私が学部編入試験の受験を考えるようになったのはその年の4月のことでした。 在籍大学での進学が難しくなり、大学を中退し社会人として働くことも視野に入れ、両親と相談した結果、他大学への編入をすることに決めました。しかし、最初は在籍大学での試験やレポートに追われ、編入試験の対策や情報収集は後回しになってしまいました。
結局、本格的に編入試験について調べ始めたのは8月になってからでした。私は、編入試験が大学入試と異なる点が多く、独学だけでは不十分であると感じるようになりました。そこで、編入試験に強いとされる中ゼミの存在を知り、後期生として9月から入学することに決めました。私は編入試験に必要な単位数や自らの特性などを中ゼミのスタッフと話し合い、法学部系の学部編入を目指すことにしました。
通常授業の開始より前に、第二回模試を受けることになりました。私は、その時初めて編入試験を想定した問題を前に、その難しさを目の当たりにしました。特に、専門科目である法学や憲法などの問題は、在籍大学で学んできたこととは全く異なっていたことに加え、解答として求められる書式など多くの点が私にとって驚きであり、衝撃でした。結局第二回模試は散々な結果に終わりました。
こうして厳しい始まりだった私の編入試験への道のりは、さらに2つの点で他の受験生より遅れをとっていました。一つは在籍大学と受験する大学の法学部系は学習内容が全く異なるため、法律に関する基本的な学習を一から始めなければならなかったこと、もう一つは編入試験の対策を取り始めたのが9月以降と遅かったことです。第一の点に関しては、最初のうちは授業についていくだけで精いっぱいで、復習をして再提出してもまた直されたりもしました。また、多くの編入試験では事例問題や説明問題など論述を求められ、その解答としてふさわしい、求められる形式や書式を同時に学んでいくことになりました。
第二の点に関しては、具体的な受験校の決定まで時間が全然とれなかったことに加え、志望動機書を少ない時間で書かなければなりませんでした。スタッフや先生方に何度も相談に乗っていただいて願書提出期限のギリギリになって完成しましたが、もう少し早いうちから準備を進めていたら、その時間を受験勉強に充てることができたのではないかと思います。
私は編入試験を経験し、入学試験と比べると大きく2つの点がより大変だと感じました。第一に、過去問や情報の少なさです。大学が編入試験の過去問を公開していないところもあり、公開されていたとしても赤本などのように解答がわかるわけではないのがほとんどです。私は、先生に個人的にお願いしたり、また授業の添削のところで過去問に挑戦したりしましたが、論述問題は結局「これが模範解答」といえるものがありません。私が同じように書いた解答が先生によって評価が異なることもありました。中ゼミは過去問やその他受験校のスケジュールや願書提出日など受験情報を簡単に入手できるのが良いところだと思います。第二に、編入試験は孤独との戦いであるということです。私の周囲は編入試験を目指す友人はおらず、周囲が遊びやサークルなどの活動を満喫する一方で、受験勉強をすることは実際にやってみると想像以上に精神的に苦しいと感じました。私は、授業をさぼってしまおうと考えたことも何度かありました。しかし、決して安いとは言えない授業料やその後の人生のことを考え、とりあえず校舎に顔を出そうという思いを常に持つようにしました。
こうして受験勉強を始めて2か月半、私は無事に合格することができました。当時は焦りや学習内容の難しさやなかなか良い答案を書けないというプレッシャーを感じることはありましたが、今になってみると短い期間とはいえ合格という目標にむかって努力し、それが実ったということは自分の財産になったと思います。私は編入を通して進む道が大きく変わったと感じ、個人の力だけでは難しい編入試験について、それを成し遂げるための力となってくれた中ゼミと出会えたことに感謝します。
合格という目標に向かって努力!
北海道大学