はじめての筆記試験

 私が、編入を決意したのは1年生の12月頃だった。周りが将来の進路を真剣に考えている中、自分の今までの人生を振り返ると何もしてきてなかったことに気付き、このままではダメだと思ったからである。当時はどうすればよいか分からなかったため、近くの編入予備校に通っていた。しかし実績も少なく、指導法にも疑問を感じていたため、すぐに中央ゼミナールに相談の予約をとった。中ゼミは集団授業で時間割制、また、過去問の閲覧も可能など多くのメリットがあったため、夏期講習から通うことに決めた。
 夏から中ゼミに通い始めた私は不安でいっぱいだった。なぜなら私はこれまで筆記試験で受験したことがなく、高校、大学を推薦入試で受験してきたからである。私は合格者の少ない試験で合格することができるのだろうか、今まで勉強してこなかった自分は他の受験者と比べて、明らかに学力が低いのではないだろうか、などあらゆる不安が頭をよぎっていた。
 実際、中ゼミで初めて受けたミクロ経済学の添削の成績はEだった。周りの生徒がA、Bをとっているなか、私は全然意味が分からなく帰りの電車でなく泣きそうになっていた。初めて受けた中ゼミの模試でも経済学はD評価だった。それでも本多先生が面接で励ましてくれたり、千頭和先生、山崎先生などが授業で精神論を語ってくれたりしたおかげで勉強を頑張ることができた。そして中原先生の経済英語を始め、他の英語の授業で一番の成績をとれるようにまでなってきた。苦手だった経済学も少しずつ理解し始め、A評価を取れるようになった。
 筆記試験をしたことがない私にとって初めての受験は日本大学だった。結果は合格、次の駒澤大学も合格することができた。本多先生に報告した時、沢山褒めてくれて本当は嬉しかったが、中央や新潟などの試験がまだ残っていたため、あまり感情を出さないようにしていた。そして、第一志望としている中央大学の試験日がきた。手応えは最悪で、試験直後に泣いてしまった。結果発表の日も結果を見るのが嫌だったが、結果は合格だった。合格の字を見た時、私は嬉しくて泣いてしまった。
 今まで、勉強をしてこなかった私だったが、この編入試験を通して、人生が大きく変わり、自信が持てるようになった。
 1年生の冬はbe動詞も分からなかった自分が中央大学に入学することができたのは中ゼミの講師、スタッフのおかげだと思っています。中ゼミで学んだことを就職活動、そして社会人になってからも活かしていきたいと考えています。本当にありがとうございました。

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