成長

●編入学を目指した動機

 私が編入学を目指した理由は、大学受験での失敗と編入前の大学での経験でした。最初の大学受験で第一志望校に落ちてしまい、あきらめきれず翌年別の大学を受けたもののそこでも第一志望校に落ち、後期試験で合格した編入前の大学に行きました。大学自体は教育の質も良く、良い先生方とも出会えました。しかし、「自分の受験の失敗の結果」その大学に在学しているという気持ちをぬぐえないまま、大学生活をスタートすることになりました。
 大学では学習ははかどっていましたが、学習への意欲に関しては自分の熱量と周りの学生の熱量の差を徐々に実感し、また学科の内容にも自分の学びたいこととのズレを感じるようになり、自分の居場所を変えたいという思いが強くなりました。
 一年目は仮面浪人を考えていましたが、大学の勉強も忙しいため、それを全うしながら居場所を変えられるチャンスということで大学一年生の後期に編入学試験を受けることを決めました。


●志望校決定の経緯

 私は教育学部社会科だったのですが、教育自体というより歴史を研究した先にそれを教育に生かしたいという考えだったので、自分の研究したい分野を研究している教授のいらっしゃる学部という条件で探しました。


●受験に向けた勉強

・ドイツ語
 外大の試験では専攻地域によって受験しなければならない言語が指定されているため、中央ヨーロッパ専攻を志望していた私はドイツ語の試験を受けました。
 大学に入ってからドイツ語を初めて学び、第二外国語として週4回ドイツ語の授業を受け語学の定着を図りました。また、大学一年生の時に独検3級を取得し、その後2級に向けた勉強をしていました。過去問はドイツ人の先生に個人的に添削・指導していただいていました。その中で実感したこととしては、外大のドイツ語は独検2級相当なので、特に語彙については早いうちから力を入れてやっておくべきだと思います。

・英語
 英語は英検準1級の勉強と中ゼミの添削英語を並行してやっていました。英語の試験というよりかは、小論文の課題文において英文読解が必要になるという形ですが、抽象的で専門的な内容を正確に読み取れないと小論文を書くときに論点がズレかねないので、より正確に訳す力が求められていると思います。そのため中ゼミの長文全訳はかなり丁寧に単語や構文をまとめながら取り組んでいました。

・小論文
 小論文は中ゼミの通信添削に取り組んでいました。国際・社会学系の内容が出題される傾向にあるため、そういった話題に幅広く精通している必要があります。小論文の型を覚える練習を添削を通じて行い、また各問題で扱われたテーマについて毎回詳しく自分で調べていました。

・研究計画書・面接
 研究計画書・面接は大学のゼミの教授と中ゼミの先生に指導していただいていました。専門的な内容になるので、知識が豊富な方々からのアドバイスはとてもためになりました。


●試験当日の様子

・筆記試験
 筆記試験は大体大学受験と同じような形態なので割愛します。

・面接
 面接官は希望するゼミの教授を含む3名でした。私の部屋は割と柔らかい雰囲気でした。面接予定時間は20分ほどでしたが、私は10分程度で終了しました。
 聞かれた内容は、就きたい職業を目指すにあたっての学部適正について、研究分野に関する質問、大学院進学を考えているか否か、これまでの語学学習について等でした。


●合格をいただいた感想

 語学試験が難しく、正直受かるとは思っていなかったので驚きました。しかし面接で教育学部なのにわざわざ歴史とドイツ語を学習してきたことを評価していただけるような言葉をかけていただき、また研究計画書についてもお褒めの言葉をいただいたので、語学だけではなくそれらの学習意欲も見ていただけたのかもしれないと思っています。研究計画書に書いた研究テーマについては想定していたより突っ込まれたので、これから受験しようとしている方は語学試験だけではなく研究テーマについても様々な本を読んで知識を深めておいた方が良いと思います。最後になりますが、ずっとあきらめずに頑張ってきたことが結果に繋がったことはとてもうれしいですし、その分結果に恥じない学力と知識をこれからもつけて行かなければと意気込んでいます。きっと編入学試験に挑むことは自分自身を精神的な意味でも知識的な意味でも成長させてくれます。これから受験される方、自分の目標に向かって頑張ってください!そして、中ゼミの先生方、丁寧なご指導本当にありがとうございました!

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