正しくやればできる!

 これは、編入試験を受けるかまだ迷っている人、受けることに決めたけど不安な人、夏期講習から中ゼミに通う人に読んでいただきたいです。私自身、中ゼミに入学する前に過去の体験記を何度も読んで勇気をもらったので、この体験記で誰か一人でも編入に対して前向きに考えてくれたら幸いです。
 私は編入試験を経験して数多くのことを学びました。以下ではその中でも重要だと考えたことを3つピックアップして書いていきます。
 まず1つ目は、日々の選択の大切さです。選択というのは、編入試験を受けるか受けないか、地方の大学に行くか首都圏内の大学にするか、専門科目はどれにするか、などです。自分の選択は逃げではないのか、続けられそうなのか、親が承諾してくれるか、十分に対策可能かなど注意深く考えました。それ以外にも、勉強をする際にこれは何度も復習すべき重要事項か、それとも少し頭にいれておく程度でよいかなど、夏期講習から入学して時間がなかった私は効率的に勉強するために選択しなければなりませんでした。今回合格をいただいたのはこれらの選択があってのことです。ですから、将来のことをよく考え、日々無数にする選択を大切にしてほしいです。
 2つ目は、言われたことを続けてやってみる姿勢です。先生方は初回の授業や面談の時に勉強方法を教えてくれます。先生はこの道のプロです。プロが言う勉強方法を素直に聞いて継続することが重要です。私は専門知識や小論文の知識がなかったので、「まなぶはマネぶ」と教えてくださった小論文の先生を信じて、解答例通りに解答を作成し、模範解答を自分のものにしつつ、何回も書きました。試験の一週間前にはさらに書く量を増やし、試験の2日前にやっと形が見えてきました。点と点がつながって線になるという言葉があるように今まで習った知識が繋がるような感覚です。ここまで必死で一貫した勉強したことがなかったので初めての体験でした。英語も同様です。私は大学受験の時にはその域に到達する前に自己満足したため、その感覚は訪れませんでした。ですので、正しい方法をアレンジしつつも大きく変えずに続けてみてほしいです。
 3つ目は、自分なりの勉強のやり方を確立することです。何時間勉強すべきか、色分けをどうするか、授業内容のまとめ方などは気にしなくてよいと思います。勉強に多くの時間を割いても理解していなければ意味がないので、自分が理解する、覚えるまで勉強すればよいと思います。色分けやノート作りについても自分の頭に入れることを第一に考えて作成するとよいです。私は一日何時間勉強したか分からないですし、その日によって大きく異なります。一日中漫画読んだり、ゲームやバイトをしていたこともあります。また、まとめノートも一色で殴り書きしています。友達と遊んだり、バイトをする時間を確保するためにも、自分にあった効率的な勉強方法を確立することが大切です。
 最後に入塾する前にやっておいてよかったことについて紹介します。それは単位をなるべく多くとり、なおかつ良い成績を維持すること、自分が希望する大学の試験状況を調べ、TOEICなど編入試験で必要になるだろう英語のスコアをとっておくことです。できれば、専門科目の入門書などを読んどくと更に良いのではないかと思います。良い成績で取得単位数が多いと、出願する大学側にも良いイメージを与えることが出来ます。また、日頃から勉強しておく癖をつけておくと、編入の勉強のハードルが低くなり挑戦しやすいです。それから、編入関連費用が多くかかるので貯金しておくことも大切です。私は自分の貯金で中ゼミに通い、試験勉強中もバイトをしていました。そのため、絶対無駄にできない、早く終わらそうということを意識してより真剣に勉強に集中できました。
 勉強している時思うようにいかずに悔しい思いをしたり、逃げたくなったりすることがありました。大学の授業との兼ね合いも難しかったです。もちろんストレスやプレッシャーもありました。親と衝突する時もありました。しかし、合格をいただいてからは、色んなことに自信をもつことが出来ました。考え方も行動も前向きになりました。そして、編入の勉強を通して様々な知識を得たことで興味の幅が広がりました。これを読んでくださった方が希望をもって編入試験に挑戦してくださると嬉しいです。

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