私の編入体験記

 まず始めに、編入体験記を読む多くの方々が今目の前にしている受験への不安を抱えていると思います。その不安が少しでも和らげばと思い、体験記を書こうと思います。

 私が中ゼミに初めて訪れたのは5月中旬にさしかかるあたりでした。大学受験(現役、浪人)で目指していた大学に手が届かず、納得できないまま大学に通い始めました。入学当初からずっと、自分の行きたかった大学に行けないことへの後悔が強く残っていました。大学ではサークルにも入らず、バイトで塾講師を一年ほどやりましたが、ほとんど毎日大学で授業を受けて直ぐに家に帰る日々でした。そんな私が編入を考え出したのは大学2年になってからでした。それまで編入という言葉を聞いたことはありましたが、あまり意識をしてきませんでした。大学での一年間が過ぎ、現状のままではいけない、どうにかしないと…と考えていると、編入のことが頭に浮かびました。その後自分の行きたかった大学での編入学について調べていたある日、ネットで中ゼミを見つけました。とりあえず行ってみよう! と思い、往復3時間かかる高円寺に。その時に旧帝大をはじめとした国立大学への受験を勧められました。その後すぐに入塾、5月中句ごろでした。大学受験のときから私大志望だった私は、まさか国立を受験することになるとは夢にも思っていませんでした、ただ、所属していた社会学部での勉強が自分に合わなかったこと、以前から経済学に関心があったことから、国立大学経済経営系を目指すようになりました。

 途中入塾だったため、試験までに経済学の勉強が間に合うのかという不安の中、また大学受験のころに体調を崩し、胃痛が続いていたため、体が持たなければ途中断念もあると覚悟して勉強を始めました。しかし、共に同じ大学を目指す中ゼミ生と知り合うことで、自分の意識も変わり、編入に本腰を入れるようになりました。特に夏は一般受験まのみならず編入においても天王山です。経済学は、特に夏期にすすむ量が多いので、一つ一つ消化していくことがとても大切でした。分からないことは質問して、暗記するところは忘れても忘れてもめげずに覚えるのみでした、編入のつらさは大学と並行して勉強することにもあります。合否次第では大学に残る可能性があることも考えると、私は大学の友人に編入のことを話せませんでした。2年次修了見込みでの受験でしたが、単位は受験が終わってから授業に出てとりにいこうと考えたので、後期は大学には行かず証明書のみ取りに行く程度でした。大学の友人からは授業に出席できるかとの連絡がきていましたが、体調を理由に中ゼミに通い続けていました。ゼミの選考もありましたが、試験と重なる一次選考には応募せず。二次選考にぎりぎり書類を提出し、無事内定をもらうことで受験への安心材料としていました。受験校によっては単位取得見込みでの出願もありましたが、今振り返ると大学へ通うことと中ゼミに通うことを中途半端にせず、中ゼミでの勉強を続けたからこそ合格があるのだと思います。所属学部がら、多くの授業が出席点30%と高めなのですが、そんなことは気にせず、1月から大学に行き後期試験を受けてきました。無事単位は揃えることができました。

 編入のための生活は精神的につらい日々でした。、途中入塾だったために、他の受験生に追いついていないのではないかという不安が日々募っていき、時には投げ出したくなることもありましたが、何度も面談をして下さった先生方、そして一緒に勉強してきた友人のおかげで最後までやりきることができました。面談とはいっても多くの場合は気分転換に話をしてもらうことでした。時には授業の質問もありましたが、大学の単位の相談をしたり、進路指導をしてもらったり、中ゼミでの日々を話したり、世間話をしたりと、先生方はいつでも快く話して下さいました。中ゼミを活用することで、少しずつ不安がほぐれていきました。また受験自体は本当に自分との戦いです。私は初めて学習する経済学に戸惑いもありましたが、プログラムは中ゼミのテキストと先生の講義とでものすごく理解しやすいよう組まれており、普通に経済学を勉強しているだけでは得られないような情報も織り込まれています。学習期間が半年程でも合格できるのはそのおかげだと思っています。また9月後半から11月末までに数多く実施される試験を受ける体力も必要です。私は乗り物酔いがひどく、新幹線でも酔うので受験しに行くこと自体が大変でした。特に11月は試験が多く、自分で思っている以上に疲労がたまっていきます。思うように勉強に身が入らないこともありますが、そんな自分も時には認めてあげて、メリハリをつけながら続けることが大切だと感じました。編入試験を乗り切った今は様々な面で少し成長できたかなと思っています。そして真剣に受験と向き合うことで、本当に自分がやりたいことを考える姿勢が身についた気がします。

 最後になりますが、ここまでご指導下さった先生方、共に戦った友人、いつも支えてくれた家族に感謝の意を表して私の体験記としたいと思います。本当に、本当にありがとうございました。

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