好きこそ物の上手なれ!

 私が中央ゼミナールの門を叩いたのは、8月下旬の夏期講習の時期でした。
 今いる大学では、社会問題を学ぶことができない。だから編入しよう!と、その年の1月には既に決めていました。しかし、受験勉強はなかなか捗らず非常にやきもきとさせられました。なぜなら、編入に特化した勉強方法やそもそも試験でどのような能力が問われるのか知らなかったからです。そんなわけで、独学で数か月勉強したところでお手上げになり、中央ゼミナールの夏期講習に参加しました。その時受講したのは、2年次編入向けの小論文講座です。これがとても分かりやすく、小論文のスキルをアップさせるだけでなく普段どのように勉強すればいいのかまで提示してくれるものでした。そこで私は、中央ゼミナールに入学し本命校の試験に備えることにしました。
 中ゼミに通い始めた頃は、入学時期が遅かったという焦りと、周囲の中ゼミ生が皆私より賢そうに見えるというプレッシャーでいっぱいな状態でした。しかし、先生との面談で出来るだけ素直に不安に思うことを相談し、その対策を教えていただいたおかげで、本番への心構えを徐々に養うことが出来ました。そのため、不安や疑問に感じることがあればそれらを放置せず素直に先生に相談することをおすすめします。また、中ゼミの講座のいい点は実際に編入試験で出題されたものを使用していることです。自宅で演習するときにも大いに役立ちます。例えば、私の本命校である法政大学社会学部の2年次編入では60分以内に小論文を2本仕上げなくてはなりません。この試験に対応できたのは、講座で出された過去問を使っていつでも何度でも小論文の練習を行ったためです。具体的には、本番で時間に余裕を持った解答ができるように50分で小論文を2本書く練習を、毎日2回行いました。私は小論文に苦手意識があり、中ゼミで行われる模擬試験でもC判定以上をもらったことがないのですが、コンスタントに書く練習をしたことが本番での解答に大きく影響したと思います。
 私が勉強についてお伝えできることは、以上です。自分に合った勉強方法を先生に相談しながら模索していくことが一番肝要と思います。これから自分が専攻する学問を好きになってください。その情熱が、受験勉強でのモチベーションと結果に確実につながります。
 私はお恥ずかしい話、社会学部の編入を志望しながら中ゼミに来るまで社会学がどのような学問なのか理解していませんでした。それでも3ヶ月という短い勉強期間で合格できたのは、社会学を好きになり、絶対に編入してこの学問をもっと学ぶんだ!という強い気持ちを持っていたためです。受験生のなかの誰よりも、私がその学問を一番愛しているという自負は緊張や不安を跳ね返してくれました。また、「好きこそ物の上手なれ」とは本当にその通りで、好きな学問の勉強はとても捗ります。本を読んだり理論を覚えたりすることが苦になりませんし、記憶力もアップします。私の場合、好きで覚えていたある学者の言葉が本命校の小論文の出題に合致し、「社会学が好きでよかった!」と強く思ったのを覚えています。
 「いい大学に行きたい」「今の大学にいたくない」という気持ちは、確かに大きなモチベーションになります。しかし、合否を決定する最後の要因は「この学問を学びたい!」「この研究を行いたい!」という強い気持ちなのだと思います。ぜひ編入試験を、学歴ロンダリングの手段であるとは限定せず、学問を学びステップアップしていく機会であるとも捉えてほしいです。
 最後に、社会学の面白さを教えてくれた赤田先生、何度も面談でお世話になった斎藤先生、冷静かつ温かい言葉をかけてくださった龍崎先生、本命校受験の直前に背を押してくれた佐藤先生には感謝してもしきれないです。本当にお世話になりました。そしてこれを読んでくれている方のご健闘を祈ります!

タイトルとURLをコピーしました