やるか、やらないか

私は2年前に大学受験に失敗し、浪人回避のために不本意ながら進学しました。今思い返しても、決して喜ばしい進学だったとは言えません。しかし、その満足とは言えない環境の中で、何かやりたいことを見つけるために教職課程を履修したところ、教育学のおもしろさに気が付きました。それ以来ずっと、「教育学を学びたい」という気持ちと「もっとレベルの高いところで勉強したい」という気持ちを抱えながら過ごしてきました。
そして編入という存在を知り、2年生の4月から中ゼミに通い始めました。私は大学で実験がある学科に所属していたため、夏休みまではレポート漬けで家では全く勉強ができず、ただ授業に出るだけの状態が続きました。そのため、1学期の小論文はほぼC、添削英語も名前が載ったことなど一度もありません。1学期にやったことと言えば、志望理由(研究テーマ)を考えることくらいでした。ただ、この志望理由のもととなる読書と、英単語の暗記だけは怠りませんでした。
夏期講習からは前年度の合格体験記を参考にして、8時半から21時半まで自習室にこもる生活を始めました。編入の受験勉強は一般入試の受験勉強とは違い、自分の好きなことが勉強できるので、そこまで苦ではありませんでした。むしろ楽しかったです。英語は千頭和先生の授業を受けてからいろいろなことが繋がり、添削英語の点数が伸びるようになりました。小論文も徐々にCの数が減り、Bへと移っていきました。この頃の英語と専門の勉強量を比率で表すとだいたい7:3くらいです。
しかし、順調に進んでいたにも関わらず9月の初めての試験ではあっけなく不合格。英語の問題を時間内に解き終えることができず、試験の最中にも関わらず「中ゼミのみんなになんて言おうか…」と考えていました。その後、さらに勉強量を増やし10月の試験では少なからず手ごたえを感じました。でも結果は不合格。在学している大学でのゼミを考え始めた弱気な私に、友人がかけてくれた「試験は水ものだから」という言葉は今でも忘れられません。落ちた人の気持ちは落ちた人にしかわからないのは事実です。でも、そういった心遣いに何度も救われたのも事実です。ここが同じ学舎で学ぶ中ゼミの強みだと思います。それからの1ケ月間は、自習室や大学の図書館にいることが多くなり、ピリピリしていた記憶があります。そして最後のチャンスである11月末の第一志望校の受験で、ようやく合格することができました。
私は3校中2校落ちているので、受験は大成功だったとは言えません。おまけに名古屋大、神戸大、北海道大といった難関校しか受けないという賭けのような受験をしました(あまりおすすめはできませんが)。模試も最後までC判定が最高です。でも、行きたくない滑り止めを受けるよりは、自分に正直になることの方が大切な気がします。Fランと呼ばれても仕方がない大学に通っていた私でさえ、やりたいことのためならここまでの力を出すことができました。ならば、今これを読んでいる皆さんにもできるはずです。勉強は「できる、できない」ではなく「やるか、やらないか」に尽きます。自分を信じて頑張ってください。
最後に、1年間指導してくださった先生方ありがとうございました。

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