語学が好きになった要因

私は元々、大学で化学を勉強していました。しかし数学と物理が苦手で、大学では専攻よりも語学の方がずっと伸びた(というより本業が壊滅的(笑)だった)ので、編入を考えることになりました。

元理系で入学も9月下旬と遅く、受講もエッセイ1講座のみと、色々イレギュラーな私ですが、少しでも参考になるよう、この体験記では中ゼミに入ってよかったこと、英語のオススメの勉強方法などを振り返りつつ紹介したいと思います。

編入を決意した当初は予備校に入るかどうか迷いました。元々英語は得意でしたし、学費もそう安くはありません。しかし編入はとにかく情報が少ないので、より具体的で確実な対策を打つため、仕方なく中ゼミに通うことを決めました。

しかし入って得られたものは予想以上でした。豊富な過去問と、受験者からの情報により、何をどこまで対策すればよいのかが明確にわかりました。特に過去問のコピーさえできない大学についてはとても助かりました。面接練習でも何が聞かれるのか、どこまで答えればいいのか、自分の話し方のどこに欠点が目立つのか、沢山アドバイス頂きました。何度も練習して慣れてから臨めたので、緊張した本番でも、とても心強かったです。

また、初めは自分で書けると思っていた志望理由書でも助けられました。新たな専門で何を研究したいのか。研究が2年と限られるためテーマを絞る必要がありますが、専門の先生のアドバイス無しでは、適切なテーマ設定は至難の業です。

そして、私が最も恩恵を受けたのが、中ゼミでの進路指導とライバルの存在です。先生の紹介で夢のあるチャレンジ校を目標に据えられましたし、授業で実際にエッセイを書くことで、より便利な表現を知りたくなり、また他の生徒の器用な解答例を見ても刺激も受けました。こうして常に高いモチベーションを保てたことで、TOEICも1ケ月半で100点以上伸び、本命の志望校にも無事合格。確かな成果を実感できました。

授業でのフィードバックに加え、過去問のデータに志望理由書と面接の対策と、一人ひとりへの指導の手厚さが中ゼミの強みだと思います。先生方には大変お世話になりました。あの時中ゼミに入る決断をして大正解だったと思います。

次に、多くの編入学試験で課される英語について書きたいと思います。

私も最初は得意ではなく、沢山の試行錯誤をしました。今振り返っても、英語には王道の勉強法などなく、各々が現状と目標に応じて工夫する他ないと思います。しかし語学を得意にし、長続きさせるのに、私個人の場合は4つのコツを考えているので、参考までに紹介したいと思います。

まず1つは、教材に縛られず、自由に興味のある素材から学ぶ方法です。書店では各レベルに合わせて編集された小説、伝記などが売っていますし、インターネットでもJapan Times、National Geographic、Wikipediaといったサイトから興味のある記事を漁ることができます。リスニングならCNNのニュースや海外ドラマ、日本アニメの吹替版などがオススメです。参考書のランダムな文章と違い、自分の興味のある素材ならば、先が気になるので勉強が長続きしますし、内容も頭に残りやすいです。単語についても、自分の趣味や専攻で身近に出てくる言葉の方が興味が湧きますし、覚えた単語も「あ、あの記事のあそこで会った奴だ」と内容と結び付けて思い出すチャンスが増えると思います。

2つ目は、最初に文法と単語を重視し、固めることです。これらの基礎がないと、読解や英作文の際にいちいち辞書や文法書に立ち戻らねばならなくなるため、時間を食う割につまらない作業になってしまいます。逆にターゲットを6~7割覚える所まで来れば、読解の教材はもちろん、上で述べた本やインターネットでも苦しまずに学習できると思います。

3つ目は、完壁を求めすぎない姿勢だと思います。単語集から1日20単語などと計画する人も多いと思いますが、毎回完壁になるまで繰り返していたら時間的にも体力的にも無理が生じます。なのでたまには8割くらいで「まぁいいや」と妥協してみるのも、長続きのコツだと思います。読解の教材に出てきた知らない単語も、全部覚えようと躍起にならず、興味のわいたもの、身近で使えそうなものに絞ってやれば十分です。ある程度マイペースになれた方が、語学は好きになると思います。

4つ目は、モチベーションを保つことです。中ゼミなら追い越すべきライバルもいますが、他にも英検やTOEICを定期的に受けて目標にすると、やはり試験前は猛勉強するはずですし、大学でも英会話のクラス等に参加してみると、実際話してみると楽しい、次はもっと上手く話したい等と思うようになり、これまたモチベーションが違ってきます。

これらの点が、私が大学から語学を好きになった要因です。語学は数学などと違い、ひらめきの才能など無くとも努力は必ず報われます。単語などを覚える下積みの段階は大変ですが、力をつければつける程どんどん楽しくなるので、ぜひ頑張ってください。

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