通信生でも旧帝大へ行ける!

 私は、「3月に合格体験記を書く」ことを目標のひとつにして準備してきました。今こうやってそれが現実のものになっていることが嬉しくもあり、未だに信じられない面があるのも事実です。私は通信サポート生なので正直かなり不便に感じる点もありましたが、それでも合格を頂くことができました。中ゼミの関係者の皆さんには心より感謝しています。ありがとうございました。この体験記には、今回編入生活を通じて感じたことを書きたいと思います。なお、この体験記は通信生の方向けに書いたものなので通学している方にとってはややズレがあるかもしれません(通学生の方もぜひ「4ポイント」はお読みください。)

1 ミクロマクロについて
 ミクロマクロはまず中ゼミのテキストをしっかりやりましょう。添削課題は1回出して終わりにしてはだめです。私は自分で5回以上解き直し、模範解答が暗記できるレベルになるまでやりました(ただ丸暗記は禁止です!)。参考書は通学用のテキストがもらえるのでそれは確実にもらうことをおすすめします。私はそれに載っている演習問題も何周も解きました。その他「らくらくシリーズ(らくらくミクロ経済学入門、マクロ経済学入門、計算問題編)」と呼ばれる3冊の参考書を購入しました。これは基礎的な概念の説明が大変詳しいので、志望大学によらずおすすめです。

2 経営学について
 中ゼミの経営学のテキストは旧帝大を狙う人にとっては、正直情報が不足していると感じています。これに出てないものも出ます(例えば今年の「C to C」や、「近視眼的マーケティング」「TOB」など)。私はもらった中ゼミのテキストに加え、参考書としてついてきた公務員用の「Vテキスト」、(東北大志望ということもあり)「ケースに学ぶ経営学」という3冊をベースに勉強を進めました。これらで得た知識を基に、通信の課題と中ゼミテキストの「経営学の傾向100問」を解きました。これももちろん数回解き直しています。経営学は知っている概念の量が大事なのでインターネットや新聞を通じて時事的要素も頭に入れておく方がよいと思います。

3 小論文について
 個人的に一番苦労しました。時事的な知識をインプットすること自体は独学でも比較的容易に行えますが、それをアウトプットするのが難しいからです。しかもただアウトプットするのではなく、「論理的に筋の通った文章を書く」ことができているのかどうか、が一番求められるからです。私は文章をいわゆる「フィーリング」で書く人間なのでとても苦労しました。質問したときに何回も「接続詞が不適切」「論が飛躍している」と書かれました(笑)。ただ時事的な知識を書き連ねればいいのではなく、それが「自分の論を補強するのに適切な事例なのか」を吟味してから文章にしましょう。

4 ポイント
 受験を通じて思ったことを箇条書きにします。
● 受験勉強の開始は早いに越したことはない
⇒私はTOEICは1年の夏から、小論文は1年の秋から、ミクマクと経営は2年の春から始めました。今回合格できたのはスタートの早さのおかげだと思っています。
● 勉強にメリハリをつけよう、量より質!
⇒もちろん量(時間)は大切ですが、だらだらやっても意味はありません。編入生は「忙しい」ので質を上げましょう。私は平日は1日4~5時間(バスに乗っている間の勉強も含む)、休日や夏休みは1日10時間以上やりました。「なんだ、量多いじゃないか」と思うかもしれませんが、実際毎週1回は必ず気分転換の日を設けていましたし、夏期講習中はせっかく東京に来たので遊んだ日もありました(笑)。例えば通学生の方は、「中ゼミに来たら入る前に携帯電話は切ってしまう」など何か自分のルールを決めてメリハリをつけるとよいと思います。

● 苦手つぶしを優先しよう
⇒どうしても得意科目ばかりやってしまう気持ちはわかります。しかし、苦手を残したままでの合格は厳しいです。編入試験は範囲も幅広いので得意を伸ばすよりも穴を埋める方がよいと考えます。苦手の克服は得点力を大きくアップさせるカギです! 根気強く取り組みましょう。
● 復習が人生を変える
⇒これは夏期講習中に遠山先生がおっしゃった言葉です。先程の話とも関連しますが、とにかく復習が大事です。私自身、現役の時はこれができずにいろんな問題集に手を出しどれも中途半端なまま落ちました。いろんな問題集をやるとなんだかすごく量をやったように感じますが、一つのものを完璧に仕上げる方がよいと思いました。そうすれば自然と応用力がついてきます。例えば今年のミクロの問題は数年前にほぼ同じ問題が東北で出題されています。難易度は高かったですが、過去問の考え方がしっかり頭に入っていれば解ける問題でした。本番を終えて真っ先に感じたのがこの「復習の重要性」でした。
● わからないことを聞くときは…
⇒何がわからないのか具体的にして聞きましょう。「添削」は無理ですが「質問」は大丈夫です。ここまではできたが、ここがわからない、というようにすると先生方も楽ですし、自分の現状の課題を自分自身でより明確に認識できます。

 最後になりましたが、改めて受験を支えてくれたすべての皆様に心から感謝申し上げます。通信生なので直接行く場面は限られていましたが、中ゼミのおかげで合格できました。特にミクロマクロを2年間にわたって添削いただいた遠山先生、時事経済学と面接を中心に指導いただいた本多先生、凄まじい質問の量にひとつひとつ丁寧にお答えいただいた藤枝先生にはなお一層感謝しています。本当にありがとうございました。

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