主婦でも頑張る受験体験記

 

 平成26年12月に東京女子大学の英語文学文化専攻に社会人学士入学受験を思い立ち、27年11月に受験した。主婦なので、自宅から近い東京女子大のみ受験した。それまで2年間、週1時間、東京女子大で授業を聴講していたので、大学のことを知っており、すでに過去問も大学に請求し入手していたので、予備校は通わないつもりだった。だが、中央ゼミナールで、8月8日に「合格者を囲む会」があることをインターネットで知り、参加した。そこに、東京女子大の編入試験に合格した中央ゼミナールの卒業生がおり、面接の様子など、詳しく聞くことができた。その時、中央ゼミナールには、自分では、集められない編入・学士入学試験に関する情報がたくさん集まっていることを知った。8月15日に「研究計画書・志望理由書ガイダンス」に出席した。その足で中央ゼミナールの夏期講座に申し込みをした。
夏期講座は、佐々木先生の「添削英作文S~SH」を受講した。私にとって難度が高かったが、とても内容が充実していて、役に立った。二学期は、昼間設置の荒木先生の「添削英語S」を受講した。最初は、英文和訳の点数が100点満点中10点という得点だったので、続けられないのではと思ったが、荒木先生のおっしゃる通り、復習し、必ず添削課題を提出したところ、どんどん点数が上がっていった。文法の解説もとてもわかりやすく、毎回「ターゲット」の単語と熟語の小テストがあったので、勉強の励みになった。その他に、加々美先生に毎週、面談をしていただいた。まず、志望理由書を見ていただき、それを提出した後には、日本語面接の練習、その後英語面接の練習もして頂き、とても心強かった。英文学の知識に関して──例えば、ポストコロニアル文学について、私は間違って認識していた──も指摘していただき、とても有意義だった。
東京女子大は、社会人入試の場合、筆記の出来不出来に関わらず、全員が面接を受けられる。(一般編入の受験者は、筆記合格者のみが面接を受ける。)英語文学・文化史専攻の社会人入学受験者は、私一人だったので、面接は一番初めだった。(心理学専攻は社会人が数名受験していたが別室)待合室で待ち、名前を呼ばれ、部屋に入ると、面接官は、ネイティヴの先生一名、日本人の先生一名、計二人の男性の先生がにこやかに迎えてくれた。まず日本人の先生に「『志望理由書』に志望動機は書いてありますが、あなたの言葉でもう一度話してください。」と言われた。先生は、『志望理由書』を前もって読んでいたようだった。「本大学で聴講をしているということですが、どの先生に教わっていますか」「その先生は、あなたの学士入学について何かおっしゃっていましたか?」と聞かれた。人数が多い授業なので、聴講している先生に相談をしなかったと告げると、「相談しなかったの?シークレット?」と楽しそうに2人の先生に笑われてしまい、相談しなかったことを私は後悔した。ネイティヴの先生からは、「英語でもう一度志望動機を言ってください」「あなたが好きな作家は誰ですか」「最近見た好きな映画は何ですか?」という質問があった。私は、英語がよく聞き取れず、何回か聞き直し、答え方もかなりたどたどしかったと思う。また日本人の先生の質問に戻り、「ホームステイや留学の経験はありますか」「そこで印象に残ったことは」「3年間、大学に通うことになりますが、家族の方は賛成してくれていますか」「何か他に質問がありますか」と聞かれ、ないと答えると面接は終わった。
入学してみると、やはり、普通の学生とシステムが違うことが多いので、最初はとまどったが、先生方の方から「大丈夫?」「いつも一生懸命授業をきいてくれてありがとう」と気さくに声をかけてくれるので、居心地は良い。英語文学文化専攻は、期末テストの他にレポート、小テスト、中間テストなどがあり、課題がかなり多い。入学試験に関して、自分の年齢がネックになるのではないかと心配したが、入学してみたところ私より年上の学生も他学年にいたので、年齢は関係ないようである。

解いた問題集
「東京女子大過去問」…取り寄せた編入生用は解答がなかったので、一般受験用の過去問も参考にした。
『ターゲット』単語・熟語
『基礎英文問題精講』中原道喜/著 旺文社
『即席ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習』桐原書店

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