時間の多さ≠合格

 私が中ゼミに入ったのは、5月の下旬でした。面談や添削、志望理由書や研究テーマは社会学の先生と行っていました。6月までは、授業の復習をやるだけでいい、そう言われ、小さいノートを買って授業の内容を簡単にまとめ、通学時間に満員電車でも見られるようにしていました。昔から定義などを丸暗記するのが嫌いだった私でしたが、先生に「定義を素直に丸暗記して、それを自分の形で伝えられるようになってようやく理解することにつながる」と言われてからは、ノートの内容は全部覚えていました。そのおかげか、小論文でこのテーマが聞かれたら、あの理論を提唱して…とすらすらと書けるようになりました。7月に入ってからは研究テーマに着手しましたが、授業を通して紛争解決に興味が出てきたため7月というぎりぎりの時期に研究テーマを変えました。新しい研究テーマに対応するために先生に文献リストをもらい、6冊ほどマークされ、これを読んでと言われました。ここで私がみなさんにアドバイスしたいのは、本を読むというのは、ページをめくることではないということです。多くの文献を提示された私は、焦って、1日や2日では読み切れないような専門書を1日ほどで読み、浅い知識だけをどんどん蓄積させていきました。おかげで、7月下旬に先生に見せた志願理由書はボロボロで、先生には手がつけられないと突き返されてしまいました。そこで、自分が甘く見すぎていたのだともう1度本を読み返しました。ただ、私の受験生活は、本当に時間が限られていました。先生に志願理由書を突き返された後にはイギリス留学の予定があり、帰ってきた次の日からは部活の強化練習、そのあと1週間と少しして7日間の夏合宿、夏合宿が終わって2週間足らずで受験第1校目のお茶女が待っていました。夏は部活のミーティングも多くあり、本当に焦りました。強化練習が終わってすぐに、イギリスで蓄積した知識で外大にどうにか願書を提出しました。その後は、研究テーマに関する本と、授業の復習をとことんやりました。復習をいやというほどやったことと、研究テーマの本をノートに取ってそれをワードに打ち込んで印刷し、通学時間に見たりしていたおかげか、理解が深まっていきました。また、夏合宿後は、国際情勢を叩き込みました。研究テーマの勉強では、分厚い本を読み続けていたので、国際情勢では楽しく学ぼうと思い、池上彰さんの本(知らないと恥をかくシリーズ全巻)や同じく池上彰さんのテレビ番組、日経や毎日新聞社が出している国際紛争シリーズを楽しく図を見ながら学びました。国際情勢は楽しく学ぶのがおすすめです。英語に関しては、お茶女の過去問で出てきたわからない単語をノートにして全部覚え、洋書(国際系)を読んだり、過去問を先生に添削してもらったりしました。面接は、カンペを作って大筋を覚え、臨機応変に変えていました。
 以上がわたしの受験生活です。基礎ばっかりをやっていたときは間に合わないんじゃないかとか、部活やめたいとか思いました。でも、部活の同期・先輩の応援や、部活が楽しかったからこそ、絶対受からなきゃと思えました。私が受かったのは、周りの環境がよかったことと時間に限りがあったことだと思います。時間がなかったからこそ、ほかの受験生よりも、勉強方法を工夫できたと思います。この勉強方法が正しいとかはないと思います。自分に合った勉強方法と、自分に合った先生を探してください!私には、怖くて厳しかったけれど、担当してくださった先生が合っていました!私はお茶女に2次で落ちましたが、第1志望の外語大には受かることができました!がんばってください!

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