無謀な挑戦-失敗を成功に-

 これは、私立受験をメインとする人向けです。受かるために特化した体験記を書こうと思うが国立の方には出題範囲、難易度的に少し参考にならない部分が多々あり、さらに言葉がつたない部分も多くありますが、自分へのムチだと思ってご了承ください。
 今思えばあっという間だった。本当につらい時もあったがスリリングな4か月間だった。いかにして私が入試の競争を勝ち抜いたかを述べていこうと思う。マイケル・ポーターの差別化戦略で勝利を勝ち取った。私は高校の頃からマーケティングが勉強したかった。しかし一般受験で失敗し、第4志望のそれが詳しく学べない大学に通っていた。しかも高校から塾に通っていたのにこの結果は思い出すたびに怒りと悲しみがこみあげてくる。勿論最初は、友達やサークルの楽しさに浸っていたため、マーケティングは自分で勉強していけばいいと思いだらだらと一年間を過ごした。そして2年生になり、学部の授業が専門的になるにつれて、あまり興味のない授業が増えてきた。そして。興味のあまりない学問を親がお金を払ってくれているのに中途半端に学んでも意味がないのではないか、自分は将来の夢が有ったのでそれに直結することを学んだ方がよいのでは。と思い夏期講習が始まる中、本当に編入すべきか否かをとても迷ったがすることに決意した。このときとても親身に五回くらい中ゼミに入るか否かの相談をしてくださった本多先生には感謝している。すでに夏期講習も半分くらいの講座が終わっていて、英語はついて行けたが、経済が全くついて行けなかった。私は5日間でミクマクの一学期のDVDをすべて見てしかも見た直後に夏期のミクマクの授業が入っていたため、ミクマク漬けで復習もあまりできないまま進んでいくのでまさにこの時が地獄だった。しかも夏はゼミで活動も盛んであって、他県に他大学交流やイベントに、普通の大学生の顔をしながら参加していた。これも心理的にはかなり大変だった。ただ、ゼミは面白かったのでいい息抜きになったと思う。これを読んでいるあなた、ここでの情報は他人に教えないで秘密にしといた方がいいよ。もし言ったらあなたの落ちる確率が上がるから。と言うのも編入は国立を除いて特に私立では数百人も受ける中、受かるのはたった一桁の人数だからである。よく友達同士絡み合ってべちゃくちゃしゃべってばかりで全然勉強しない奴や、中ゼミを出会いの場と勘違いし、恋愛にふける?人がいました。あと、自習室でひたすら携帯いじっては寝ることを繰り返す中ゼミに来るだけで満足するバカ中ゼミ生も多くいたように思えます。私はまずこいつらには勝つたな、と思いながら黙々と勉強に取り掛かっていました。言っときますが、一緒に○○大受かろうね、なんていう人はほぼ不合格確定。
 私の英語の勉強法は、単語を軸として、山崎、千頭和、鈴木先生、この三人の先生の良いところだけを吸収してきた。山崎先生の授業は普通の大手予備校のようなざっくりとした授業であったので、これで受験英語の全体を大まかに学べる。ただ、細かいところまでは時間や授業範囲の性質上行き届かないので、そこは、千頭和先生により強化してもらった。ただ、千頭和先生の弱点は、一つ一つの論点を丁寧に行うので、演習量がこなせない、だから鈴木先生の授業プリントで補強した。しかも鈴木先生はこの塾で一番と言っていいほど馬鹿みたいな英語の質問にも答えてくれるので、ありがたかった。そして、山崎先生の毎回の成績発表では名前が載るように、英単語は仏の山崎先生に言われたとおりに、試験当日まで必ずやっていました。結構まわりの人は最後に単語が1500、800までで精一杯とかいう人がいましたが、僕は毎日百単語、熟語も百単語ずっとやっていたので、試験当日までに余裕で全部やり終えました。次の日には前の日にやった単語を必ず見直してから次の100個に進んでいました。これが大切。しかも相補効果で繰り返しやればやるほど見直すスピードが上がるので最高。これで、計画通りに遂行できない中ゼミ生とは差別化を図りました。僕がすべての勉強で大切にしたことは、遠山先生の聞きたくなくなるくらいしつこく添削に書かれていた、復習あるのみ、山崎先生の試験本番で点がとれればいい、この2つを心に刻み込み勉強しました。だから単語を100週は確実にして、どうすれば本番で点が取れるかについてめちゃくちゃ追及した。そのために僕がやった、とっておきの方法は、一度添削してもらった英語の課題で、点数が70超えているものは目で見て復習、それ以下、自信がないものは再提出して、ここまでは当たり前ですよね。僕はさらに再提出してもまだ間違っているところにマーカーをひいといて自分の弱点をあらわにしました。そして試験1週間前にそこだけ見直しました。これで、知っている所を勉強する時間が省け、他の科目への勉強時間がむちゃくちゃ増えます。ちなみに試験1か月前は志望校の過去問5年くらいを早い時期に解いて、どういう傾向か、時間配分、を勉強し、その後は新しいことをやらずに、復習だけしました。山崎先生、鈴木先生の授業だけ受けているとやさしいのでやっぱり気が緩んできます。そこで尻を叩いてもらおうと、二学期から千頭和先生の授業を取りました。途中、しかも二学期から入った僕には相当先生は厳しかった。色付けの仕方が分からず聞きに行くと、授業中たまに言うのだから、自分の力で学びなさい、わたしは教えません。ときっぱり言われました。色付けはほぼ毎回の添削で必須なので本当に最初は困りました。だからあの先生の言っていることをすべて吸収し尽してやると思い一生懸命話を聞くようになった。それでも言っていない色があったので再び聞きに行くと、やはり教えてもらえず、だからニツコマは嫌われんだよ。甘えるな、前も言ったよな。と逆に反発をくらい家に帰って泣いた。ただ、絶対に受かって先生を見返してやるよ、ほかの中途半端に勉強する中ゼミ生にも負けねえ、と心に炎が燃え盛った。こうしたやる気を起こさせてくれ、危機感を味わわせてくれ、怒鳴ってくれた千頭和先生がいなかったら今の僕はいないと思う。感謝している。他の授業でもこうする癖がつき非常に今思えば良かったと思っている。
