積み上げた努力は力を生む

 「何が正解かわからんなぁ」これは昨年北大二年次編入に落ちた際に父が初めて涙を流しながら私に言った言葉である。私は大学受験に失敗し、浪人そして二年次編入を受け、最後のチャンスの三年次編入でかねてからの目標であった北大に合格することができた。ここまでの道のりは非常に長かったように思う。浪人時代には、現役時代から苦手意識を持っていた国語を克服することができず、不合格になってしまった。そして、二年次編入を受験した際は模試などの判定でA判定をとっていたが、不合格になってしまった。こんなにも苦しい思いをするくらいなら一層のことやめてしまいたいと思い、しばらく勉強を離れた時期もあった。しかし、あきらめの悪い私はここで終わらせるわけにはいかないと思い、3年次編入を受験することに決めた。
 3年次編入の勉強を始めてからというものの、大学の授業は全てオンラインになり課題が多く、また週に3日アルバイトをしていたため、編入の勉強を思うようにできず前期が終わってしまった。そして、勝負の夏休みにはやる気が完全になくなり受験生として失格であるが遊び呆けた。そうしているうちに北大試験日まであと2ヶ月となった。
 試験日まで2ヶ月というものの他学部であったため専門科目の知識は0に等しかった。残された時間に対し、やらなければならないことが圧倒的に多く今年も不合格になってしまうのではないかと何回も不安に押しつぶされそうになった。限られた時間の中で私は二つのことを意識して勉強を続けた。第一に、過去問分析である。過去問には合格するためのたくさんの情報が隠されている。私は10年分過去問を請求し、中央ゼミナールのテキストと出題された箇所を照らし合わせどのような問題が出題されるかを予想した。その結果本番では予想していた問題が多く出題されたため自信をもって解答することができた。第二に、中央ゼミナールのテキストを完璧にすることである。合格体験記を見てあれもこれもやらなくてはと焦る受験生もいるかもしれない。しかし、中央ゼミナールのテキストだけに絞って完璧にすることで志望校に十分合格する力は身につくと思う。私はこの二つのことを意識して2ヶ月間必死に勉強することで志望校に合格することができた。
 最後に編入試験はとても狭き門で情報もあまり出回っていないため、これで受かるのかと不安に思いながら勉強している受験生もいるかもしれない。私もその一人であった。しかし、正しい方向に努力を続ければ必ず報われると思うので、時には中央ゼミナールの先生、大学の教授に頼り、最後まで諦めないで勉強を頑張ってください。応援しています

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