運命の分かれ道

 私は今の大学に満足しておらず、2019年度の編入試験を受けて失敗してしまった。受けた大学は法政大学のキャリアデザイン学部の2年次で、一次の筆記試験は通ったが、2次の面接でまったく受け答えができなかった。それでも一抹の希望をもって合否照会サイトを見た。結果は不合格だった。編入を諦めて勉強して普通の大学の一般入試を受けたが、それも不合格だった。そして親と相談した結果、一般入試で大学に入るのではなく、せっかく取った大学の単位がもったいないということで編入試験を受けなさいということで、2020年度の編入試験に挑戦することとなった。そこで去年の経験から編入試験で独学は厳しいと感じていたので、編入の予備校に通おうと思いインターネットで探していたら、中央ゼミナールが最大手らしかったので3月の説明会に参加した。まず編入は専門知識を用いた小論文と英語の筆記が一般的で、親と相談した結果単科で編入社会学論文だけ取ろうということになった。金銭的に厳しいということとあまり親が予備校を信用していなかったからである。それに加えてフルで予備校の授業を取ったら大学の勉強がおろそかになるのではということだった。
 前期の小論文の授業は時間内に課題の小論文を仕上げることはほとんどできなかった。授業は楽しかったが、論理的に組み立ててなにかを主張するのが苦手で課題を書くのは少し苦痛だった。けれどもお金払って通っているし、編入試験には小論文は必須なので粘り強く書き上げて、遅着で提出し続けた。6月ころになると夏期講習の登録が始まった。夏期講習は上限額が決まっているので、必要な分をフルで取って英語の授業と編入社会学論文以外の小論文の授業も受けた。夏期講習の時期になると、時間内に課題を提出できるようになった。後期になると英語の授業もとりたくなって添削英語Sを追加した。なので、総合コースにしておけばよかったなとすごく悩んだ。
 出願の時期が近づいてきて、私は関西大学社会学部、埼玉大学の教養学部、駒沢大学のグローバル・メディア・スタディーズ学部、法政大学社会学部を受けることにした。まず最初に関西大学を受けたが、英語に手応えがあまりなかったのと面接もあまり好感触ではなかったので、少し気になっていたがやはり不合格だった。埼玉大学の過去問では面談で答え合わせしてもらったら、英語はそこそこ解けていたが小論文は難しく問題の意図からずれていてまったく書けていなかった。埼玉大学の試験本番では英語も難しくなっておりまったく歯が立たなかった。小論文はおそらく半分くらいの点数は取れているくらいの出来だったが、埼玉大学は英語の配点が高いため筆記で不合格で、面接まで進めなかった。駒沢大学のグローバル・メディア学科の英語は英作文一題だけなので、私は英作文の勉強をメインに置いていて、駒澤大学の志望理由書を英語に訳して面談で先生と相談しながら事前にどんなことを試験で書くか決めていた。駒澤の試験当日では小論文の文字数があまり稼げなかったが、英語の英作文は少しミスをしてしまったがしっかり書けたつもりだった。面接の手応えも悪くなかったが結果は不合格だった。駒澤大学は正直受からなくては、と思っていたので、すごく不安になった。法政大学の試験が残っていたが、法政に落ちたらどうしようと考えた。確かに年明けに明治大学や立教大学に出願できる。しかし明治と立教の試験日は割と遅くて、それまでやる気を持続できるか自信がなかった。一般入試でも受けようか、在籍している大学は続ける気はなかったので大学を辞めて専門学校に入り直そうかなどいろいろな可能性を法政の試験日までに考えた。そして法政大学の試験日を迎えた。受験票を忘れて電車に乗っていたのを引き返して受験票を取りに戻ったなどのハプニングはあったが、小論文も英語もそこそこできた自信はあったので一次はなんとなく通る自信はあった。法政大学は一時間くらい待つと一次試験の合格者が張り出されるのだが、自分の受験番号があって安堵した。あとは面接で、事前に面談などで面接練習をしていたが、去年の面接で落ちたトラウマがあったので、メディアの本や法政大学のカリキュラムを見返して、どんなことを答えるかを面接の待ち時間ですごく悩んで考えていた。面接になると最初は雰囲気がすごく固くてプレッシャーがあったが、私が話し始めると面接官の表情が柔らかくなって話しやすくなった。面接の最後のほうで、「あなたの大学とは分野がまったく違うのでもしかしたら3年で卒業できないかもしれないですが、それは承諾していますか。」と結構念押しで聞かれたので、これはもしやと思っていたがやはり合格発表まではすごく不安だった。合否照会サイトを見たら合格していたので、すごく嬉しかった。
 おそらく中ゼミに入っていなかったら合格できていなかったので、入校してよかったと思う。総合コースにしとばよかったと悩んだが、しっかり志望校に合格したので結果的には単科コースでも合格できてよかった。でも個人的にはやはり総合コースを入校する受験生には勧めたい。志望理由書の作成や面接が苦手で馬渕先生の個別面談にだいぶ助けられたし、解いた過去問の添削などもしてもらったので馬渕先生には大変お世話になったので感謝しかないです。

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