 経営は、中央商学部の試験があったので一生懸命勉強していたので、法政を受験する際、勉強自体は結構楽だった。僕は吉原先生に小論文を見てもらうついでに、曖昧な経営の知識を一問一答形式で教えてもらっていた。それに加えて毎回の授業では必ず質問していた、と言うよりも質問が出てくるまでしっかりと深く勉強した。この癖が他の授業にもつき、英語の先生のプリントミスも何度も指摘できるくらい英語力がついたと思う。
 経済は中央商の試験が法政の前に控えていたため。英語、経営、小論文、時事経済ばかり勉強していて、ミクマクにとりかかり始めたのは、試験三週間前であった。本当に焦った、本当に自分の一年間のバイト代でここに通っているのにダメだったら死ぬんじやないかと本当に思った。だが、いったん冷静になって、高校三年生の自分の勉強法を思い出した。それは本番前になるとやたらいろんな物に手を付ける、まじめに試験全範囲を勉強する、息抜きの時間はもったいないからしない。こういった不合格の体験をすべて排除した勉強法が必要だと思った。だから僕はとにかく無駄を排除して、受かるにはいかにやることを少なくするか作戦をマクミクで実行した。ただ、個々の論点を丸暗記なんて記憶への定着率が悪いし、とにかく理解していないことを丸暗記するのはストレスになるので、何か分かりやすいテキストをアマゾンで片端から探した。そして見つけたのがらくらくシリーズだ。値段が高く買うのに億劫だったが、これが神であった。本当に分かりやすい。小学生でもわかると思う。自分が復習を怠っていたのが一番悪いが、あんなに呪文に聞こえていて全く分からなかった遠山先生のマクミクがすらすらと頭に入ってくる。しかも楽しい。だからなんとらくらくマクロ解説編、らくらくミクロ解説編この2冊を三日間で読み切ってしまった。あとは中ゼミの解答を暗記した。全体像が理解できていたので、ぽんと暗記も非常にしやすくなった。(別に遠山先生を批判しているわけではありません、しっかりと復習している人でついて行けているひとは多かったです)こうして試験一週間前はミクマクを7割、経営2割、英語1割で勉強をした。勝因は、力が現れるのに最低三か月かかるといわれる英語を10月くらいまでに仕上げて、即戦力になる暗記科目は試験直前にやったことだと思う。8、9月は英語7と経営3しかやっておらず、10月は英語5、小論文3、経営2の割合だった。面接の練習は念入りに行った。中ゼミのいろんな先生と行い、10回も面談枠で使った。他の先生も良かったのだが宍戸先生には面談で本当にお世話になった。先生と話したおかげで明確な将来象を描くことができ、本番では生き生きと話すことが出来た。面談本番の前はとにかく宍戸先生との録音しておいた音声を聞いていた。おかげで、面接官に、あなたは明確な目標をもっているのですね、あなたの言うことはその通りに思えます。と言われました。
 話が長くなったがここからは僕なりの合格ポイントを簡潔に述べて終わろうと思う。
1.試験三か月前まで超本気で英語はやりなさい。(後の期間は普通の程度にやれば平気なはず)(単語、熟語は中ゼミに入った日から1日100個やろう)
2、勉強を楽しみながらやること。(週に3回くらいカラオケに行っていました、経営もとても楽しかった、英語で山崎先生に褒められるために頑張る、等)
3、いつでも差別化を図りなさい(競争相手を毎回決めていた。受験は落ちることの方が多い、友達の勉強方を真似るのは、自分の落ちる確率が上がるという事、だから僕は勉強法の本を2冊買ってそれプラス、先生方の勉強法を真似ました)
4、編入でも大学院でも明確な目的意識をもって学習しなさい。(これはモチベーション維持に必要不可欠)
5、自分だけのプライド、意見、自分に合った勉強法を持ちなさい。(先生だって人間、言っていることすべてが正しいわけではない、だから小論文と言う学問が存在する)
6、バカまじめに何でもかんでも進むな。よく考えてから進め。(とにかく焦った時は、どうして焦っているのか、今やるべきことは?と何回も自分に問うてみよう)
7、今中ゼミに通えているのは誰のおかげか考えてみよう(今や日本の6人に1人は貧困で、大学進学率だって5割、そんな中編入なんてすごく贅沢だということを考えてほしい。なんのためにあなたは編入するの?合格してもだらだらしても編入前の自分と何か変わらないと編入の意味がない。)
8、合格を目的にするな。(学歴コンプでも構わないが、それなりに将来やりたいことを考えて受験に望まないと、面談で受験料払っただけでバイバイだぞ。自分も今思っているが本当に大事なのは、入ってからだと思う。落ちた人は落ちた後どう踏ん張って人生を歩むかだと思う)
※僕はホントにつらい時はUVERworld の曲を聞いていました。知っている人はもちろん、知らない人はぜひ聞いてみて下さい。歌詞がとてもいいです。

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