堕落していた自分との決別

 私は2浪したにも関わらず志望校に全落ちし、夜間の大学に通っていました。なにかと理由をつけてやるべきことから逃げてきた自分が情けなく、家族や友達に「必ずマーチに行く」と豪語していたので恥ずかしくてしょうがなかったです。夜間の大学に通っていることが大きなコンプレックスで、難関大学に通っている人たちを見る度に、非常に羨ましく思っていました。実際に夜間大学は社会人として働きながら学んでいる人は殆どいなく、学生の質は非常に低いと感じていました。自分もその中の一人だと思うと、とても虚しく、自分は永遠に負け犬として生きていくんだと思っていました。そういった不安を掻き消すために、たくさんタバコを吸いました。記憶が飛ぶまで酒を飲むことも珍しくありませんでした。

 堕落した生活のまま2年に進級し、一般入試のリベンジを決意しました。夏まではバイトをして費用を稼ぎ、夏期講習から中ゼミの授業に参加しました。中ゼミの先生たちの授業は刺激的でした。中でも千頭和先生の熱い授業には衝撃を受けました。8月の終わり頃に千頭和先生の添削英語を受講しました。返却された答案には、「このままでは志望校は絶望的」と書かれていました。千頭和先生の言う通りに、中学の復習から始めることにしました。春から中ゼミで学んでいた人たちに追いつくために、必死に勉強しました。少しずつ点数が上がってきましたが、30点代の時が多かったので、クラスの中では下のほうでした。点数が悪くても、絶対に諦めませんでした。千頭和先生は頻繁に厳しいことをおっしゃっていましたが、その厳しい言葉の中には本当の優しさがたくさん詰まっていると感じました。その助けもあって、1日15時間近く勉強しても苦ではなくなりました。

 中ゼミのおかげで、なんとか念願の中央大学に合格することが出来ました。英語と小論文の出来はよかったのですが、配点の高い経済論文は、たった6行しか書けませんでした。不合格を確信していたので、合格発表日などは把握していませんでした。なので、中央大からの書類が届いたときは何が入っているのか皆目見当もつきませんでした。合格通知を見たときは、信じられず何度も見直しました。今までのことを思い出して涙が止まりませんでした。

 約3ヶ月という短い受験勉強でしたが、合格のために毎日精進できたことで強くなれたと思います。中ゼミのおかげで、以前までの堕落した自分と決別することが出来ました。先生方にはただただ感謝しかありません。

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