私は大学卒業後、一般企業で2年間程働いた後、中央ゼミナールに夏期講習から入学しました。編入学を考えるようになったのは就職して間もない頃でした。ネットを使って大学編入の試験概要を調べ、自分が受験生の時に行きたかった上智大学も編入学試験を実施していることを知り、上智大学経済学科への編入学を目標に勉強を進めていこうと思いました。一般的に編入学試験では英語と専門科目の筆記試験、書類選考、面接が課されるのですが、上智ではTOEICのスコアや英検の合格証明書の提出が英語の筆記試験の代わりになってくれることを知り、まずは働いて入学資金を貯めながら自分でTOEICや英検の勉強をし、大学が定める語学要件の基準を満たしたら中央ゼミナールで専門科目である経済学の勉強をしようと考えました。
英語の勉強方法に関しては主に通勤時間を利用し、TOEICや英検準1級、1級のテキストを用いてシャドーイングを行いました。英語を英語で聞き取ることができれば英文を素早く読むこともできるようになると思います。なので、ネイティブスピーカーの声に合わせて英文を口ずさむという行為をひたすら繰り返すことで英語の力は確実に上がると思います。しかし、勉強の仕方は人それぞれだと思うので試行錯誤して自分に合った英語の勉強方法見つけてみてください。
上述の社会人生活を続け、中ゼミに入学する3ヶ月程前に上智を受験できるTOEICスコアを取得できました。同時に会社を辞め、その年の7月末から中ゼミでミクロ経済学とマクロ経済学の講義を受講しました。授業は私のような経済学初心者でもしっかり理解できるよう先生が説明してくれました。テキストもとても分かり易く、市販の経済学のテキストでは何度読んでも訳がわからなかった理論も授業を受けてテキストで復習することでしっかりと理解できました。私が行った専門科目の試験勉強は授業で用いたこれらのテキストを繰り返し復習しただけでしたが、これで十分でした。なので、中央ゼミナールにこれから入学しようと考えている方は、是非、入学後は中ゼミで出されたテキストだけを使って勉強するようにしてください。それだけで絶対大丈夫です。
このように8月以降は「授業を受けて復習する」という作業をつづけました。且つ、先生のアドバイスを受けながら志望理由書の作成と模擬面接の練習を並行させ、そして11月末の試験本番を迎えました。本番当日はとても緊張しましたが、筆記試験ではミクロ、マクロ経済学共に中ゼミの授業で触れた分野しか出題されませんでした。ただ、上智大学が公表していた近年の過去問と比較するとミクロ経済学の問題量がかなり多くなっていて最後まで解ききれない程でした。それとは対照的にマクロ経済学の試験は選択問題だけと、かなりウエイトが軽くなっていました。このように編入試験ではその年その年で出題傾向が変わることがあるので、そういう意味でも、中央ゼミナールのテキストに特化して受験勉強をするということは受験時における不測の事態に対応できることに繋がると思います。筆記試験後の面接も中ゼミでの模擬面接より難しい質問はされず、入学後に指導を受けたい教授は誰かということと、どのような研究がしたいかという2点を聞かれただけでした。多分これは志望理由書がしっかり書けていたからあまり深く追及されなかったのだと思います。なので、志望理由書に関しては願書提出〆切間近に作成するのではなく、なるべく早めに中ゼミの先生と相談して作成し、本番の面接で突っ込まれない辻褄の合った内容にすべきだと思います。
以上、私が上智大学経済学部経済学科編入試験に合格するまでの過程と所感です。編入学を考えている方、特に社会人で大学編入を考えている方の参考になれば幸いです。がんばってください。
以下は私の勝手な思いを書き連ねます。完全な蛇足ですので、読まなくても大丈夫です。
大学編入をする本当の理由は人それぞれだと思いますし、志望理由書に書いたり面接試験で話す志望動機と心に秘めた思いが必ずしも一致している必要はないと私は思います。私が大学編入を決意した本当の理由は自分が卒業した大学に対する学歴コンプレックスから来るものでした。
「上智大学に入れていたならば…もっと楽しい学生生活が送れていたのではないか?もっと積極的に就職活動が行え、自分の意向に合った企業に就職できていたのではないか?もっと自分に自信が持て、好きな女の子にもガンガンアプローチできていたのではないか?」などというタラレバな妄想が大学生、社会人時代を通していつも私の頭の中を支配していたような気さえします。学歴にいつまでも縛られている自分自身をとてもみっともなく思い、強い自己嫌悪に陥って大学やバイト先や会社に行くことが辛くなる時も多々ありました。しかし、人間とはそういうものなのだと思います。周りの人から見ればどうでも良いような些細な違いにこだわり、苦悩する。そんな取るに足らない僅かな自尊心を取り戻す為に自分より弱そうな相手を無意識に探し、束の間の安心感を得る。人間とはそういう醜い生き物なのだと思います。であるならば、そんな醜い自分を受け入れて、「オレはオレが満足できる人生を送る!」と自分の思いに素直になることもできるのではないかと思います。なので、私にとって大学編入とは私が私を愛する為の手段だったような気がします。私が私を愛するという表現はとてもキモいですが、自身がやってきたことやありのままの自分を自分自身で受け入れてあげられなければ、自分以外の人に優しく接することはできないと思います。これは私が会社員の時に強く感じました。「この人はいつも周りの人に優しいなぁ」と会社で魅力的に感じた人は皆、行動力があり仕事ができる人でした。たぶんそれは自分に自信があり、他人を責めたり虚勢を張ったりする必要がないからそれだけ仕事にも積極的にアプローチできるからなのだろうと私は思いました。「こういう風に周りの人に対して優しくできる余裕のある人間になりたい。でも今の自分は自分を十分に信用できていないし、失敗の原因を自分以外の人や環境の中に見出そうとしてしまっている…どうすればいいんだ…そっ…そうだ!へっ編入だ!上智大学に編入だぁ!!」
という感じです。
講師をしてくださり、志望理由書の作成や面接を手伝ってくださった先生方、そして中ゼミスタッフの皆さま。本当にありがとうございました。
