自分を信じることの大切さ

 私は編入を決めて中央ゼミナールに入学した当初、英語の成績は悲惨で初めて添削された答案が返ってきたときに、自分の出来なさにひどく落胆したことを覚えています。目標を持って入学したけれど、早々から受験に対する不安や悩みが尽きませんでした。きっと中ゼミで勉強していなかったら今の私はいないと思います。中ゼミに通うことで学力の向上はもちろん、メンタル面でも強くなれた気がします。合格することを絶望的に思っていた私でも合格できたのは、きっと最後まで諦めずに受験に向き合うことができたからだと思います。
 1学期から夏期講習までは、ひたすら英語の勉強をしました。再提出課題をしたり、先生に勧められた教材を購入し勉強していました。当時の私には過去問を解く程の力がなかったため、中2中3の問題集で基礎の勉強をやり直しました。まさか間違えることなんてないと思っていましたが、そんなことはなく、今まで自分がどれだけサボってきたかが明らかになりました。一学期を終え、英語の点数は周りの人に比べたら全然劣っていたとは思いますが、点数は少しずつ伸び、自分の成長を感じました。それでも苦戦することや、落ち込むこともありましたが、再提出の返却のとき山崎先生が毎回コメントをくださったので、その言葉で救われたし、頑張ってこれました。受験生の勝負所とも言える夏期講習は朝早くから夕方まで授業が毎日続き、正直精神的にも体力的にもきつかったです。しかし授業の合間に自習室に行くと、同じ目標を持って頑張る皆さんがいたので私もその中で頑張ることができました。大学の友達のように夏休みを満喫することはできなかったけれど、くじけそうになったときに考えて出る答えはいつも「合格したい」という思いだけでした。その思いだけで、我慢できたし引き続き勉強できました。
 夏期講習を終え、いよいよ受験シーズンの2学期がやってきました。中ゼミの授業の内容もレベルアップし、なにより志望理由書の作成など、受験に関する準備に追われ、帰宅しても体が休まらなかったです。一番最初に受ける受験校の対策としてその大学の過去問を解くことをはじめました。その他にも面接練習などを行い、先生方に力を貸してもらいました。一番最初の大学の受験では緊張しすぎてしまい筆記試験の間ずっと手が震えていました。面接試験では英語面接で予想外の質問をされ、焦ってしまいボロボロのまま終わってしまいました。初の受験を終え、自信はもちろん無く、1人で号泣しながら帰りました。結果は不合格で、この結果は当然だと自分でも思っていたためすんなり受け入れましたが、やはりショックで涙は止まりませんでした。この試験がトラウマでフェリスの受験まであと一週間のとき、完全に行き詰まってしまい全く勉強が手につきませんでした。もう1校の受験もすでに終えていたため、フェリスの受験を諦めようともしました。過去問の長文も全く読めなくなってしまい、一問も解けず、ただただ自信が失われていくだけの一週間でした。大学での授業中も不意に涙が出てきてしまい、とても授業に参加できるような状況ではなかったです。今振り返ると、この最後の週が受験人生で一番辛かったと思います。親に電話し「もう辞めたい、実家に帰りたい」と困らせることもありましたが、その度喝をいれてくれました。「1人じゃ不安でしょ」とカフェで一緒に勉強してくれる友達もいました。中ゼミに行けば先生方が自信をつけさせてくれました。辛くて辛くて一時期は泣きながら中ゼミに通うこともあったけれど、たくさんの人に励まされ、最後の受験と向き合うことができました。おかげで本番は一度も手をつけられず解くことができなかった要約と小論文も書き上げることができ、筆記でも回答用紙を埋めることがきました。英語面接も一度目の失敗でかなり億劫になっていましたが、毎日呪文のように唱えていたため、答えることができ、今までの受験で一番気持ち良く終えることができました。合否の通知が家に届いて合格の文字が見えた時は手が震え、自然と涙が出てきました。辛い涙は今までたくさん流してきましたが、初めて嬉し涙を流すことができ、本当に幸せでした。支えてくれた家族、友達、そして中ゼミでお世話になった先生方にやっといい報告ができて本当によかったです。今まで頑張ってきた努力がやっと報われたんだなと実感しました。
 編入試験を受けることは辛いことの方が多く、覚悟が必要だと感じます。まさか自分がもう一度受験生をやるなんて考えてもいなかったし、途中で辞めるチャンスはいくらでもありました。ですが「自分を変えたい」と最初に思った気持ちを最後まで忘れず続けられたから今があると思います。「このままじゃダメだ」と気付けて本当によかったです。勉強を始めた頃はエッセイライティングなんて一文も書けませんでした。単語力も少なく授業中も辞書が手放せませんでした。そんな私でも7ヶ月で大きく成長し合格を勝ち取ることができました。昔から周りに甘えてばかりで怠けてばかりでしたが、この受験生活で自分を変えることができたと思います。諦めず試験当日まで自分を信じて本当によかったです。そこで諦めていたら今の私はいないし、きっと一生後悔したと思います。中ゼミで厳しい勉強をしてきたからこそ持てた自信だと思っています。今回の受験は悔しさは無いといったら嘘になりますが、後悔はしていません。本当に挑戦してよかったです。合格はゴールではなくスタート地点です。中ゼミにいるとき、たくさんの先生がおっしゃっていました。最初は母しか応援してくれる人がいませんでしたが、気付ば多くの人が私に力を貸してくれました。私がいただいた合格は本当に多くの人の支えがあったからいただけたものです。その感謝を忘れず、進学先でも中ゼミで勉強したときのことを忘れず、卒業するとき「自分を変えられたな」と実感できるように春から新しくスタートしようと思います。

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