編入試験の勉強を楽しんで!

 私が編入を志すようになったのは、大学に入学する前に叔父に学士編入というものを教えてもらってからであった。大学受験で失敗し、その大学で四年間通い続けるには抵抗があった。だが、再受験では、合格する見込みがなかったため、大学に通いながら編入の勉強をすることになった。
 中央ゼミナールを知ったのは、ネットでの評判が良かったからである。ただでさえ情報が少なく、過去問の入手すら困難である編入試験において、力強いサポートがあることはとても心強い。それに長年の経験から構築された無駄のないテキストと講義、個人面談や過去問の閲覧サービスなどは合格への大きな助けとなるであろう。詳しいことは後述するが、もし中ゼミの入学を迷っている人がいれば、勇気を持ってその門を叩いてほしい。1学期だけ、夏期講習しか通えない人も安心して入学してくれてかまわない。その数か月の経験が、あなたの受験生活を左右する。
 実際に入学した後の話をしよう。当然の話だが、やる気のない者やすぐに諦めてしまう者は、いくら中ゼミのサポートがあったところで、合格することはできない。特に夏期講習は連日連夜長時間の講義が続く。体調管理を万全にすることはもちろん、合格への強い意志が無ければ乗り越えることはできない。中ゼミに通い続けることは、日々自らの限界を更新し続けることと言っても過言ではない。新たな大学に行って自分の人生を変えようとしている者たちが、命を削って勉強しているのだ。決して大げさに言っているわけではない。
 さてここからは実践的なテクニックを書いていく。まずは受験校に関する情報は早めに集めよう。受験科目や受験日、試験時間だけでなく、会場の雰囲気や休憩時間の過ごし方など、SUS部にある資料にしっかりと目を通してほしい。特に語学試験を事前に受験する必要のある人は注意してほしい。他にも志望理由書や面接対策を侮ってはいけない。前者は最低でも2回は添削を受けてほしい。自分では気づかない点を的確に指摘してもらえる。面接対策は専用のセミナーや講習会に参加したり、面談の中で実際の面接形式で練習したりしてほしい。難しければ家族や友人に付き合ってもらって練習するのもよいだろう。とにかく人に話すというのが大事で、いかにもセリフっぽくならないようにしていほしい。
 夏のうちにやってほしいことは上述した通りだが、ここからは秋以降にやってほしいことを書いていく。夏期講習では毎日の勉強で必死だったと思うが、秋以降はその復習を本格的にやってほしい。ここで重要なのは『中央ゼミナールのテキストだけを何十回もやる』ということである。夏までは体力的に厳しい時期が続く。他の教材に手を出したくなることもあると思うが、最後まで中ゼミのテキストを信じて使い込んでほしい。私が受けた4つの受験校では、もれなく中ゼミのテキストからほとんど出題されていた。
 最後に、今一番伝えたいことについて書かせてもらう。それは『勉強を楽しんでほしい』ということだ。編入勉強は辛く過酷なものだ。だが、私はいつも新しい知識を得るささやかな喜びを感じていた。編入試験には自身の勉強したい分野がそのまま試験科目になるという利点がある。今自分が勉強することができるということへの感謝と、常に勉強を楽しむという心持ちが編入試験を乗り切る一番の秘訣である。

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