2年間の編入受験生活を終えて

 私は今年度、中ゼミの総合通年生として学び、編入試験を受けましたが、昨年度も独学で北海道大学の二年次編入試験を受けています。ここではこの二年間、編入試験の受験生として感じたことを書きたいと思います。編入試験一般に通じること、法学部の編入試験に関することに分けて書きますので、長くなりますが読んで頂ければ幸いです。
1、編入試験全般
 編入試験は一般入試と比べて科目数が少ないため、一般入試より勉強量が少なく簡単だと思われがちです。しかし、編入試験は一般入試と同等とまでは言わないですが、厳しい試験であると言えると思います。編入試験の難しさは学力面よりも精神面にあります。もちろん相当な量の勉強も必要になりますが…。それよりも編入試験の募集人数が若干名~10名前後と極めて少ないこと、これがおそらく受験生の皆さんが想像している以上にプレッシャーになります。周囲がサークルや遊びで大学生活を満喫する中、黙々と定員が少なく受かるかどうかも怪しい試験の勉強をすることはとてもシンドいです。断言しますが、余程心が強い人間ではない限り、独学だと途中で心が折れます。
 実際、私は昨年の受験の際、春からコツコツと勉強していましたが、入試直前の10月でポッキリ心が折れてしまい、勉強に手がつかなくなってしまいました。今思えば、独学で編入試験の勉強をしていた時は、ネット上の信憑性が怪しい編入試験の情報を信じて勉強するしかなかったことが、その原因だったと思います。
そんな編入試験を受験するにあたって、中央ゼミナールのサポートは非常に心の支えになりました。中央ゼミナールの情報量、実績が飛び抜けていること、定期的に授業があるので受験勉強のペースメーカーになること、そして何より、編入試験に詳しい先生方と面談ができること、この3つがあることによって、私は今回、最後まで受験勉強を諦めることなく続けることが出来たと思います。
2、 法学部編入試験について
 中ゼミの法学系の論文授業は、法学概論、憲法、政治学、時事課題文の4種類がありますが、特段の事情がない限り、私はなるべく全ての授業を履修するべきだと考えます。なぜなら、現在皆さんが志望されている大学では出ない科目があったとしても、後々志望校の変更もしくは併願校の検討の際、受講科目を減らしたことがネックになるかもしれないからです。また、論文は書けば書くほどコツがわかってくるものです。そのため、論文を書く機会を増やすという意味でもやはり授業は必要だと思います。
 法学部の添削英語は、英文和訳が必要になる大学を受ける方は何としてでも出席して下さい。TOEIC等で高いスコアを持っていたとしても受けるべきです。法学部の編入試験の英語は一般受験ともTOEICとも違う独特の癖があります。それに慣れるためにはこの授業が一番です。また、おそらく最初のうちはかなり低い点数を付けられてしまうと思いますが、めげずに復習、再提出をして授業に食らいついて下さい。私も最初のうちは13点や25点など40点以下の散々な成績を沢山もらいました。しかし、復習や再提出をしていくうちに徐々に編入試験の英語が読めるようになっていき、2学期にはほぼ毎回成績上位者に名前が乗るようになりました。
 試験勉強は英語、論文共に中ゼミの授業と課題(テキスト、単語テスト、授業の復習)のみをひたすらやりました。自習用の参考書は、英語構文101(Z会)、基礎英文解釈の技術(桐原書店)を英語の基礎力をつけるために、秋からJapan timesの社説集を英語の演習量を稼ぐために使ったくらいです。
3、アドバイス
 ここまで偉そうに色々書きましたが、北大の前に受験した2校(金沢、名古屋)は共に不合格でした。そのため、本命の北大受験の時は吐きそうになる程、物凄いプレッシャーでした。また、試験本番も例年と比較すると難しい問題だった(私の感覚では)ため、満足のいく解答を作ることが出来ませんでした。だから、試験日から合格発表までの一ヶ月弱の間は、昨年同様の不合格通知が送付される夢に何度もうなされました。しかし、合格通知を手にした時は、今までの不安や苦労が全て吹き飛び、その場で狂喜乱舞する程、非常に嬉しかったです。
 得点を開示してみると、あまり良い点数ではありませんでした。しかし、そんな点数でも合格できたということは、先生方が仰っていた「中ゼミ生ができないことは他の受験生もできない」の良い証明(?)になったと思います。ただ、今こうして受験生活を振り返ると、再提出を後半サボりがちになったこと、直前期の自習時間が少なかったことが会場での不安に繋がってしまったと思います。後輩の皆さんはぜひ私を反面教師にして、試験本番に自信を持って臨めるようにして欲しいです。
4、最後に
 中ゼミの事務の皆さん、私の拙い解答を長い間添削して下さった荒木先生、林先生、御蔵先生、熊谷先生、金子先生に本当にお世話になりました。特に熊谷先生には論文の書き方や志望理由書の添削、面接対策など、一から十まで指導していただき、非常に助かりました。皆さん、本当にありがとうございました。編入試験の勉強は上に書いたように辛く厳しいものですが、私のこの2年間の受験生活から、中ゼミを信じて努力し続けることが一番合格の近道だと思います。これを読んでくださった皆さんが、希望の大学に合格できることを願っています。

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