一つのことに打ち込んでみよう!

 私は東海地方の短期大学の夜間部に通っていた。短期大学ではそれなりに上手く学生生活をおくれていたが、進路を決めるということについてはあまり危機感を持たずに過ごしていたと思う。そのため、卒業までに進路が決まらず、4月から予備校で編入の勉強をしようと決めた。

 2年間過ごした土地を離れ、編入の勉強のため東京に向かうことになった。予備校での授業では英語、専門とも充実した内容で今まで自分がやってきた勉強はなんだったのかと衝撃を受けたこともあった。そうして、1学期、夏期と授業をこなしていき、2学期に突入し、10月から編入試験を受け、冬期講習にも参加し、3月まで編入試験を続けた。国立は三重、福島、新潟、富山を、私立は法政、早稲田、日本大学を受けた。そして、日本大学経済学部産業経営学科に合格することができた。

 このような私の編入の経過と結果から、いくつか分かったことがある。まず、私と同じように編入の勉強を始めるにあたって、生活環境が変化する人も多いと思う。そのような場合は生活のリズムに慣れるまで、あまり勉強を焦って進めるのではなく、生活リズムを作り直すことに重点を置くべきだ。足元を固めないと、その人の持つ能力を発揮することは難しいと思う。そして、初期の段階では勉強については中央ゼミの講師の方々から指示されたことをしっかり行い、基礎的な力をつけ、あまり焦らずに着実に力をつけていくのも重要である。その次に重要なのが対策と傾向を意識して勉強するということである。闇雲に勉強する前に志望校の過去問題をしっかりと観察し、その大学が何を問うてきているのか、全体的にどのような傾向なのか、他の大学と比較してどうなのかなど分析するべきである。多くの人が編入試験を受けるのは始めてであるから、何をやっていいのかと不安に思う人もいるだろう。だが思い出してほしいのは、編入も試験である以上、普段みなが受けている定期試験のように傾向を理解し、対策を練るという点では同じなのである。ただ、編入試験は対策に多くの時間と工夫を費やさなければならないという点では定期試験と大きく異なるので、定期試験と同じようなノリで受ければ当然門前払いされるであろう。編入試験を目指す上で、この傾向と対策ということを常に頭に入れながら、自分が今何をすればいいのか考えて行動すれば、自ずと合格は見えてくるはずだ。最後に、編入の勉強を続けるということは決して楽ではありませんが、二十歳ぐらいの時期に一つのことに打ち込んでやり遂げるということは必ず自分にとってプラスになると思うので、ぜひ頑張ってみてください。

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