努力は報われる

 合格も決まって、ようやく落ち着いて編入に向かって机に向かい続けた日々を振り返ることができるようになりました。少しばかりですが、これから編入を目指す皆さんの参考になれば幸いです。
 私が編入を目指すきっかけとなったのは、高校時代に大学入試に失敗したからです。まあ、ありきたりですよね。神奈川県にある大学をAO入試で受けたものの第2次で不合格。一般まで頑張ればよかったのですが、商業高校に在籍していた私は大学の入試科目である大部分の一般教科を学んでいなかったため、恥ずかしい話ですが数学も数1で止まっていましたし、現代文も入門的な部分で止まっていました。だから、もうAO入試に落ちた時点で、地元の短大へ推薦で進もうと決めていました。結果、地元の短大へ進学する運びとなりました。
 地元の短大は栄養士の養成課程があることを強みとしており、食品関係の進路を考えていた私は少しでも食品に関する学びを深めたいという思いから、そこへ進学することを決めました。短大での学生生活は思いのほか充実していました。勉学に励み、サークルにも入り、学内のプロジェクトにも積極的に参加しました。しかし、元々は違う学部を志望していたこともあり、充実していた毎日とは裏腹になにか違和感を覚える日々でした。大きく決断したのは、周りが就活を始めた頃でした。私は違う学問を学びたいと強く思うようになりました。そして、以前ネットで見かけた中ゼミなら合格への道が開けるのではないかと思いました。
 早速、中ゼミに電話を掛けました。私は勉強もできないし自信なんてものは全くありませんでした。しかし、電話で本多先生から、「あと1年あればどれだけでも伸びる。合格できるかは自分次第です」といった趣旨のお言葉を頂きました。そうして自分の可能性に賭けてみることにしたのです。
 私は地方に住んでいたので、通信サポート生としてのスタートでした。経済系への編入を考えていたので、マクロ・ミクロ経済学、経営学、英語、時事経済を受講していました。書店で入門の参考書を購入して並行して論文作成に励みました。添削された論文の封を開くときは毎回ドキドキでした。遠山先生の的確なアドバイスは私にとって大きな自信になりました。はじめは1枚書き終えるのがやっとでしたが、だんだんとペースアップでき、2枚、3枚と徐々に効率よく作成できるようになりました。論文作成ができるということは、のちにとても有利であることを実感しました。なぜかというと、論文は、序論→本論→結論の工程で作成しなければなりません。つまり、小論文にも生かせることができるため、論文作成と同時に小論文対策もしていることになるのです。私は、小論文を受講していなかったため、大変役に立ったと感じています。
 このような中でも特に成長を感じたのは、夏期講習だったと思います。私は2週間のみの受講でしたが通信の形態とは全く異なり、定められた時間内での講義は効率よかったです。また、先生方の教え方がよく、するすると頭の中に入ってきました。特に、遠山先生の時事経済は大変面白く、物語を聞いているようでした。また、自習室の雰囲気がよくモチベーションが上がり、勉強がはかどりました。2週間ホテル住まいなうえ、復習に追われる慌ただしい日々でしたが、とても有意義な日々を送ることができました。この日々がなければ、心が折れていたと思います。実際同じ環境で頑張っている中ゼミ生を見たからこそ自分を奮起させることができたのだと思います。また、通信サポート生は先生とメールや電話といったやり取りですが、夏期講習では実際に顔を合わせて面談をすることができるので、距離感を縮めることができました。その後の電話越しでの面談も心地の良いものになったと思います。通信サポート生は1週間でも夏期講習を受講してみることを大いにおすすめします!
 夏も終わり、いよいよ試験も近づいてきました。私は宮城大学と東京農業大学を受験しました。どちらも合格を頂きましたが、決め手になったのは小論文と面接だと思っています。論文は実は散々な結果でした。1枚白紙があったほどです。小論文のネタ作りとしては、自分の志望した学科が農業系であったため、農林水産省のHPを閲覧したり、時事問題を調べたりして、自分なりに要約しました。これを何パターンか作り、引き出しの幅を増やしました。こうすることで当日、どんなジャンルの問題が出題されても適応できるようになりました。また、メンタル面での不安も軽減されると思います。
 私は通信サポートや夏期講習で小論文を受講していませんでした。しかし、論文の基礎を固めたことで小論文へも生かすことができました。ゆえに、論文はきちんと書けるようになっておくことが前提であるといえます。
 面接対策については、一貫して本多先生に模擬面接をしてもらいました。質疑にこたえられなくなった時や、行き詰ったときは、本多先生の体験をお聞きしたり、私が理解しやすいように嚙み砕いた話をしてくださったり、本当によくしていただきました。また、試験前日も電話で模擬面接をしていただき、とても心強かったです。東京での試験の際は、中ゼミで模擬面接を行い、先生に背中を押され気持ちが楽になったのを覚えています。そのような効果もあってか、当日の面接でも笑顔で終えることができました。私が面接で心掛けたことは、笑顔ではきはきと話すこと。面接官の目を見て話す。向上心を全面的に表現する。一概にこれらが合否を決めたとは言えませんが、面接においては大切なのではないかと思います。
 こうして、2校から合格を頂いたことで中ゼミライフを終えました。終わった今とてもホッとしています。本多先生に電話で報告をしたときとても喜んでくださって、本当に私も嬉しかったです。
 最後に、お世話になった中ゼミの先生方、事務の皆さん、本当にありがとうございました。春から東京で頑張ります!
 努力は報われる!そう気づかせてくれた中ゼミに感謝しています。ありがとうございました。

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