支えてくれた人たちへの感謝

 私が編入試験を受けようと思った1番の理由は、大学受験の結果が不完全燃焼だったことです。大学1年も終盤に差し掛かった時、今ならもう1回勉強する気持ちになれるかもしれないと思いました。色々調べていく段階で、編入試験、中ゼミの存在を知りました。編入試験は大学受験より科目数が少ないため、工夫して効率よく勉強すれば、私でも何とか合格できるのではないかと思いました。
 4月に中ゼミの授業が始まると、最初は、ほぼ毎日の授業に出席するので精一杯でした。予習復習も満足のいくほどは出来ていなかったと思います。1学期は専門科目よりも、TOEICの勉強に力を入れました。リスニングが苦手だったのでひたすらCDを聞いていた記憶があります。6月のTOEICで785点をとれたので、そこからは専門科目の勉強にシフトしました。夏休みが始まると、周りがものすごく勉強しているように見えて焦りました。私はサークルを息抜きにしながら、自分の集中できる場所を見つけて勉強しました。だらけそうになった時は中ゼミの自習室に行ったり、高円寺の近くのカフェや大学の図書館を利用しました。振り返ってみると、夏休みの勉強はインプットが多くて大変だったなあと思います。また経済数学や小論文の時間は、頭をフルに使っても、自分の思うようにいかないことが多くて、こんなんじゃ合格できないだろうなあ…と何度も思いました。
 あっという間に2学期になって、志望理由書や大学の授業、サークルの本番など、色々なことが重なって、勉強時間が思うように確保できない時が続きました。とにかく時間がなかったので、中ゼミのテキストと自分が受験する大学の過去問だけに絞って勉強しました。色々なものに手を出して、それが出来なかったり、知らない分野だと不安になるだけなので、直前期は特に絞って勉強したほうがいいと思います。私は中ゼミのテキストやプリントを繰り返し、過去問を解いて分からなかったところは面談枠を使って先生に質問しながら勉強をすすめました。また、2学期になってからは朝型生活を心がけました。大学の図書館の開館8:30になるべく間に合うように家を出て、図書館にこもって勉強しました。大学の必修の授業には出ると決めていたので、そこまで集中して勉強しよう、というようにメリハリをつけられたのが良かったのかもしれないです。大学の友達が応援してくれていたことにも本当に感謝しています。
 11月になって、神戸大学から受験が始まりました。前日にホテルに泊まって受験という経験はなかったし、最初の受験ということで少し緊張しましたが、試験会場に行くと中ゼミのみんながいたことが、何よりも心強かったです。神戸の小論文は本当に時間がなくて、思うように書けなかったので、終わった時は本当に落ちたと思いました。翌日の受験の名古屋も手ごたえはなくて、このままでは一つも合格できないだろうなあ、と思いました。でもとりあえず、図書館に行って、勉強して、授業に出て、といういつも通りの生活を心がけました。大阪大学の受験は英語90分、専門科目が3時間と試験時間が長くて体力的にも疲れました。難しい問題も多かったけれど、知ってることは全部書く!くらいの気持ちで経済史などもあきらめずに答案用紙を埋めました。大阪の1次試験合格後は、中ゼミの先生たちに面接対策をしていただいたのも有り難かったです。結果、神戸大学、名古屋大学、大阪大学の3校に合格を頂くことができました。信じられない気持ちの方が大きくて、どれも奇跡的な合格だったと思いますが、本当に今まで味わったことがないくらい嬉しかったです。同時に支えてくれた周りの人たちへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。周りも自分のことのように喜んでくれて、やっと少し恩返しができたかなあ、と思いました。編入試験を通じて得られたことは本当に大きいです。時事や経済情勢の知識がついたこと、なんとなく色々なことから逃げていた自分ときちんと向き合って、勉強をやり遂げられたこと、いろんな境遇の人に出会って、改めて自分は恵まれた環境にいるということを実感したこと、などなど。本当にありがとうございました!

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