夢に向かって

 私には夢があります。それは建築土木関係の職に就くことです。随分と遠回りをしましたが、やっと夢への一歩を踏み出すことができました。

 私は現在、一瞬の気の迷いと不甲斐ない受験結果のせいで、建築関係とは無関係の学科に入学してしまい、入学してから今日まで後悔しない日はなかったです。どうにか軌道修正したい、夢をあきらめたくない、現在の大学を辞めたい、この一心で編入という選択をしました。

 それから編入試験についてインターネットで調べていて出会った中ゼミに3月に入学しました。

 約半年間の中ゼミ生活は自分の想像を超えるくらい、雑念との戦いでした。自分の人生がかかっているし、ラストチャンスだと思っていたので、邪念はすべて取り除きました。現在の大学に戻る気はさらさらなく、逆に戻れないような環境にしてやろうと思い立ち、まずはじめに大学の友達との交流と授業を最小限までおさえました。部活もやめました。学校の友達は何も知らないので、遊びの誘いとかされたり、大学生活を謳歌している人を真近でみていたことが精神的に一番きつかったです。次に苦労したことは志望校についてでした。建築系学科はほとんど、専門科目やデッサンなどの入試科目があり、途方に暮れました。そこで私は土木系に就職できる少しの可能性にかけて地質学科の併願を決意しました。その2つの学科で受験校を選定しました。それから、関東圏の大学は私大しか受験できなかったので地方へ飛んでいく決意もしました(できるだけ近くに大都市があるところを選びはしましたが)。

 受験勉強に関しては、英語はTOEICと佐々木先生の添削英語BS、英作文Sの予習と復習。数学は大学受験で割としっかり勉強していたので問題集をひたすら解きました。地質学科では化学が受験に必須でしたが、これも大学受験で一通り勉強していたので問題演習を続けました。ここまで書いていて、中ゼミに頼ったのは英語だけかって感じですが、粕谷先生に大変お世話になりました。特に地質学科の受験の際には、志望理由書の書き方、面接の受け答えの指導以外に、過去問の添削や、地学の知識を教えていただき、心強かったです。もちろん、建築学科の受験の時も、面接対策は役に立つことばかりでした。30回近く面接の練習を重ねて、何度も心がえぐられそうな質問もされたおかげで、入試当日はどんな質問がきても切り返すことができたし、受験校に対する愛も伝えることができました。

 ここまでは半年間を軽く振り返って、思うがままに体験記を書いていますが、一番強く思っていることは、あきらめなくてよかった、妥協しなくてよかった、ということです。おかげさまで春から悲願の建築学科に通うことができます。正直、まだ上を目指したいという気持ちはありますが、とりあえず、残りの2年間。このご縁のあったこの大学で一生懸命勉強したいと思います。中ゼミの先生方、スタッフのみなさんお世話になりました。ありがとうございました。

 これから受験を控えている皆さん、編入を考えている皆さん。なんか私がこのように受かると、編入って楽なんじゃない?って思っちゃうかもしれませんが、決してそういうわけではなく、編入試験で一番大切なことは志望校への愛と、あきらめない気持ちです。頑張ってください。

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