編入学とは自分との闘い

 私は編入学入試を一般入試ではなく、推薦入試で受け、合格することができました。大部分の受験者が一般入試を受験する中で、推薦の話は関係のないものだと思われるかもしれませんが、もちろん推薦入試に失敗してしまったら、一般入試を受験することになるということ、そしてそこならではの緊張感、圧迫感に打ち勝つことができたメンタル面の維持の仕方、整え方などをお話しできたらと思っており、それは一般入試で必ず必要になると確信しています。編入学は、多くの人が経験する大学一般入試とはまるで違い、周りの人も理解をしがたい特殊な入試だと思っています。まず、出題形式は大学によって特徴により差が出てくること、出題内容がその大学の強みとしている内容に傾き、また、大学教養レベルというあいまいな基準を求めてくることがあります。私はこれらの今まで出会ったことのない入試に戸惑いが隠せませんでしたが、冷静に考えられたことで、合格を掴み取れたのかなと思います。大切なことは、出題形式、出題内容は主に志望大学のホームページ、パンフレット、それに加え先輩の話を聞いて過去問をもらうなど、積極的に情報を得ることです。これは、まず自分が行動しなくては話にならないもので、そうさせたのは自分が何をするために、何をしたいからこの大学に行くのだろう?という疑問を常にもち、自分に問いかけてみるという時期があったからだと確信しています。特に編入学入試は受験者もそう多くないですし、仲間との情報交換、何よりできないこととしては、お互いに切磋琢磨して意識を向上させることです。メンタル面は、編入学入試を受けていく時期、その前の基礎を固める時期、いつでも大切だと感じています。逆の考えをしてみると、メンタル面をきっちり整えること、自分をもつことで編入学入試を成功させることができるのではないかと思っています。メンタル面を維持しつつ、大学教養レベルの勉強を行うことです。私は要領があまりよくなく、とりあえず大学の図書館にこもりました。必要な教科は、英語、化学、生物だったので、まず勉強計画を立てます。英語は得意教科だったので、他の教科と同時並行してやっていける気がしたので、大学受験で使用した単語帳、文法帳を見返すことから始めました。化学と生物は、得意ではなく、生物に関してはほとんど勉強をしたことがなく、不安しかありませんでした。また、何から始めていいかが分からなくなりました。そこで、考えても仕方ないという考えにいたり、中央ゼミナールに頼ることになったのです。プロの講師に基礎から教えてもらうことは、自分で勉強するよりも効率がはるかによく、不安にもなりにくい、つまり、敷いてもらったレールをしっかりと歩いていけば間違いないということです。また、授業にでるという日課のようなものを確立させることで、自分のリズムができるのでダラダラ勉強することもなくなりました。とは言っても、大学1年の春はできるだけ自習室に行くようにしていましたし、昼ごはんも駅前に行けばいくらでも食べられるので、立地条件も良かったです。眠くなれば、自習室から出てコーヒーを買いに行って、高円寺を散歩して、という風に自由にある意味楽しみながら勉強をしていました。このようにあまり苦にならなかった理由としては、1年のころから授業を真面目に受けて、ある程度成績もとっていたので、勉強のスタイルや基準ができていたためだと考えられます。
 これがあったからこそ推薦がもらえましたし、たとえもらえなかったとしても一般入試に活きたと思っています。要するに、勉強習慣は早めにつけておくこと、言うならば、早めからの対策が吉、ということです。推薦で合格したとしても中央ゼミナールでつくったノートは、編入してから授業の基礎事項として使えるとわかり、努力は無駄にはならないことも知りました。そして、推薦に合格するというくらいの気持ちはメンタルの維持に欠かせないことも身をもって感じました。なので、自分なんかに無理と頭ごなしに決めずに、「まずはやってみよう」というような心もちをしてみましょう。以上、私の編入学入試の受験体験とさせていただきます。

タイトルとURLをコピーしました