編入は情報量が決め手

私が編入を決意したのは、大学入試で失敗し、志望していた大学に進学することができなかったからだ。私は、家庭の経済的理由もあり、国公立大学への進学を志望していたが、センター試験で思うような点数が取れず、やむをえず滑り止めに受けておいた私立大学に進学することにした。自分が受験に失敗し、親に経済的負担をかけることに、私は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。だからこそ私は、編入することで、少しでもその経済的負担を軽くしてやろうという思いに、受験に失敗してすぐになった。そのため、私は大学1年の初めから編入を志していたため、それだけモチベーションは高かった。そこで、私は今の大学の授業や学生の質などが自分が望んでいるものではなかったというのもあり、大学に対し不満を抱えていたため、いち早く今の大学を抜け出したいという気持ちから、2年次編入の試験を受けることにした。しかし、結果は不合格。数少ない中の1次試験を突破し、「よしこれはいけるぞ!」と思ったところの面接の2次試験で落されてしまい、「もうなんでいつもこう…」という何とも言えない絶望的な気持ちになり、悔しくて悔しくて涙が止まらなかった。このとき、私は努力は報われないものなのかと勝手に思い込んでしまった。しかし、「どうしてこう俺ばっかり…」という気持ちの一方、「いや努力というものは必ず報われるんだ」という気持ちにもなり、来年こそは絶対に合格してやると思い、3年次の編入試験を再び受けることを決意した。

 そこから、私は「なぜ、自分は落ちたのか」ということをよく分析した。その結果、自分は編入の勉強に関して英語の勉強はしっかりできていたのに対し、専門科目の勉強が全然できていなかったことに気づいた。そこで、私はもうこれは自分一人の力ではどうにもならないと思い、どこか編入の予備校はないかと探したところ、見つけたのが中央ゼミナールだった。中央ゼミナールの合格体験記には、本当に感銘を受けた。それは自分に希望を持たせてくれるものばかりだったからだ。「中ゼミのおかげで○○大に合格できた」とか「中ゼミの先生方には本当に感謝したい」とかいうことがたくさん書かれていたのだ。私が数ある編入予備校の中で中ゼミを選んだのは、その信頼のおける全面的なバックアップ態勢が整っていたからだ。

 私が初めて中ゼミに足を運んだ時も、突然の訪問にも関わらず、中ゼミの先生は快く応対してくれた。入校式のときには、宍戸部長に1年間編入の勉強をしていくに当たっての心得を聞くことができ、合格に向けて気を引き締めることができた。そこで言われたことで、私が一番印象に残っていることは、「合格するまでは受験生であるということを忘れてはならない」ということと「中ゼミの授業をしっかり受けて、毎日欠かさず言われたとおりに勉強していれば、必ず合格できる」ということだ。私は、「中ゼミに来ていた人でしっかり言われたことをこなしていた人は約8割の人が合格している」というのを聞いて、「それだったら自分も合格できるんじゃないか」と自信と希望が湧いてきた。そこから、中ゼミの先生のサポートの中、私の本格的な編入への勉強が始まった。何回か先生に進路相談や「何をどう勉強したらよいか」など勉強の仕方などを相談しながら、私はコツコツと勉強を進めていった。

 私は、大学が静岡県にあるため、中ゼミへは週に1回しか来ることができず、1つ赤田先生の社会学の授業を受けるために電車で3時間かけて通っていた。しかし、授業が思った以上に面白く、その授業のためだけに電車で3時間かけて来るのも全く苦にならなかった。こんなに楽しく社会学の知識をつけられるなんて、本当にこの授業を取ってよかったと思った。それに赤田先生のキャラは何とも言えずよかった(笑)。その時々のタイムリーな話題を使って、本当に分かりやすく社会学の理論を教えてくれるので、これから何の授業を取ろうか考えている人には是非薦めたいと思う。

