教育分野は正解がない

 高校生の頃から教育系に進学したいと考えておりました。早く資格を取って教員として働きたいと思い、2年間で小学校の教員免許が取得できる短期大学に進学しました。しかし、短期大学で学ぶうちにもっと教育に関して学びたいと思うようになりました。短期大学在籍中にも編入学を考えていましたが、教育実習や卒業がかかった卒業制作などに専念したため、在籍中には編入学をしませんでした。短期大学を卒業し、東京都の公立小学校の特別支援学級に介助員として勤務しました。初めての教育現場であり、また今まで障害児と関わる経験がなかったので戸惑うことも多くありました。それに加え、私は高学年を担当していたので、思春期の子どもたちの指導は難しく、子どもと関わる大変さも知りました。子どもたちと関わる中で、障害児のことをもっと理解したいと感じました。受験校1校目は福島大学でした。福島大学は、特別支援の専門のコースがなかったので小学校の通常コースを受験しましたが、やはり障害児教育の方に関心を寄せていました。結果は不合格でした。続いて北海道教育大学の特別支援専攻を受験しました。やはり、こちらの専攻内容の方が学びたい気持ちが強く、受かりたいと思っておりました。しかしこちらも不合格でした。続いて初等教育に特化した都留文科大学を受験しましたがこちらも不合格でした。続いて愛媛大学に出願しました。愛媛大学教育学部への編入に関しての情報は中ゼミでもかなり少なかったので、同時に大阪教育大学も出願しました。このころは、介助員としての子どもたちの関わりにも慣れてきたころで、編入をしなくても子どもたちと関わっていたいとも思っていました。実際、現場に出て、学ぶことは本当に多くあり、子どもたちと関わる経験は自分自身の中で重要な経験となりました。そして愛媛大学の特別支援課程を受験し、合格することができました。大阪教育大学の受験はまだ控えていましたが、やはり特別支援教育を学びたい意志が強かったので愛媛大学への進学を決めました。
 今年度、学校現場に出て、障害のある子どもたちと出会うまでは特別支援教育について深く関心は抱いていませんでした。その上、短期大学在籍中は中学や高校の教員免許も取得したい、と思っていました。今年度、特別支援学級に勤務し、障害を持つ子どもたちと関わる経験をしていなかったら、このように障害児教育に興味関心を持つこともなく、またこのような進路にもならなかったと感じています。今年度学校現場に出て課題が見つかり、学びたいことがはっきりしました。やはり、教育の場合は子どもと関わる経験が非常に大切だと感じます。たくさんの子どもと関わる中でさまざまな問題点や課題が見つかってくるように思います。教育に進みたい希望がある方は学校現場やその他にも子どもと関わる経験を積極的に積むことをお勧めします。私自身も介助員に応募した際は、とにかく学校現場に入りたいという思いから、学校相談員や学校ボランティアなども応募しました。また、学校の整備士や用務員など、とにかく学校現場に関わる仕事の情報を集めました。その中で介助員として採用していただきました。子どもの特性や他の教員の指導法なども知ることができ、とても良い経験になりました。
 もう一つ教育系希望の方にアドバイスをするならば、私が今まで受けてきた大学の受験科目はさまざまでした。福島大学は英語と小論文と面接、北海道教育大学と愛媛大学は小論文と面接、都留文科大学は現代文と古文、数学、小論文、面接でした。それぞれ学校によって受験科目は異なりますし、対策もそれに応じてしていかなければなりません。もちろん受験の対策も必要ですが、さまざまなことに関心を持って取り組んでいくことが非常に重要だと感じました。教育という分野は正解のない領域です。だからこそより良いものを追求できるようにさまざまなことに関心を持ち、アンテナを高くはって歩むべきだと感じています。中ゼミでお世話になった高橋先生をはじめ、講師の先生方、スタッフの方々、本当にありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました