通信講座での授業

 私は現役時代、ほとんどの大学に落ちました。大学入試を意識し始めたころすでに高校三年生であり、努力不足が露骨に結果に出た大学受験でした。その後進学した短大では、何が何でも編入試験に合格したいと思い、使える手段はなんでも使ってやろうと塾を探し始めました。しかし、私は受験料から塾の料金まで全て自分で払わなければならず、通信講座が充実している点で中央ゼミナールを選び、編入学試験への勉強が始まりました。私は静岡から東京まで通学していたため、何より時間がなく、さらにバイトをやめれば通信講座の支払いが追い付かず、中ゼミの夏期講習にも参加したいとも考えていたので、本当に切り詰め追い込んだ生活を送っていました。
 通信講座では、自分のペースで取り組める上、小論文英語ともに細やかな添削をして頂けたため、独学より限られた時間で遥かに効率の良い勉強をすることができたと今でも思います。そして何より夏期講習に参加したことは本当に大きかったです。小論文は通信講座で知識として取り組んでいたものがより実践的に使うことができ、とても力になりました。
 夏期講習も終わり秋からは面談を最大限利用し志望動機を仕上げ、斉藤先生や赤田先生には大変お世話になりました。受験にかかった費用はバイト代でなんとか払い終え、何度か体調も崩しましたが無事受験にも合格し、現役では到底合格できなかった東京女子大学へ通学できる毎日に諦めなくて良かったと心から思っています。そして私個人として思うのは、受験料に通信講座の費用、夏期講習と全て自分で払っていたことで、意地でも何一つ無駄にしたくない思いが人一倍強かったと感じています。もちろん両親が勉強時間を優先するよう環境を与えてくれているのであれば、バイトの時間勉強した方がいいに決まっているので最大限勉強に使うべきだと思います。でも、そうできない私と同じような境遇の人も合格することができるので、負い目を感じずに最後まで頑張ってほしいです。
 私は偉そうなことを言えるようなものは何も持ってないので、有力なアドバイスはあまりありません。ただ、編入学はどんな人にもチャンスがある試験であり、通塾できない人は通信講座でもバイトしながらでも使えるものは使った方がいいです!情報が勝負な部分もあるので、限られた時間を有効活用するためにはやはり塾の存在は大きかったと私は思います。そして、東京女子大学は編入生に寛大で、入学してまだ三か月ですが、ゼミの友人や編入生同士ですぐ仲良くなり、よく噂でせっかく編入したのに環境に耐えられず辞めてしまうなどの話を聞いていましたが、友人関係や学校の環境は全く問題ないです。大らかな女子が多く、編入後の生活にも満足しています。もう就活が始まっていますが、遠距離通学しながら夜バイトへ行き、卒論に受験に追われた日々を乗り越えたことは自分の中で自信となっています。現役のとき努力できなかったが故の編入学ではありましたが、編入学によって忍耐力と更に多くのものを得られたと感じています。

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