 こうして週一の中ゼミの授業と独学で勉強を進めていくうちに、早くも高校時代から志望していた群馬大学の試験がやってきた。群馬大学は試験が7月の上旬にあるので、早めに手を打っておく必要があったのだが、私は初め同じ群馬県の高崎経済大学を受けようと思っていたので、受験を決めたのが願書締め切り1週間前だった。それなので、志望理由書も急いで大雑把に作り、すぐに先生に添削してもらった。おかげでなんとか私は完成度の高い志望理由書をわずか1週間で作成することができた。群馬大学では、専門科目で事前に課題図書のようなものも出されているので、その勉強も2ヶ月前くらいに余裕を持ってやり始めなくてはならないのに、私は受験を決めたのが遅かったので、1ヶ月前になって急いで始めた。本を読むのが嫌いで、読むスピードも他人の2倍も3倍も遅い私にとっては、非常に追い込まれた状況で非常に辛かった。それでも、大学の友人も協力してくれたりして、できる限りの力は尽くした。

 そして、試験の日を迎え、初めにその専門科目の試験を受けた。しかし、試験の形式が変わっていたのもあり、5、6割しか、まともに解くことができなかった。そこで、一度はもうダメだとあきらめかけたが、まだ英語と面接があると、気持ちを切り換えた。英語と面接は、絶対に挽回してやるという強い気持ちで臨んだ。その甲斐あって、英語は8割ほどの出来で、面接も事前に2回ほど中ゼミの先生に対策を打ってもらっておいたので、その場で緊張して言葉を詰まらせることなく、ハキハキと考えていたことをそのまま話すことができた。圧迫的な質問にも、中ゼミの授業で身につけた知識を生かし、自分なりに冷静に対処することができたと思う。そして、全ての試験が終わり、専門科目の出来に不安があったが、とにかくやれるだけのことはやったと思い、試験の結果を待った。

 ついに結果発表の日。ネットで合格者一覧を見て、自分の番号を見つけた時、私は震えが止まらず、そして嬉し涙も同時に溢れてきた。まず、私はこの合格をずっと応援してくれていた母に電話で伝えた。母はこの合格を一緒になって喜んでくれた。本当に嬉しかった。自分の夢であった国公立大学に合格できて。これで親孝行ができるという気持ちになった。次に、ずっとそばで応援してくれていた大学の友達に電話した。その友達も「おめでとう」と自分のことのように喜んでくれた。わずか半年前の悔し涙から嬉し涙に変えることができたのは何とも感慨深かった。今でもこの喜びは忘れない。あの日のことを決して私は忘れないと思う。

 こうして、私が喜びを分かち合えたのも、中ゼミとの出会いがあったからだと思う。自分がここまで努力できたのは、中ゼミという環境と様々な人の支えがあったからだと思う。私は、中ゼミの自習室で勉強する他の受験生たちに何度となく刺激を受けた。同じ目標に向かって頑張る中ゼミ生たちを見て、自分が頑張らないわけにはいかなかった。週に1回しか来れなくても、他の中ゼミ生たちは自分にとって、勉強を頑張るための大きな起爆剤となっていた。何度も言うが、私は中ゼミを上手く活用できたことで合格することができた。中ゼミの全てが私の役に立った。過去問閲覧や小論文添削、また面接練習や志望理由書の添削まで全てが役に立った。1年の頃のように一人で独学で勉強していたのでは、絶対に合格できていなかった。何より情報量が違う。編入は情報量が決め手と言われているが、まさにそうだった。普通にしていては分からない情報も、中ゼミに行けばほとんどのことが分かる。そこから、その大学に向けた対策も練れるし、何も分からないまま試験を受けるのとでは、安心感が違う。だからこそ、今後編入しようと考えている人には是非とも中ゼミを薦めたい。中ゼミの下で半年、もしくは1年間努力すれば、夢の大学に行けるというのは本当だと思う。私も半信半疑で中ゼミに入校したが、実際そうだった。

 最後に、私はこれまで編入の勉強をするに当たり、気軽に相談に乗ってくれ、精神面などもサポートしてくれた中ゼミの先生方、また切磋琢磨し合い共に勉強した中ゼミ生の仲間たち、そしてなにより金銭面など様々な面で支えてくれた両親には、本当に感謝したい。本当にありがとうございました。

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