やってみなければ分からない

 自分は編入する前、大学で史学を学んでいました(日本史が好きだったので)。しかし、とある講義を受けたとき社会学に興味がひかれていつしか大学で社会学を学んでみたい、と思うようになりました。それから暫く時間がたち、2年生の夏休みを迎えたある時(どうやって知ったのかは忘れましたが)編入制度を知りました。社会学を学びたいという強い思いがあった自分にとって、編入制度は唯一の光明でした。しかし、編入について調べていくうちに「残された時間の短さ」を痛感していきました。何故なら、月日は既に九月も中ごろ、春から編入の勉強をしていた人達はいよいよスパートをかけていくという時期に差し掛かっている一方、自分は一から試験勉強をし始める事に強い不安感を抱いていたからです。そんな中、法政大学の社会学部が編入試験を12月に実施することを知りました。それから、自分の置かれた状況、条件など諸々考え、編入するなら法政大学が良いと思うようになりました。しかし、編入試験は一般の大学受験と違い、役立つ参考書や大学毎の過去問題集が手に入りづらい現状から、どのように勉強をすれば良いかわかりませんでした。このような状況と、残された時間の少なさから、編入を決意するには至りませんでした。
 しかし編入をしたい、という思いは日増しに強くなるばかりで、どこか諦めきれず編入についてまた調べていると、中ゼミの存在を知りました。中ゼミが編入生に向けた予備校を開校している事を知り、自分は迷わず電話をしました。電話で応対してくださった先生に、不安に思っていること、疑問に感じていたことをぶっけてみました。先生は正直に現状の厳しさについて教えてくださいました。しかし同時に「でも、やってみなければ分らない。」ともおっしやってくださいました。電話を通して、編入への決意が次第に固まっていくのが自分でも分かり、そして中ゼミ生として編入試験へ臨むことを決意しました(因みに自分は中ゼミ本校へは直接行けない距離に住んでいましたので、通信サポート生として入りました)。
 とにかく試験まで2か月と少しだったので、自分なりに要点をまとめて勉強をしました。専門(社会学)は1冊の参考書(基本的なもの)の内容を徹底的に頭に入れました。また、大学ではなるべく社会学の講義を履修するようにしました。苦手な英語も恥ずかしながら基礎(単語、英文法)から固めていきました。専門も英語もなるべく基礎から固めていく、という事を心がけて勉強しました。また、それと同時に中ゼミの通信の教材もこなしていき、返された添削を参考に自分の勉強に反映させていきました。基礎固めにおよそ1か月と半月たった頃から、中ゼミから取り寄せた法政の過去問をするようになりました。基礎が固まったから過去問をするようになったのではなく、この時期から問題形式への慣れを優先するようにしたためです。正直な話、ずっと不安なまま勉強をしていました。しかし、その不安感が自分から油断とおごりを取っ払ってくれたのだと今になって思います。また、残された時間の短さは、自分に勉強への集中力を与えてくれました。電車やバスでの移動時間や、休み時間など時間が空いたら勉強をしました。試験の前日には、中ゼミ本校へ出向いて個人面談を行いました。自分なりの面接対策をしてきたつもりでしたが、面談では対策の甘さが浮き彫りになってしまいました。それでも丁寧に応対してくださった先生から適切なアドバイスを頂けたため、ホテルに帰ったあとも面接の対策を練ることが出来ました。また、個人面談をしたおかげか、試験への緊張感も和らいだように感じました(通信サポート生の方は是非個人面談されることをお勧めします)。
 そして試験当日をむかえました。自分のしてきた勉強に対して自信はあまりありませんでしたが、精いっぱい頑張りました。専門の方は自分としては手ごたえがあったように感じましたが、英語の方があまり出来ず、試験に落ちただろうと思いました。しかし、無事、筆記で合格することができ、次の面接に臨むことが出来ました。面接では、前日に対策したことを生かそうと頑張りましたが、自分の想定していなかった質問に対してうまく答えられず、腹に一物を残したまま面接を終えてしまいました。
 とても不安な気持ちで合格発表を待っていました。そして数日後、法政大学から合格通知が来ました。まさか、と思っていたのでとても驚きました。また、通知が来るまで、もう少し時間があれば…、と何度も後悔していたので余計にうれしかったです。ここまで長々と書いてきましたが、自分が言いたいことは「時間が無くてもやってみなければ分らない」という事です。また、中ゼミに通うことが出来ない通信サポート生は、周りに同じような仲間がおらず、孤独な闘いを強いられていると思いますが、そういう時にこそ中ゼミの先生方やスタッフの方々に相談をする事をお勧めします。必ず、力になってくれるはずです。
 約2ヶ月半程の短い間でしたが、合格へとサポートしてくださった中ゼミの先生方、スタッフの皆さんに感謝したいです。ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました