編入受験をしてよかった理由

 私がなぜ編入試験を受験しようと思ったのかというと、高校3年生のときの大学受験の失敗があったからです。私が通っていた高校は大学に進学する人がほとんどだったので、特にやりたいこともなかった私は周りと同じように大学受験をしました。しかし、勉強をしてもまったく模試の結果は上がらず、本番を迎えてしまいました。結果は行きたかった大学には合格できず、いわゆる滑り止めで受験したところしか受かりませんでした。経済的にも精神的にも浪人はできないと思い進学を決意しました。私の中でこの失敗は今では良い経験になったと思っています。しかし受験直後はすごく落ち込みました。自分的には頑張ったつもりだったので、こんな結果になるとは夢にも思ってみませんでした。周りの友人たちは第一志望ではありませんでしたが、満足した結果を得られていたのでなぜ自分だけがとも思いました。
 そのような気持ちで入学式を迎えたのですが。最初はここで頑張っていこうと思いました。ところが学校生活がはじまるにつれ雰囲気に馴染めず、話せる友人もできなかったので毎日学校にいくのが辛くなってきました。なぜこんな嫌なことばかり続くのだろうと何回も思いました。大学1年の秋頃から環境を変えたいと強く考えるようになりました。その時思い出したのが高校を卒業するときに担任の先生から言われた“編入試験もあるから考えてみれば”という言葉でした。環境を変えるため、そして大学受験の後悔をなくすためにも編入試験を受けようと決意しました。
 私が本格的に受験勉強を始めたのは大学2年の4月、それと同時に中ゼミの通信サポート会員になりました。それまで土日を中心にアルバイトをしていましたが、私の場合、自宅から通っていた大学まで電車で片道2時間かかっていたこともあり5月に辞めました。それからは主に土日は受験勉強に時間を費やし、平日は長時間の通学時間を活かして中ゼミの課題の本を読んだり、ターゲットをつかって英単語を覚えたりしていました。大学が英米語学科だったので、授業で出てきた分からない単語などもちゃんと調べるようにしました。私は試験に落ちるのが怖くて、親しい友人にも編入試験を受けることを伝えていなかったので、ストレスと日々一人で勉強する孤独感を強く感じていました。特に夏休みの中ゼミの夏期講習はすごく刺激を受けました。いつも一人だったので、ほかの人がどれくらい勉強しているのか分からなかったことが不安でした。しかし、夏期講習で同じ編入試験を受ける人たちと一緒に勉強していると、私はまだまだだなと思いました。分からない単語も多いし、問題を解くスピードも遅いと感じました。そこで改めて受験のラストスパートが切れたと思います。編入試験は10月にあったのですが、夏休み明けからはあまり時間がなかったような気がしたので、夏休みをどう過ごしていくのかはすごく重要になると思います。
 今、私は無事試験を終えて、受験して良かったと感じています。それはもちろん合格できたこともありますが、これから長い人生で後悔しないように生きていけると思うからです。私が編入試験を受けず普通に大学を卒業していたら、きっと大学受験の失敗をずっと引きずったままだったと思います。これから少し不安もありますが、編入試験の経験を活かして頑張っていきたいです。

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