人生は常に選択

高校3年生だった2年前の私は、浪人したくなかったが為に現在の大学に入学することを決めました。その後、仮面浪人しようか迷い、色々考えていたときに編入という制度を知り、編入することを考えるようになりました。今の大学は、いわゆるすべり止めとして受験した大学だったこともあり、入学することに対してあまり乗り気ではなかったのですが、実際に入学すると、良い友人にも恵まれ、サークルやバイトも楽しく、編入を考えていたことを忘れかけていました。自分のやりたいことができて、毎日楽しく過ごせたらこのままでもいいかなと思っていました。しかし、2年生になる前にゼミを決めようとした時、自分のやりたいことができそうなゼミが無かったことが編入を決意する決定的な決め手になりました。高校の時から経営やマーケテイングに興味があって、自分のやりたいことを学べると思って入ったのにこれでは全く意味がないと感じたからです。また、このまま大学を卒業したとして、大学4年間で何をしてきたのか聞かれたときに、バイトばかりしていたとしか言えないような、楽しいだけで中身のない大学生活を送るのも嫌でした。

大学2年になり、4月に中ゼミに入学しました。実はこの時、編入しようと思っていること、予備校に通い始めたことを親にはまだ黙っていました。先に相談したら絶対に反対されると思ったからです。中ゼミの授業料などはバイトをして用意しました。ゴールデンウイークの中ゼミの授業がなかった時に一度実家に帰省し、その時に初めて親に話しました。

大学ですが、1年の時の履修上限か低く、フル単でも42単位しかなかったので、前期は週4、後期は週5とわりと普通に行っていました。また、大学の友人には編入しようと思っていることを全く伝えていなかったので、授業中の内職はほとんどしていません。勉強するときは、家か大学の自習室がメインで、中ゼミの自習室はあまり使いませんでした。勉強時間も普通の人より少なかったかもしれません。しかし、勉強するときはとにかく集中してなるべく少ない回数で理解しようと努力しました。受験については、受験校を決めるのに直前までいろいろ悩みました。今考えるとこれはあまりよくなかったかなと思います。最終的に、9月に名古屋(経済)、10月に関大(経済)、11月に神戸(経営)の3校を受験し、関大と神戸に合格することができました。結果的に受けなかったのですが、この3校にプラスして、中央(経済)と明治(経営)、東北(経済)にも出願しました。勉強するにあたり使用した参考書などについて一応述べておくと、中ゼミのテキストの他に使用したものは、『1からの経営学』とⅤテキ(経営学)、先生が薦めていた英語の問題集・参考書のみです。ミクロとマクロは中ゼミのテキストしか使っていません。小論対策としては、WBSを見たり、新聞を読んだりするようにしていました。他には、志願理由書作成のために、先生に薦めていただいた本を読んだりしました。

正直、途中で何回も編入するのをやめようかなと思ったりもしました。編入したいという自分の思いは結局自己満でしかないと思っていたし、上手くいくか不安でした。でも、自分で一度やると決めたことだし、ここでやめたら何も残らないと思い、諦めませんでした。もちろん編入しようと決めたことで失ったもの、諦めたものは大きいです。しかし、そのおかげで私は神戸大学の合格を手にすることができました。合格通知が家に届いたときは本当に嬉しかったです。以前母にも言われたことなのですが、人生は常に選択なのだなとつくづく思いました。新しい場所や新しい環境で、色々なことに積極的に取り組み、残り2年間の大学生活を中身のある充実したものにしたいです。そして、この文章を読んでいる受験生の方が、来春から自分の納得できる進路に進めるようになることを願っています。最後に、中ゼミの先生方には大変お世話になり、感謝しております。ありがとうございました。

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