数学科への編入

 お茶の水女子大学理学部数学科に合格しました。試験内容と面接と応援メッセージを書きます。
 まず試験内容についてです。受験科目は英語と数学(微積分、線形代数)です。英語は、TOEICスコアの提出なのですが、私が受験した2020年度は新型コロナウイルスが流行し、TOEICスコアの提出を猶予されたので実質考慮なしでした。数学は大門1に微積分、大門2に線形代数でした。私が感じたお茶女の微積と線形の雰囲気を書きます。微積と線形どちらにも言えることなのですが、大学でのコツコツとした勉強から得られる基礎がとても大事です。基礎が身についているかの指標は、大学の試験で満点近い点数をとっていることです。線形の方は基礎が固まっていれば大丈夫だと感じました。微積分の方は、基礎プラス発展が必要だと感じました。お茶女の試験問題は計算問題ではなく、論証問題がほとんどです。私が受けた年は論証問題のみでした。もし大学の試験で計算問題ばかりが出ていたという方は、論証問題に頭をシフトチェンジする必要があります。その為には一度勉強した定理を自分の体に染み付くまで、本当に理解ができるまで、自分のものにできるまで証明をすることが大事だと思いました。私は数学科ではなかったので、お茶女の過去問を解いた感想は「さすが数学科」と思いました。というのは、すごく言葉で説明するのは難しいのですが、数学の世界のコミュニケーションだと感じました。試験問題は日本語ではなく、数学の世界の数学の言葉です。それで少し不慣れな様子で、聞き取りにくいところがあっても言ってる意味は数学の世界に理解してもらえるくらいのレベルまで持って行けたら、合格できると思います。上手に説明できなくてごめんなさい。
 次に面接についてです。受験生は1人ずつ面接室に呼ばれました。面接官は3人です。面接官には試験内容、自身について質問されました。試験内容は、解けなかったところを面接官がヒントを与えたあと、黒板を使って解いてみてくださいと言われました。とても焦ります。なので、焦っても解けるレベルまで自分を持っていくよう勉強をするか、焦らず落ち着いて解けるようにすると良いと思います。私はどちらもできませんでした。すごくあたふたしてしまってそれはもう悲惨でした。そんな絶対に落ちたなと思うような面接でも良いところは3つありました。1つは、筆記の問題がある程度できていれば良いと言うことです。解けなかった問題を突かれても、解けているところが多ければ、「よくできていますね」と褒めてくださいます。面接で上手に答えられなくても、筆記ができていれば途中でそんなに絶望しなくても大丈夫です。2つ目は、私の編入したあとに勉強したいことと関係があります。面接内容の後者の自身についてのところですが、私は編入したあと代数方面に進みたいと答えました。私は試験では微積分よりも線形の方が解けていたので、進みたい方向と解けた分野が合致したので、微積の方で解けないところがあっても納得してくださった風でした。そして3つ目なのですが、これが1番よかったところで、私は数論を専攻したいと言ったのですが、それプラスそれについての本も読んでいると言ったところでした。これを言った時の面接官の反応はとても良かったです。なので、編入したらやりたいことと、それに向けて自分なりに勉強を始めているということをアピールすることが大事だと思います。
 私は面接で、お茶女には数論を専門としている教授がいるので入りたいと言ったのですが、その教授は私が編入する年には退職すると言われ、気まずい空気が流れたので、その時も落ちたかもと思いましたが、合格することができたので筆記8割、面接2割だと私は感じました。
 最後にこれから受験する方に向けての応援メッセージです。どんな人でも合格できるのか気になると思うので書きます。私はとても数学が苦手です。数学を勉強していても、数学の世界で自由に動けませんし、他の人が躓かないようなところで躓いてしまいます。例えばオイラーの等式は美しいと評価されていますが、私には分かりません。そういう時、私はそれを美しいと感じることが出来るほどの勉強がまだまだ全然足りていないのだなと思います。私は数学が本当にできないのだなと思ってしまいます。高校では文系だったので数学科にいる人よりもハンデが大きく自信がないのもあって私は数学科の人間はないと思っていました。ですが、本当に入りたいと思ったら、自分に数学の才能がないと自覚していても、数学が苦手だと思っていても、高校の時文系でそもそも数学科に行ける材料さえ持ち合わせていなく、数学をやっている他の人と比べて数学に接してこなかったとしても、気にしなくていいと思います。入りたければ、それらはどうでも良いことです。「数学科に行って数学を勉強したい!」という気持ちがとても大切なことだと思います。ただひたすらに純粋に、マイペースに合格する為に勉強をするのが良いと思います。受かる為に必要だと思うものだけを摂取するのが良いと思います。これをやれば受かるというものはないと思います。自分なりに、取捨選択をして受かる為にどうすればいいかを考えて行動するのがベストだと思います。もし私みたいに数学に対して自信がないという方の勇気づけになれたら嬉しいです。

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