8ヶ月間を振り返って

 中央ゼミナールに入学した4月から編入試験が終わった11月までの8ヶ月間は、私の今までの人生の中で最も充実した時間であった。今、その8ヶ月間を振り返ってみる。

 前期は大学に行きながらの勉強だったため、中ゼミと大学の両方の授業の予習・復習で体力的にも精一杯だった(大学の授業は予習をやらないとついていけなかった)。中ゼミでの授業を受けたあとは、とにかく復習を徹底してやった。初めて経済・経営系の添削英語を受けたときは、専門用語も文章の意味もわからず、ショックを受けた覚えがある。私は今まで政治や経済など常識と思われるようなことにも、あまり興味を抱くことなく生きてきたので、専門科目に関しては不安があったものの、新しいことを学ぶのは楽しく、経済学を面白いと感じるようになった。私は家では絶対に勉強できないタイプなので、自習室が開く時間に来て、閉まる時間に帰っていた。

 夏休み前になると、中ゼミの環境や授業に慣れてきて、だいたいの1週間の復習のサイクルができていた。大学のテスト期間は地獄のようだった。この頃、気の合う友達もできて、わからないところを聞いたり、お互いに不安を吐露し合ったりしていた。

 前期の復習が追いつかず内容が消化しきれていなかったこともあって、夏休みの夏期講習はかなり大変だった。あっという間に夏は過ぎ、講習が終わる頃には体力的にも精神的にもボロボロになっていたが、それでも頑張ろうと思えたのは友達の存在が大きかったように思う。英語の伸び悩みに苦しんでいた。

 9月に名古屋大学を受験した。初めての編入学試験は、自分が経験した一般入試とはまた違った雰囲気だった。私はこの試験に落ちた。進学するつもりはなかったが、やはり「不合格」の文字は相当なショックを与えた。今思えば、ここで不合格をもらったことが、起爆剤になったのだと思う。前期に「なかなかエンジンがかからないね」と言われていた私が、「顔つきが変わった」と言われるようになった。後期になると各大学の試験が続くこともあり、緊張感をもって授業を受けることができた。

 その後、10月に同志社大学、11月に神戸大学・京都大学を受験した。京都大学に落ちたのは、詰めのあまい勉強の仕方をしていたこと、併願した大学の試験で力を抜きすぎていたために試験当日緊張のあまり頭が真っ白になってしまったことが敗因だと思う。落ちたという事実よりも、100%の力を出しきれず後悔が残る受験になってしまったということにとても落ち込んだ。併願校も本命校と同じ気持ちで受験に望まないと全く意味がないということを痛感した。編入試験に関わらず、受験において最後、何が合否を決めるのかといったとき、それはやはり精神面の強さではないかと思う。

 最後に、私自身は悔いの残る結果となってしまったが、中ゼミでの8ヶ月間で知識だけではない多くのことを学び、手に入れたと感じる。ここで出会った大切な友達や、信頼できる講師の方々に深く感謝し。それらを今後に活かしていきたいと思う。

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