夢

▶はじめに
　私は、2020年度夏に中央ゼミナールでの勉強を開始し、念願の上智大学総合人間科学部教育学科に合格することができました。合格発表日、自分の受験番号を見た瞬間、涙があふれました。以下、編入学試験受験を志した経緯、中央ゼミナール入学、中央ゼミナールの諸制度等について述べます。
▶編入学試験受験を志した経緯
　高校3年生の2月。私は人生最大の挫折を味わいました。大学受験失敗です。約一週間、過去の自分を責め、ただただ泣き続けました。様子を見かねた母はWebで「編入」という受験制度を見つけ、教えてくれました。そして私は「浪人はしない。編入する。」そう志しました。編入という賭けのような受験をすると言う私に、高校の担任は猛反対しました。ただ、また一年同じ勉強をするのは御免だという気持ちから編入学を目指し、3月に受験が可能であった短期大学へ入学しました。こうして私の編入試験対策は始まりました。
▶中央ゼミナール入学
　短大入学当初、編入試験対策は独学でやる予定でした。しかし、受験まで半年を切った2年生の春、オンライン授業で時間にゆとりのあるにも関わらず時間を有効に使えていない自分に気が付きました。大学受験時も計画的にできず失敗したことから同様の過ちを恐れました。計画的に勉強したい、また多くの大学を受験することになった場合、過去問を解きまくりたいという気持ちから予備校に通うことを決意しました。そして編入コースとして30年以上の歴史を持ち、数多くの難関大学合格実績を持つ大学編入の元祖予備校、中央ゼミナールに伺いました。まず自分の必要とする学びができるのか確認のため、入学前個別相談を受けました。宍戸先生、後日教育学担当の高橋先生に相談させていただいたところ、コース選択、必要な勉強を明確にご提示いただけ入校を決意しました。
▶特待生制度
　私は自分のアルバイト代で学費を工面する必要がありました。そのために当ゼミナールの特待生制度は大変有難かったです。特待生基準を満たし、入学金全額(6万円)免除、授業料(6万円)減免、個別面談(1回30分)10回無料を受けました。基準は以下の通りです。1次選考で書類審査が行われ、学科の志望理由・編入後の学習プラン記入用紙、在籍校の成績証明書、TOEICスコアを提出しました。その後、2次選考で面接し合格を頂くという流れでした。
▶授業
　編入学試験は面接、英語、小論文、志望する分野の専門知識を問う問題等を中心に作られています。それに対応するため私は当ゼミナールでは個別指導(志望理由書の添削や模擬面接等)、添削英語(和訳演習)、英語記述式・要約演習、社会学の英語、教育学、心理・教育系の小論文、大学編入・大学院教養論文、小論文基礎講座を受講しました。どれも論述試験中心の編入試験に適した、添削を取り入れた講座であり大変勉強になりました。また、多くの授業は小テスト、答案提出、再提出制度がありました。このような内容を毎週決まった曜日、決まった時間に学び、その前後に予習・復習を行うという勉強は私のペースメーカーになりました。それからこれらの授業を通し、本、新聞を速読する能力、ニュースを頻繁に見て関心を持つ能力を身に付けることができました。今になってみるとそれが編入試験には必要不可欠な力だったと確信しています。非常に有益な学びでした。
▶自習室
　私は学校の課題程度であれば自宅でも集中できる方でした。しかし、受験直前の時期は受験に対する不安や焦りから自分でも驚くほど勉強が手につきませんでした。中央ゼミナールまでは自宅から1時間を要したため、移動してしまえば簡単には帰れない状況にできたこと、また周りに自分と同じように編入対策をしている人が周りにいることは心強かったです。私は毎日開館から閉館時間まで通いました。
▶受験生へ
　自分の信念に従い努力し続けて下さい。編入に向けた勉強は社会を生き抜くための勉強であり、必ず生きる活力になります。無駄なんてありません。そして編入はメンタル勝負の一面があります。その意味では安心です。このゼミナールはメンタルを安定させる環境が整っています。授業だけでなく、毎週の個別面談、定期的な受験情報のメール配信で逐一その年の豊富な情報を得ることができるゼミナール生は一般の編入性に比べれば優位な状況に立てているに決まっています。中央ゼミナールの充実したシステムを十分に使い果たしてください。
▶最後に
　私の場合、大学編入に失敗すれば短大卒業後進路がなくなるという恐怖がありました。精神的に不安定な私を心身ともに支えてくれたのは中央ゼミナールでした。本当にありがとうございました。先生方、スタッフの皆様、同じ授業を受けていた学生方には言葉では表せない程大変お世話になりました。特に教育学を志望していた大学院受験生の方々からはいい刺激を頂けました。短期間でしたが、人生で最も内容の濃い授業を受け、努力できる環境を頂いたことが結果に繋がったと思います。更なる夢を追い、これからも精進致します。