私の支え

 私が編入学を考えるようになったきっかけは、大学受験に失敗したこと、いわゆる学歴コンプレックスからです。高校時代、友人の多くが国立大学や有名私立大学に進学する中、私は第一志望の大学どころか滑り止めの大学にも合格することができませんでした。私に浪人できるほどの根性がなかったことや独り暮らしを経験してみたかったことから、現在の大学に進学することにしましたが、その時から編入学にチャレンジしてみることは考えていました。大学に入学してからは、わずかではあるものの自分と同様に納得のいく結果を出せずに入学した人たちや真面目に勉強している人たちと出会い、「どこで学んだかよりも何を学んだかが大事なのではないか」と考え、現在の大学で精一杯努力して勉強すればいいという気持ちも生まれました。しかし、大学2年生を目前にして、学生のやる気の無さや一般常識の無さが今まで以上に目につくようになり、「この大学を卒業したら、この人たちと同じだと思われてしまう」という危機感を強く抱くようになりました。もともと、現在の大学への進学には消極的だった父親と何度も相談し、大学1年生の3月、編入することを決意しました。

 編入学を志したものの自力で勉強できる自信がなかった私は、編入について調べているうちに知った中央ゼミナールに入学するか迷っていました。というのも、私はアルバイトをしておらず、奨学金で生活をしていたからです。入学するとなれば当然お金が必要になるわけで、これ以上両親に迷惑はかけられないという思いがありました。しかし、両親は「今しかできないことだから、頑張りなさい」と背中を押してくれました。

 大学2年生の5月から、大学と中ゼミのWスクール生活が始まりました。私は平日、毎日大学の授業を入れていたので、ひたすら大学と中ゼミを往復する日々でした。夏期講習までは、もともと苦手意識を持っていた英語はもちろんのこと、2年間大学で勉強してきたはずの経済系の専門の授業にもついていくことがやっとで、思うように勉強を進めることができませんでした。また生活のリズムを整えることが難しく、ストレスで何度も体調を崩して病院のお世話になりました。初めて受けた模試も結果は散々で、本当に合格できるのか不安になることも多かったです。

 夏期講習が始まると大学が夏休みに入り、少し時間に余裕ができるようになりました。私が現役時代の受験に大失敗したのは英語が原因であることは明確だったので、とにかく英語の勉強に時間を費やしました。それと同時に睡眠時間や息抜きの時間も増やし、夏前のように体調を崩すことが無いように気を付けていました。というよりも、何となくやる気が出せずに気分転換と称してだらだらしたり、好きなものを食べたりしてストレスを発散していました。

 秋になり、試験が立て込み、出願書類の準備や面接の練習、大学の授業などバタバタすることも多くなりました。私は当初中央大学を受験する意思はなく、その後にある新潟大学の試験に的を絞って勉強していましたが、先生との面談の中で「中央大学を受けて損はない。受けた方がいい」と、アドバイスをいただいたこと、両親の勧めがあったことから中央大学を受験することになりました。結果として、自分では絶対に無理だと思っていた中央大学に合格することができました。これには私以上に両親が喜んでくれ、今までの努力が報われたような気がしました。その後の第一志望校には不合格でしたが、自分が思っていた以上の大学に合格できたことが、自分でも本気で頑張ればできるのだという自身につながりました。

 私が多くの大学に合格できたこと、今こうして受験体験記を書いていられることは両親のおかげだと思っています。いつも私を励まし、私の合格を信じていてくれる両親の存在は何物にも代えがたいものでした。本当に感謝してもしきれません。私の受験生生活は自分の今後や将来を見つめ直すだけでなく、改めて両親の存在の大きさを感じたものでした。

 また、中ゼミの先生方にも本当にお世話になりました。これから編入を目指す方には、中ゼミを信じ、先生を信じ、自分を信じて頑張ってほしいと思います。

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