胸を張って“勉強”

 私は、高校3年生の時に一般入試で明治学院大学の文学部の英文学科を第一志望として受験しました。A日程と全学部日程の両方を受験しましたが、結果は不合格でした。高校受験にも失敗していたので、自分の人生はこれからどうなるのだろうと不安な毎日を過ごしていました。しかし、高校受験は一度きりでも大学受験はリベンジできるということに気づきました。また、“編入学試験”という制度で浪人せずともリベンジできるチャンスがあると知り、モチベーションが高まりました。それと同時に、自分の人生を全てこれにかけようと思いました。これでダメなら区切りをつけ、新たなる別の目標を見つけようと思っていました。

 私は、現在の大学に入学する以前に“編入学試験”という制度の存在に気付くことができました。そして、色々“編入学試験”について下調べていくうちに中央ゼミナールの存在を知ることが出来ました。私は、1年次の十月に中央ゼミナールに入学し、早い段階で気持ちを切り替えて情報を入手したことで心に余裕を持って“編入学試験”への準備に挑むことができました。そして、“編入学試験”では“英語力”が最も重要視されることに気づきました。ほとんどの大学で和訳と英作文の問題が出題されるので自分の苦手分野である、和訳を徹底的に克服しようと決意しました。中央ゼミナールの先生方に添削して頂いた答案と並行して、文法書二冊を完璧にしました。理解できていない文法はもちろん、理解できている文法も全て始めからやり直しました。以前、越前敏弥さんの「日本人なら必ず誤訳する英文」という著書を読んで「長文読解は二回読んで初めて理解できる。」と書いてあったのを思い出して、それぞれの文法書を二回ずつやり直しました。また、語彙力を増やすために中央ゼミナールでも推奨されている“英単語ターゲット1900”をレベルを問わず1900語を全て完璧にしました。また、私が受験した明治学院大学の英文学科では要約の問題が毎年3問出題され、内容が時事問題になることも多いので、それに慣れるためにも朝日新聞から出版されている“天声人語”というものの英語版の本を読んでいました。当初は、こんなことして本当に英語が分かるようになるのだろうかと不安な毎日でしたが、3ヵ月もたつと自分の英語力の向上を長文を読む度に実感することができました。また、実は、中央ゼミナールの校内模試ではいつも第一志望がC判定以下でした。当初は毎回どれだけ頑張っても良い結果が出ず、勉強をすること自体に嫌気がさしていました。しかし、ある日から、「もう模試の結果は気にせず自分がしてきたことだけを信じて先に進もう」と思うようになりました。受験日の直近の模試では、E判定でした。しかし、本番当日では特に焦ることもなく、長文もつまづくことなく読解することができました。むしろ、今まで以上に、これまでなかった程に[分かる!!]という感動に出会うことができました。そして見事、合格者四人の中に入ることが出来ました。

 “編入学試験”の勉強は在籍校の授業の復習などと並行しなければいけなかったので、とても大変でした。特に、在籍校では受験校とは全く違う学部に在籍していたので尚更、大変でした。しかし、合格した時の喜びと比較すると、この一年間本当に頑張ってきてよかったなと実感しました。大学時代に頑張ったことの一つとして、胸を張って“勉強”と言うことができます。嫌いだった自分の人生に、これでやっと自信を持つことが出来ました。

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