つとなって出た。自分の原点に返ることで今やるべきことを見据えることができた。それから私はすべて一からやり直した。英語も一から。小論も一から。復習して再提出もぬかりなく出した。その気持ちを維持し続けるのは困難だったが、自分の将来を考えると前を向くことができた。私は文法の授業を学校の授業の関係でとれなかったので、自分で暗記や問題集を解いていった。志望理由書も自分も言いたいことを尊重しながら先生に手伝ってもらって仕上げた。文を読む正確さも以前よりずっと良くなっていたのが分かった。ラスト一ヶ月となり、私はいつも家で勉強していたのだが、自習室での勉強に切り替えた。一日ずっと英語をやり、ひたすら問題を解いた。このことが合格への大きなカギとなったのだと思う。誰よりも勉強しようという思いはとても強かった。正直、私は実際の入試で失敗した。英語も自分はできるだけのことはしたのに最後までいかなかったし、小論も自分の思うように書けなかった。しかし、面接だけは一所懸命頑張った。入試が終わり、帰宅途中こらえきれず泣いた。あんなに勉強したのに本番に限ってなぜうまくいかないのだろうと思い悔しくて涙が止まらなかった。合格の知らせがあった時本当に嘘だと思った。信じられなかった。もはや奇跡だった。編入という試験がこういうものなのかという実感とともに、私は入学後必死に頑張らねばならないという決意を持つことができた。この一年は自分を飛躍させる大きな年だと思う。参考までに、私がこれまで勉強してやってきたことの大きなポイントは、英語では千頭和先生の言うことに素直に従ったということ。きっとやりきれていないところもあったのだろうが。小論はとにかく時事知識、書き方を練習した。私は日本語が上手くないので、面接練習は何回も何回もやった。最後まであきらめず、自分の編入への思い、また編入がスタート地点でしかないことを理解できたから、私のこの結果がついてきたのだと思う。中ゼミの先生方にはとてもお世話になりました。ありがとうございました。

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